三角猫の生態

楽しく貧乏に暮らすための工夫とか節約術とかを書いています。

楽しい貧乏な節約:食費を節約するには買うものと買わないものの基準が大事

貧乏人にとって買い物は大イベントである。限られた予算の中で何を買うか、普段の食事をどうするかによって日々の幸福度が大きく変わるので、なるべく良い食材を安く買いたい。しかしスーパーマーケットにある膨大な食品の中から、どれを買うか買わないかとか、どの店が最安値なのかと調べるのも大変である。

私の場合は基本的に自炊するので、買い物する際にいくつか節約の基準にしたがって食費を節約している。1ヶ月の食費が1万円なので、1日300円、1食100円くらいで献立を立てる必要があり、予算が厳しいので最初に買わないものを決めておけば買うか否かいちいち悩むこともなくなり、効率よく買い物ができるようになる。

・1グラム1円より高いものは贅沢品なので買わない

 これは厳密な基準というよりは大まかな基準で、だいたい1グラム1円以下の食材を中心に買っていけば1ヶ月の食費が1万円くらいになる。
たとえば私が普段買っているナチュラルチーズ350gが350円くらい、とり胸肉100gが48円、食パン6枚入りで80-90円で、食パン2枚のチーズトーストととり胸肉30gを焼いたのとレタスを何枚か食べるのが私の定番の朝食だけれど、これで1食100円以下で済み、菓子パンを1個買うよりもおいしくて栄養がある。
ポテトチップスとかのスナック菓子は60グラムで80-100円くらいする贅沢品で、なおかつ栄養が偏っているので買わない。フルーツグラノーラは800g入りの大袋が650-700円くらいで買えるので1グラム1円以下で、ポテチに比べると安くて栄養があるので、これは贅沢品ではないので朝食のルーティーンに組み込んでもよい。魚介類は高いものが多くて、たらことかタコとかはおいしいけれど100g298円くらいで季節に関係なく高くて相場が下がらない贅沢品なので買わないけれど、たらこをほぐしたバラコは100g100円で売っていることがあるのでこれは贅沢品でないので買う。

・加工食品は贅沢品なので買わない

 私は加工食品や冷凍食品や惣菜は買わずに、肉や魚や野菜を買って自炊している。ソーセージやギョーザを買うよりも豚挽き肉を買ったほうが安いし、惣菜や弁当を買うよりも自炊するほうが変な添加物が入ってないので体に良いし、自分で作る量を調節できる。それに自分で食材を選ばないと食材を見る目が鍛えられない。見切り品の半額の魚や野菜の鮮度を見分ける眼力を普段から鍛えておかないと、食材を腐らせて無駄にしたり、腐ったものを食べて食中毒になってたりしてしまう。
それに加工食品を食べないのは健康にもよい。私は肌がきれいだと女の人にうらやましがられることが多いけれど、男なので石鹸で顔を洗ってひげをそるくらいしかしていないし、当然化粧水も使っていない。普段から加工食品を食べていないので変な添加物をとってなくて、野菜を多く食べているのが美肌の理由じゃないかと思う。私が美肌でも美肌の持ち腐れで何の役にもたっていないけれど、美肌になりたい女の人は加工食品を食べるのをやめてみたらよい。ちなみに私はうんこも臭くないけれど、これも味付けが濃い加工食品をほとんど食べないせいだろう。

