楽しい貧乏な買い物:食べ物を安く買って節約するテクニック
学生や新社会人が一人暮らしを始める季節なので、貧乏生活の初心者向けに食べ物をできるだけ安く買って節約するテクニックを紹介することにする。
・小分けされたものより大袋を買う
食べ物は小分けされるとそのぶん梱包コストや管理コストが余計にかかって価格が高くなるので、なるべく大きいものを買うほうが節約になる。たとえば4個1セット100円のヨーグルトは1個70gくらいで、4個で280gである。一方で小分けされていないヨーグルトは1個400gで100円である。小分けされているのは食べやすいけれど、小分けされていないもののほうが量が多く食べられる。
・共同購入する
食べやすいサイズにカットした野菜よりカットしていない野菜のほうが安いし、ばら売りよりも箱単位で売っているもののほうが安い。しかし白菜1玉とかトマト段ボール1箱とかを買っても量が多すぎて一人では食べきれない場合、友人と共同購入して分けることで節約することができる。共同購入で少し安くなるといっても必要のないものを買うのでは無駄遣いになるので、共同購入する相手とけんかしないように何を買いたいかをよく話し合う必要がある。
・訳あり品を買う
割れたせんべい、スポンジケーキの切れ端、曲がったきゅうり、二股になった大根、ふぞろいのナスなどは見た目は悪くても味や栄養には問題ない。大手スーパーだと訳あり野菜は売っていないけれど、八百屋だと規格外の訳あり野菜を安く大量に売っていることがあるので、近所の商店街に八百屋がある場合は新規開拓してみるとよいかもしれない。
・見切り品を買う
グレープフルーツとかスウィーティーとかの皮が厚い果物は皮が傷んでいても中身は無傷なことが多いので、見切り品として値下げされていたらお買い得である。キャベツや白菜とかの葉物野菜は外側の葉が痛んでいても内側が無事なら食べられる。ニンジンやジャガイモなどの根菜は痛んだ部分を切り落とせば食べられるので、捨てる部分と値段との釣り合いを考えて買うとよい。規格品を決まった値段で並べるだけのスーパーよりも八百屋のほうが野菜や果物の目利きができるぶん見切りが早くて店長の裁量での値引き幅が大きいので、八百屋の見切り品は狙い目である。管理状態が悪いスーパーだと食べられないようなくらい腐りかけたものを見切り品として売っていることもあるので、そういうのは買うだけ金の無駄なので買わないほうがよい。
・賞味期限間近の安売りされたものを買う
お菓子やジュースなどは賞味期限間近になるとしばしば安売りされているけれど、賞味期限をちょっとすぎた程度なら十分おいしく食べられる。賞味期限間近のものはいつでも売っているわけではないので買えるかどうかは運次第だけれど、もしスーパーで大量発注した商品や不人気な新商品が売れ残っているようなら在庫処分で投売りされるかもしれないので、もし欲しくてもすぐに買わずに賞味期限当日まで様子見するという作戦もある。
ちなみに賞味期限と消費期限では意味が違う。賞味期限が切れた食品はまだ食べられるけれど、消費期限切れの食品は傷んでいる可能性が高いので食べるときには気を付けるほうが良い。
・試供品を買う
ちょっぷるとかのサンプル販売サイトで試供品を安く売っていて、新商品や人気がなくて在庫が余ってるようなお菓子やジュースを安く買える場合がある。味よりも量を重視する人向けである。
・既製品を買うより安い食材を組み合わせて自分で作るほうが安い
食材を混ぜるだけで簡単に作れるような食べ物は、自分で作るほうが既製品を買うよりも安上がりになる。たとえば果物入りのヨーグルトは小さいうえに高いけれど、1個100円のヨーグルトに1本20円のバナナを入れば安くて大量の果物入りヨーグルトを作ることができる。チョコ入りのアイスは量が少なくて高いけれど、2リットル400円のファミリーサイズのバニラアイスに1袋100g80円のチョコフレークをまぶせば、大量のチョコ入りアイスを作ることができる。
・特売日を把握する
いつも売っている食品でも特定の曜日だけ安くなっていることがあるので、特売日を把握しておくと安く買える。火曜日だけ肉が安いとか、木曜日だけ卵が安いとか、土曜日だけヨーグルトが安いとかである。スーパー側は仕入れの前に在庫を減らしておきたいとか客足を増やしたいとかの事情があるのだろうし、これを利用しない手はない。東京だと大田市場の青果部は日曜日と水曜日が休業日なので、仕入れができないせいか水曜日が特売日になることはあまりないようで、たいてい月曜日に100円均一セールとかをやっている。
スーパーの創業〇周年記念は一週間くらい特売になることがあるので、いくつかのスーパーの創業時期を覚えておくと、普段は高くて行かないようなスーパーでも一時的に安く買えることがある。
スーパーの閉店セールだと在庫を売り切るために調味料とか缶詰とかの賞味期限が長くて普段はあまり割引されないようなものも半額になったりするので、閉店する店があったら要チェックである。
・同じ食品でもスーパーによって値段が違うので安い店で買う
たとえば私が普段買っているBifixヨーグルトはあるスーパーでは毎週土曜日に99円でセールになるけれど、別のスーパーだと毎日108円で売っていてそれ以下の値段にはならないので、私は安いほうの店で買っている。乳製品は一年を通してほとんど値段の変化がないし、特売にもなりにくいし、繰り返し買うものなので、普段から安い店で買うと長期的にみて節約になる。
・同じチェーンのスーパーでも店舗によって値段が違うので安い店で買う
たとえば駅前にあって深夜1時まで営業している便利なスーパーと、駅から離れていて11時に閉店する不便なスーパーだと、駅から離れた店のほうが同じセール品でも10円安かったりするので、私はちょっと遠出して安いほうの店で買い物している。都内なら徒歩や自転車で行ける距離にチェーン店の別の店舗があったりするので、行動範囲内に同じチェーンの店があったらチラシの値段を比べてみるとよい。
・店ごとの割引の特徴を把握する
店によって賞味期限ぎりぎりまで割引シールを貼らない店とか、段階的に割引シールを貼って売り切ろうとする店とか、朝の開店直後に割引が豊富にある店とか、在庫入れ替えの割引品がワゴンにまとめられている店とか、いろいろ特徴がある。一人暮らしで買ってすぐに食べるものなら割引されたものを買うほうがお得なので、店に行く時間帯を変えて割引の特徴を把握するとお得に割引品を買える。
・定期券を活用して店を新規開拓する
通勤や通学で定期券を使う人は通勤途中の駅で降りて商店街を散策して個人経営の肉屋や八百屋を開拓すると、家の近所のスーパーで買い物をするよりも安く買える場合があるかもしれない。仕事帰りの疲れている時には知らない店を新規開拓する手間を面倒くさがって家の近所の同じ店に通いがちになるけれど、新規オープンした安売り店を見落としたりすると長期的にみて損をするので、行動範囲内にどういう店があるかは一通りチェックしておくとよい。
というわけで、これから進学や就職のために引っ越す人は、4月に学校や仕事が始まって忙しくなる前に暇な時間を使って安売りしている店を開拓して節約するとよいですよ。