三角猫の生態

楽しく貧乏に暮らすための工夫とか節約術とかを書いています。

楽しい貧乏な買い物:貧乏人には靴が何足必要なのか考える

よくテレビ番組で金持ちの部屋を訪問したりするけれど、金持ちはたいてい靴をたくさん持っている。スニーカーをコレクションしていたりもする。しかし靴というのは厄介なもので、服が重ね着できるのに対して靴は重ね履きできないので、何足も持っていてもそんなに履かないし、服と違って折りたためないので保管するのも場所を取る。おまけにソールの接着剤が劣化したり、スニーカーのウレタンが加水分解したり、革にカビが生えたりするので、履かない靴をたくさん持っていてもしょうがない。
しかし靴は衣類の中でも一番消耗が早くて壊れやすいし、ジャケットや帽子がなくても外出できるけれど靴がないと外出できないので、靴が少なすぎるのも困る。では貧乏人は靴が何足必要なのか考えることにした。

●貧乏人に必要な靴

・仕事用の靴が2足必要

サラリーマンなら革靴、現場作業なら安全靴、立ち仕事ならクッション性がよい靴が2足必要である。仕事用の靴は毎日使うものなので、値段よりも機能性や履き心地を重視して選ぶほうがよい。2足を交互に履くことで靴の寿命が延びるし、雨で靴が濡れたときに2足目があると仕事に支障がでなくなる。新しい靴を買ったときも、交互に履いて少しずつ足に慣らしていくと足の負担が減って靴擦れができにくい。

・買い物や散歩などの普段履きの靴が1足必要

これは安い合成皮革のスニーカーでよい。本革よりも合成皮革のほうが雨や汚れに強いので、小雨程度ならレインブーツなしでもしのげる。仕事用の靴でも代用できるけれど、普段履きの靴は安いものにして仕事に使う高い靴の消耗をなるべく減らしたほうが節約になる。

・レインブーツ(スノーブーツ)が1足必要

大雨の日でも外出しないといけないシチュエーションは少なからずあるので、靴底が滑らないレインブーツは1足は必要である。特に雪国だとくるぶしが出るような靴だと靴の中が雪まみれになって足が濡れて冷たいので、ブーツがないとまともに生活ができない。地震の時にがれきの中や液状化した道路を歩いて避難したりするときは頑丈なブーツが1足あると役に立つので、すっぽ抜けやすいゴム長靴よりもひもで結べる頑丈なブーツのほうが使いまわしができる。

・趣味用の靴が1足必要

趣味用の靴は仕事用の靴や普段履きの靴で代用できればそれにこしたことはないけれど、代用できない場合は専用の靴が必要になる。庭仕事なら着脱が便利で水やりで濡れてもいいサンダル、釣りをするなら磯靴やマリンシューズ、山登りをするならトレッキングシューズ、スポーツをするならジョギングシューズ、バイクに乗るならブーツなど、機能性がある靴が1足あると趣味を楽しめる。仕事用の靴と違って靴が壊れた時にすぐに予備が必要になるわけでもないので、1足で十分である。アウトドア系の趣味がない人は趣味用の靴はいらない。

・冠婚葬祭用の靴が1足必要

これは黒い地味な革靴が1足あれば足りる。普段仕事で革靴を履く人なら仕事用と兼用でよい。冠婚葬祭には出ない主義の人は冠婚葬祭用の靴はいらない。

というわけで、貧乏人には靴が6足あると便利だという結論に達した。貧乏なのにたくさん靴を持っている人はあまり履いていない靴がないか、無駄遣いしていないか見直してみるとよいですよ。

●個人的なスニーカーのブランドの感想

・プーマ

デザインと品質は良いものの、靴の形が足に合わないのでサイズ選びが難しい。FUTURE SLIPSTREAM LITE 2 NYLというやつをアウトレットで2000円で買って普段履きにしたら、横幅が狭くて足になじむまで数日かかった。いったん足になじめば履き心地はよいものの、靴底の溝が浅いので雨の日に滑りやすい。履き始めてから3年目に突入していて、ちょっとほつれてきたもののなかなか長く使えているので安く買えればコスパはよい。プーマのロゴがあまりかわいくないので、ねこにすればいいのに。

