三角猫の生態

楽しく貧乏に暮らすための工夫とか節約術とかを書いています。

楽しい貧乏な防災:貧乏でも停電対策をするんだ

先日北海道で地震が起きて北海道全域が停電したけれど、地震発電所が停止したり大型台風で電線があちこち断線したりして長期間の停電が起きる可能性があるので、停電対策をしておくにこしたことはない。
お金がある人は車から充電したり、ACコンセントが使える大容量のアウトドア用バッテリーとか車載用ポータブル冷蔵庫とかを買っておけば困らないだろうけれど、そういう本格的な防災用品やキャンプ用品を一式そろえると十万円以上かかる。しかし貧乏人は車を持っていないし、高い防災用品を買う余裕なんかないので、貧乏人がお金をかけずにとれる停電対策を考えることにする。

●停電になると困ること

・夏は冷蔵庫の生鮮食品や冷凍食品が全滅する。

・電気コンロや電子レンジが使えなくなる。

・パソコンやWiFiが使えないので仕事ができない。

・暗くて夜間の活動が制限される。

・冷暖房が使えない。

・エレベーターや電動シャッターが使えない。

・高層マンションやビルは電力で動くポンプで水を供給していて停電時に断水する。

・携帯電話の基地局のバッテリーが24時間程度しかもたないので、それ以降は復旧するまで携帯電話で通話ができなくなる。

・たいていの店が営業を停止する。自動販売機も使えなくなる。ガソリンスタンドが休業すると車に給油できなくなるし、営業中のガソリンスタンドに客が集中して渋滞が起きる。

・停電時に営業している店でもレジが動かないので電卓で会計をしていて会計に時間がかかる。買い物に電子マネーやクレジットカードが使えないし、ATMが動いていなくて現金が引き落とせないので、現金を持っていないと詰む。

・信号が消えて警察が手信号で交通整理するので、車の速度がゆっくりになって渋滞する。

●貧乏な停電対策

・モバイルバッテリーと、モバイルバッテリーを充電する手段を用意する。ソーラーパネル付きのモバイルバッテリーもあるけれど、ソーラーパネルは曇りの日や夜は充電できないという欠点があるので、手回し式のやつがひとつあると心強い。バッテリーと発電機を合計5千円程度で買えるし、停電していないときでも日常生活で使えるので買っておいても無駄にはならない。


私は下の手回し式のUSB発電機をGearBestで500円くらいで買って、ちゃちいけれど使い勝手には満足している。手回し発電機系の商品は電圧が不安定なのでスマホの機種によっては直接スマホを充電できないことがあるけれど、その場合はいったん手回し発電機でモバイルバッテリーを充電して、モバイルバッテリーからスマホに給電するようにすると電圧が安定してうまくいくらしい。
・夜中に行動できるように光源を用意する。夕飯を作ったり、風呂に入ったり、トイレに行ったりするときに真っ暗というのは不便なので、懐中電灯みたいに前方の一か所を照らすのでなく周囲を照らすランタンがあると便利である。スマホのライトでもよいけれど、災害時の貴重な連絡手段であるスマホの電池をライト用に消費するのはもったいないので、ライトはスマホとは別に用意するほうがよい。
ちなみに消防庁はろうそくは火災の恐れがあるので停電したときに室内で使わないように呼び掛けている。じゃあいつろうそくを使うんだろうと考えてみたら、ベランダとか周りに燃えるものがないところでするめをあぶるのに使えばよいのかもしれない。

・ノートパソコンやタブレットPCスマホなどのバッテリーで動くデバイスで仕事をできる体制を作っておく。普段デスクトップPCを使っている人は外付けHDDやUSBメモリに作業中のファイルのバックアップをとっておいたり、スマホテザリングでネットが使えるように設定しておくと、ノートパソコンやタブレットPCにデータを移してすぐに作業を再開できるし、バッテリーが持つ間は作業ができる。

