三角猫の生態

楽しく貧乏に暮らすための工夫とか節約術とかを書いています。

楽しい貧乏な節約:無駄遣いをやめる方法

貧乏人が無駄遣いをすると金銭的にも精神的にもダメージが大きいので、なるべく無駄遣いをしないほうがよい。収入を増やすのは難しいけれど、無駄な支出を減らすのは買わなければいいだけなので簡単である。というわけで、無駄遣いをやめる方法を紹介します。

●本当に必要かどうかを考える

日常生活であれがないと不便だなあと思うものこそが本当に必要なもので、それ以外のものは本来は買う必要がない。安いからといって衝動買いした場合はたいてい無駄遣いになってしまうので、商品の値段を見る前に、それは本当に必要なものかどうかを考える習慣をつけることで無駄遣いをしないようになる。

・必要なものと欲しいものを区別する

必要なものを欲しくなることはあるものの、欲しいものが必要とは限らない。例えば自分に似合わないようなかっこいい服が欲しくなる時があるけれど、これは鏡を見たら似合わなすぎて恥ずかしくなって着なくなるので必要ないものである。買うかどうか悩むときは「必要なもの」ではなくて「欲しいもの」である可能性が高いので、悩むくらいなら買わないほうが無駄遣いを避けられる。

・すでに持っているものを把握する

自分が持っているものを棚卸して、在庫がどれだけあるのか把握しておくと、無駄な在庫を増やさずにすむ。例えば服なら春夏秋冬用にどんな服を何着持っているか、新しい服を買う必要があるかをリスト化して整理しておけば、持っていた服と衝動買いした服の色やデザインがかぶっていて無駄になるということがなくなる。収納も工夫して、例えば服ならズボンは一つの棚にズボンだけしまうとか、例えば本なら同じ作者ごとに並べるとか、一覧できるような収納の仕方をすると自分が持っているものを確認しやすくなる。あれ持ってたっけ?と疑問に思ったときにすぐに確認できない状態だと買い物がかぶって無駄になる可能性がある。私はブックオフで100円で買った本がかぶって無駄になったことが3回くらいあって、読んだ本のタイトルはだいたい覚えているけれど買ったまま放置していた未読の本のタイトルは覚えていないので、こういう在庫被りがおきる。

・新しいものを買うときは古いものを捨てる

生活が最適化されてすでに必要なものがそろっていたら、買い替えのとき以外に新しいものがスタメンに入る余地はなくなる。例えば靴は消耗品なので定期的に買い替える必要があって、かかとがすり減った古い靴を捨てて新しい靴を買うのはよいけれど、持っているものの中で捨てていいものがなくてまだ使えるなら、それはまだ新しいものを買う必要がないということである。

・いつでも買えるものの予備をいますぐ買う必要はない

水やトイレットペーパーのような生活必需品の災害時の備蓄はある程度必要とはいえ、必要になったときにすぐに買えるようなものを買いだめする必要はない。例えば普段あまり使わないシミ抜き用洗剤とかはなかなか中身が減らないし、予備を買っておいたところで場所をとって邪魔になるし、切れたときに買いに行っても十分に間に合うので、ドラッグストアで安売りしているからといってすぐに買う必要はない。

・買うものの優先順位をつける

無駄遣いをした挙句に本当に必要なものを買うためのお金がなくなってしまうと生活に支障が出る。例えばジャニーズのコンサートに行くために子供の養育費を使い果たしてしまって食べ物を買えなくなって知人から借金しようとするシングルマザーとか、お金の使い方の優先順位が間違っている人はたいてい生活が破綻している。食費や交通費のようにそれを買う金が足りなくなると生活に困るようなものは最優先して予算を確保しておくべきで、それが余ったら優先順位が低い他の用途に資金を回すとよい。優先順位が低いものは本来は買う必要がないものかもしれない。

・使用頻度から適正な値段を考える

使用頻度が高い物が高品質だとQOLが上がるので、毎日使う家具や家電は高くていいもの買うのもよいけれど、使用頻度が低いものにお金をかけても無駄な出費になる。例えば月に一度しかドライブしない人がローンで車を買って駐車場代を払うのは無駄で、その都度レンタカーを借りるほうが安上がりである。

