三角猫の生態

楽しく貧乏に暮らすための工夫とか節約術とかを書いています。

楽しい貧乏な買い物:Amazonのステマレビューを見抜く方法

貧乏人が収入を増やすのは難しい。そんなに簡単に収入が増えるなら貧乏になんかならない。支出を減らして、安くてよいものを厳選して買うのが貧乏人にとって大事である。

しかしそんな貧乏人から金を騙し取ろうとする敵がいて、それがステマ業者である。商品の欠点には触れずに高評価レビューをつけて、よいものだと誤解させて買わせようとする。

Amazonでは中国の企業が多く出品していて、たいていは中華企業が組織的にやっているステマのようで、観察してみると共通する特徴があるのでステマをみわけやすくなる。

 

Amazonステマレビューの特徴
・出品者が中国の企業。
・★★★★★評価で、商品の欠点についてはまったく言及しない。
・商品説明に書いてあるスペックをそのままほめるだけで、実際に使用しているか怪しい。
・「amazonで購入」の印はついているもののその商品ひとつだけしかレビューしていない、あるいはいくつかレビューしているがすべてのレビューが★★★★★評価のみ。
・ユーザー名がデフォルトの「Amazon カスタマー」のまま。
・ユーザー名が日本人名なのに日本語が不自然。
・ユーザープロファイルの画像がない。
・レビュー投稿日が集中している。
・同じ出品者から何個も商品を買っている。
・他のユーザーとまったく同じ商品をレビューしている。

 

たとえばこの折り畳み傘にはまったく同じ文面のレビューが乗っていた。レビューをコピペして水増ししようとする意図が丸見えである。

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こちらの隠しカメラに高評価をしたユーザーはこの商品のレビューしか投稿していないし、レビュー投稿日も短期間に集中していて、日本語のてにをはが不自然。おそらくレビューが参考になったボタンもお互いに押し合っているのだと思う。

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この3DVRゴーグルを高評価しているユーザーは、出品者の「T-bak」が売っている別の折りたたみVRゴーグルも高評価している。VRゴーグルを短期間に二つも買う必要のある人なんてほとんどいないので、これは出品者からレビューを依頼されたのだろう。

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こういうのはすぐにステマだとばれるような浅知恵で、客をだまして目先の小銭を稼げればいいという考えで、客からのフィードバックを商品開発に活かして企業としての信頼を得るというという視点がない。こういう客をだますステマをするメーカーやショップの製品で不良品をつかまされてもサポートは期待できないので、ステマをしている商品はたとえ安くても買わないほうがよい。

Amazonはサンプル品のレビューを規約違反として削除したようだけれど、結果として「サンプル提供によるレビューです」とさえ告知しないで客をだますような悪質なステマが野放しになるのなら意味がない。Amazonが企業から金をとってVINEメンバーに商品を配ってレビューを書かせているけれど、VINEメンバーは商品をろくに使わないまま適当にほめているという悪いうわさを聞いているので、私はVINEメンバーのレビューは基本的に無視している。

というわけで、Amazonで買い物をするときには★の数だけで判断せず、誰がレビューしているのか、そのレビューは信用できるのか、出品者は信用できるのかというのを見極めて買い物をするのが大事である。
安物買いの銭失いをするくらいなら何も買わないほうがましなので、貧乏人はステマにだまされない情報強者になって、安さに釣られずに本当に良いものを見抜けるようにならないといけない。