・デザートは贅沢品なので買わない

 私はアイスとかプリンとか甘いものが好きだけれど、デザートはあまり買わない。デザートは糖分しか栄養がないので普段食べる必要がないし、普段は最低限生命維持する程度の粗食で済ませて、特別なときに甘いものを食べるほうがうれしさが増す。私は甘いものがほしくなったらデザートでなく見切り品の安い果物を買う。グレープフルーツとかの皮が厚い果物は皮に傷があっても中身は問題ないし、ぶどうやいちごは痛んでいるつぶを取り除けば他の部分は食べられるし、熟れ過ぎたやわらかい柿やメロンはヨーグルトに入れたりゼリーに加工したりすればおいしく食べられる。
それにデザートを買うより自分でデザートを作ったほうが安い。ホットケーキとか果物のシャーベットとかなら安くて簡単に作れておやつにちょうどよい。味はさすがに既製品に劣るけれど、どうせ糖分の塊を食べるのだから栄養にたいして違いはない。
今は飽食の時代でちょっとコンビニまで歩けばすぐにおいしいコンビニスイーツが買えるけれど、贅沢慣れして贅沢を贅沢と感じられなくなるのはかえって不幸なことかもしれない。贅沢品は足りないくらいでちょうどよい。

・コンビニの食品は贅沢品なので買わない

 コンビニエンスストアというのは近くて便利だけれど、便利な分だけ割高だとわかっているものをわざわざ貧乏人が買う理由はない。そのうえ食材はおいてなくて加工品ばかりなので、私が買いたいものがない。というわけで私はコンビニのATMで入出金するときくらいしかコンビニは使わない。

・イベント系食品は贅沢品なので買わない

 正月のおせち、節分の恵方巻、バレンタインデーのチョコ、土用の丑の日のうなぎ、祭りの屋台、クリスマスのケーキやフライドチキン、年越しそばなどの特定の日に食べる用の食品は基本的にどれも割高な贅沢品である。毎年恵方巻は売れ残って廃棄されているけれど、イベントに参加してインスタ映えする写真を取りたがるリア充からぼったくるために半額でも利益がでるような強気の値段設定になっているので、たとえ売れ残って半額になっていてもそんな割高な食べ物を貧乏人は買ってはいけない。伝統行事は贅沢なものを食べて散財するための行事ではないし、伝統でもない販促イベントや外国の行事に貧乏人が参加する必要はない。

自動販売機の飲み物は贅沢品なので買わない

 都会は町のあちこちに自動販売機があって、いつでも飲み物が買えて便利である。しかし自販機の小さい缶飲料よりはスーパーの大きいペットボトル飲料のほうがコスパが良いし、ドラッグストアとかで賞味期限間近で割引になった飲み物を箱買いするとさらに安い。そもそも外出中に水分補給をしたかったら水筒を持ち歩いたり公園の水を飲んだりすればほとんどお金がかからない。自動販売機は設置場所だけ把握しておいて、夏に汗をかきすぎて水筒の飲み物だけだと足りなくて熱中症になりそうなときとか、外出中に空腹で血糖値が下がってふらふらになって糖分を補給したいときとか、大地震が起きて水道が止まったときとかの緊急時のライフラインとして活用するとよい。

・新商品は贅沢品なので買わない

 新商品の食品はたいてい量が少なくて高くて、そのうえガリガリ君ナポリタン味みたいな実験的な地雷もあってはずれを引く確率が高いので、貧乏人が買うものではない。私はわらびもちのサイダー味の売れ残りが激安だったので好奇心に負けて買ってしまったけれどすぐに飽きてしまって後悔した。結局は昔からある定番の商品が一番量が多くて安くておいしいのである。

 

というわけで私は買わないものの基準を決めてから、買いたい食材だけを吟味するようにしている。徒歩圏内にスーパーが10店くらいあるので、チラシをチェックしてから生鮮食品売り場を回って見切り品の野菜や魚を見て、コストが合わない食材は無視して加工食品売り場は素通りして、ちゃちゃっと買い物を済ませる。時間もコストなので、買うかどうか悩むくらいなら買わない決断をする。即断できずに悩むものはたいてい贅沢品である。同様に他の店を2-3件はしごすると効率よく安い食材を買うことができて、1時間くらいのウォーキングにもなって健康によい。もし贅沢なものを衝動買いしそうになったら、1000円を稼ぐのに何分かかってどれだけ苦労をしたのかを思い出すと衝動買いで無駄遣いするのを防止できる。