アディダス

たまに安く売っていてデザインもよいものの、耐久性がない。neo yummy loというやつを2000円で買って普段履きにしたら、軽いのはよいもののソールがやわらかくてかかとがごりごり削れていってあまり長持ちしなさそう。アッパーのデザインに凝ってもソールがやわくて耐久性がないのでは靴としてはダメである。

ニューバランス

アウトレットで1000円の合皮のテニスシューズを買ったら、頑丈で履き心地もよかった。1年くらい履いてから実家用にして年に数回履いているのだけれど、買ってから10年たっても合皮が経年劣化する様子もなくてまだ普通に履ける。ちなみに私はテニスはしなくて、履ければ何でもいいのである。Nのロゴがあまりかわいくないので、ねこバランスにすればいいのに。

・ケースイス

スニーカーの中では安くて頑丈で気にっていたのだが、日本でのライセンス契約が終了したようで、今はあまり安く売っていない。本革のクラシックスニーカーを3000円で買ったらソールはクッション性は低いもののそのぶん硬くて頑丈で、靴底がすり減ってつるつるになるまで4年くらい履けたのでコスパがよい。

コンバース

ソールが薄くてクッション性がなさすぎて歩くと足が痛くなるし、靴底がすべって歩きにくいし、生地がキャンバスだと雨にも弱いし、かかとも薄くて耐久性がないのでコスパは悪いし履き心地も悪い。悪い所しかなかったので、コンバースのキャンバススニーカーみたいなアッパーとソールが薄くて防御力が低い靴はもう買わないことにした。

リーボック

CLASSIC RB906というエナメルのハイカットスニーカーのお古をもらったのだが、足首まわりがふかふかして冬は暖かくて履き心地がよかった。しかし履き古したやつをもらったので耐久性やコスパは不明。

・ノーブランド

スーパーの衣料品売り場で1000円で売っているスニーカーみたいに最初から安く売るために作られた靴は品質も悪い。靴は店頭に並んだ時にできたてほやほやというわけでもなくて何年在庫として保管されてセールに回されたのかわからないし、ソールを接着剤でくっつけただけのスニーカーは経年劣化でソールが剥げて使い物にならなくなるので、ぱっと見は安くても結局は長く履けなくて履き捨てることになるのでコスパもそれほど良くない。ノーブランドでもソールを縫いつけてあるスニーカーはそれなりに長く使える。

というわけで1000円~3000円程度のいろいろなブランドのスニーカーを履いた結果、安くて頑丈で履き心地がよかったのがケースイスとニューバランスで、ノーブランドの靴でも製法やソールの材質を吟味すれば下手なアディダスよりも当たりがあった。ソール自体のクッション性が低くてもインソールにふかふかしたやつを使えばそれなりに履き心地がよくなるので、ソールはある程度硬くて頑丈なほうが私は好きである。ナイキとか他のブランドのスニーカーは高いので買ったことがない。


THE MAKING(315)キャンバススニーカーができるまで

上の動画でスニーカーを作っているムーンスターはケースイスのライセンス契約をしてスニーカーを作っていたようなので、ケースイスと同じタイプのスニーカーを安く作ってくれないかなあと思う。

●履き古した靴をいつ処分するか

かかとの内側の生地が破れた程度なら革のハギレを張り付ければ簡単に補修できるので、その程度ならまだ捨てない。ソールの溝がすり減って雨の日に滑るようになって危ないと感じたり、接着剤の経年劣化でソールが剥がれたり、経年劣化でウレタンソールが加水分解したりした場合は、修理するよりは買い替えたほうが安いので靴の寿命と考えて処分している。
かかとの片側だけがすり減りすぎて◤←こんな感じにえぐれている靴を履いている人をたまに見かけるけれど、骨格がゆがんだり膝を傷めたりする原因になるし、数千円の靴代をケチったあげくに数万円の医療費がかかることになったら馬鹿らしいので、靴を長く履けばそのぶん節約になるというものでもない。靴は消耗品と割り切ってデザインよりも実用性を重視して、靴底が削れて実用性が落ちてきたら買い替えたほうがよい。