●工夫して費用を抑える

・他のもので代替できるか考える

すでに家にある似ているもので代替できるなら新しいものを買う必要がなくなるし、あるいはもっと安価なもので代替できるかもしれない。例えばブロッコリーの芯の皮をむいて細切りにするととアスパラガスの代わりになるので、高くて量が少ないアスパラガスをわざわざ買う必要がなくなる。キッチンミトンは軍手とかで代用できるし、オーブン料理に凝っている家庭以外では頻繁に使うものでもないのでわざわざ買う必要がない。

・使い道が限定されるものよりも汎用性があるものを選ぶ

使い道が限定されているものを何種類も買うよりも、様々な用途に使えるものをひとつ買うほうが安上がりで場所をとらなくて管理もしやすくなる。例えば食用の重曹と掃除用の重曹では、食用の重曹は料理と掃除の両方に使えるのに対して掃除用の重曹は掃除にしか使えないので、食用の重曹のほうが汎用性があって便利である。

・自分で作れるか考える

既製品を買うよりも、家にある材料を使って自分で作るほうがたいてい安上がりになる。例えばクッションカバーや枕カバーは形がシンプルなので自分で作りやすくて、古くなったスウェットやタオルでリメイクすれば生地を買う必要がない。近所の家が解体やリフォームとかをしていたら頼めば廃棄予定の端材をもらえるかもしれないし、ジモティーとかで無料で端材をくれる人もいるので、DIYの材料を安価に調達できる。

●購買意欲を押さえる

・ウィンドウショッピングをしない

マーケティングAIDMAの法則というのがあって、attenntionが一番先で、目玉商品は客の注意を引くように店先の目立つところに良さげに展示されている。商品を見ると興味を持ってしまって欲しくなるけれど、そもそも視界に入らず、存在を知らなければ欲しいと思わなくなる。

・店から送られてくるメールを見ない

店はメールでセールの告知をしたりクーポンを配ったりして、なんとか客の購買意欲を刺激して商品を買わせようとする。中には本当にお得なセールもあるけれど、たいていは期間限定のセールやクーポンで客がじっくり考える暇をなくして売れ残った商品を衝動買いさせるやり方である。既に買う商品が決まっていてセールになるのを待っているなら店のメールをチェックするのはよいけれど、特に必要なものがないときはそもそも買い物する必要がないので店から送られてくるメールも無視してよい。

・CMを見ない

メーカーは芸能人を使ったCMをばんばん流して商品に注目を集めて新商品を売ろうとするけれど、CMに出てくる商品の広告費は商品代金に上乗せされているので、宣伝されている商品はたいてい割高である。新商品がどういうものなのかという好奇心で割高な商品を衝動買いしてしまいがちだけれど、CMを見なければ割高な新商品を知らずに済むので無駄な衝動買いをしないで済む。

・他人の持ち物と比較しない

女性は他人の持ち物と自分の持ち物を比べて、マウントをとるために見栄を張って新しい服を次々に買ったりする。しかしそもそも他人と比較しなければ、既に持っている服で十分で、新しい服は買う必要がなかったはずである。

・捨てる時の費用や手間を考える

例えば電化製品や家具はフリマとかで安価に売っていたとしても、粗大ごみとして処分するときに数百円から数千円の処分費用がかかる。自分が住んでいる自治体の粗大ごみの処理費用にざっと目を通しておいて、買い物をするときには処分費用がいくらかかるのかを意識すると、うわべの安さにつられて衝動買いするのを防ぐことができる。捨てるのに費用や手間がかかるものは処分がしにくくて部屋に不用品がたまる原因にもなるし、ごみの保管のために家賃を払うのは無駄である。

●まとめ

家にあるものの在庫を調べて、欲しいかどうかでなくて必要かどうかと使う頻度の高さで買うものを判断して、買うときにも安いものや自作で代替できないか考えて、買い物をする必要がないときには買い物を意識しないようにすることで無駄遣いしないようにできる。