・貯金箱に小銭をためておく。買い物をしたときに店におつりがない可能性があるので、1万円札よりも小銭のほうが使い勝手がよい。停電時で携帯電話がつながらないときでも硬貨があれば公衆電話から通話ができて災害用伝言ダイヤル(171)で安否確認できるので、100円玉や10円玉もある程度持っておいたほうがよい。北海道の地震だとNTTが公衆電話を無料で使えるようにしたそうだけれど、災害が起きるたびに毎回無料にしてくれるかどうかはわからないので一応小銭は用意しておくほうがよい。

・常温保存できて調理せずに食べられるものを備蓄しておく。停電してから慌てて買い出しに行って好きでもない残り物をとりあえず買ってレジ待ちの行列に並ぶのは時間と金の無駄なので、最初から好きなものを備蓄しておいたほうがましである。
備蓄するのは缶詰や乾物だけでなくおかしでもよい。私はカルビーフルーツグラノーラの800gのやつを1袋備蓄していて、賞味期限が近くなったら食べて買い替えている。ピーナツは長期保存できて栄養があって殻や実を焚火の燃料としても使えるので、アウトドア派の人におすすめである。停電していて電気コンロが使えなくてもガスが使えれば蛇口からお湯が出るので、カップラーメンやレトルト系も多少あると食事のバリエーションが増える。

・停電が原因の断水に備えて飲み物を備蓄しておく。1人1日3リットルの水分が必要で、災害後には給水車による給水が始まるものの、僻地に住んでいる人は大災害で道路が壊れて孤立した場合を考えて多めに備蓄しておくほうがよい。
私が住んでいるアパートはたぶん停電しても断水はしないと思うし給水塔も歩いて行けるところにあるのであまり飲み物の備蓄はしていないものの、いちおう水6リットルとスポーツドリンク2リットルを備蓄している。私は冬にノロっぽいのになって全身から水分がだばだば絞り出されたときにスポーツドリンクがあったおかげで脱水症状にならずにすんだことがあったので、夏以外の季節でもスポーツドリンクを備蓄している。
豆乳は未開封なら常温保存できて賞味期限もけっこう長いので、停電時でもちゃんと栄養補給したいという人は豆乳も備蓄しておくとよい。豆乳はグラノーラとの相性も良いので一緒に備蓄するのがおすすめである。

・買い物用リュックを用意する。街中のエレベーターやエスカレーターが動かなくなると階段を使わざるをえなくなって食料を買い出しに行くのも重労働になるので、エコバッグよりもリュックのほうが肩への重さを分散できて疲れにくくなる。キャスター付きのリュックなら水とか重いものを運ぶのに便利だし、旅行にも使える。防災用リュックと兼用でもよい。

・夏は大量の保冷剤を冷凍庫で凍らせておいて、停電時には保冷剤の力で耐える。釣り用のクーラーボックスに保冷剤を入れて涼しい床下とかに置いて臨時冷蔵庫にしてもよい。あるいは水中の温度は気温より低いので、海や川や田んぼの側に住んでいる人なら食べ物をジップロックで密閉して釣り用のスカリに入れて海や川や用水路に沈めておけば多少は食料が長持ちする。あるいは塩が大量にあるなら、肉や魚を塩漬けしておけば常温でもある程度保存できる。

・冬は電気を使わずに暖を取る手段を用意する。雪国だと冬の停電は死活問題なので、たいていはこたつと石油ストーブを併用していて燃料の灯油が備蓄してある。私は普段から電気代を節約して最低限の暖房器具で冬の寒さをしのいでいるので、ダウンジャケットと手袋とニット帽を着て羽毛布団にくるまっていればなんとかなる。

・むやみに外出しない。停電して街灯がなくて真っ暗になると交通事後が起きやすくなるし、街の監視カメラが止まっている隙を狙って犯罪をする輩がいるので、明るいうちに用事を済ませて夕方以降の不要な外出は控えたほうがよい。

●まとめ

遠くで起きた災害を他人事と思わずに、自分だったらどうするだろうか、何が必要だろうかとシミュレーションして普段から対策しておくのが大事である。お金をかけて万全に防災対策するに越したことはないけれど、あまりお金をかけなくても防災対策できることがあるので、やらないよりはやっておいたほうがよいよ。

楽しい貧乏な食事:私のおすすめの安くておいしいインスタントラーメン

インスタントラーメンは手軽にラーメンが食べられるので便利だけれど、油揚げ麺は安くてもまずい。私はそれなりにグルメな貧乏人で安くてもまずいものは金を出して食べる価値がないと思っているので、油揚げ麺は買わずにノンフライ麺のインスタントラーメンを食べている。スーパーで5袋で260円くらいで安売りしているときに買うと、税込みで300円以下、1袋60円くらいで、野菜をトッピングしても1食100円の食費で済ませることができるので、食事のルーティーンに組み込むと便利である。しかしインスタントラーメンはたいてい5食分が1セットになっているので、はずれを引くと5食もまずいものを食べるのはきつい。
というわけで、私のおすすめの安くておいしいインスタントラーメンを紹介する。もっとおいしいインスタントラーメンがあるよと異論がある人もいるかもしれないけれど、いくら美味しくても安くないのは私には買えないので評価対象外である。

日清 ラ王 醤油

私の故郷ではラーメンと言えば飛魚だしの醤油味の中華そばだった。その私の味覚にぴったりあう醤油ラーメンはこれしかない。麺は生麺に引けを取らないし、スープも雑味がなくてすっきりしていてうまい。これがあれば生麺は買わなくていいというくらいうまい。トッピングはパッケージの写真みたいに豚肉やネギやゆで卵が合う。

おすすめ度:★★★★★


明星 ノンフライチャルメラバリカタ麺豚骨

これは茹で時間90秒なのですぐに作れるし、麺の食感もよい。麺と一緒に野菜をさっとゆでるとちょうどよい茹で具合になる。私は豚骨ラーメンは苦手だけれど、これは豚骨特有の臭みが控えめでまろやかなのでスープまで飲める。このスープが野菜とよく合うので、野菜をたっぷり入れて安くてボリュームがあるラーメンができる。おまけに307kcalなのでヘルシーである。私は具にキャベツを入れるのが好きで、麺と一緒にさっとゆでるときくらげみたいにコリコリした食感になって、キャベツの甘みとスープがよく合ってうまい。
これならチャルメラのちゃんぽんもいけるんじゃないかと思って食べてみたら、ちゃんぽんのほうは油揚げ麺が油くさいのをごまかすようにスープが塩辛いだけで、麺もスープもうまくなかった。というわけで私は明星のインスタントラーメンはノンフライのバリカタ麺豚骨しか買わない。

おすすめ度:★★★★☆


東洋水産 マルちゃん 正麺 塩味

正麺シリーズは一通り食べたのだけれど、麺はもちもちしておいしいけれどスープがいまいちで、豚骨や冷やし中華はあまり気に入らなかったので、私が正麺シリーズで買うのは主に醤油か塩味である。塩味のスープはあっさりしていてやさしい味で、インスタントラーメンならではのくどいジャンクな感じがないので食べやすい。具は海苔やネギのようなシンプルなものが合う。スープがやや物足りないので、具が主張しすぎるとスープの味がしなくなってかえっておいしくなくなる。私はスープのお湯を少なめにしてつけ麺風にして食べるが好きである。

おすすめ度:★★★★☆


東洋水産 マルちゃん カレーうどん

私は基本的に油揚げ麺はまずいと思っているけれど、このカレーうどんは油揚げ麺でも油臭さがないので食べやすい。453kcalという重量感ととろみがあるカレーの辛みがちょうどよくて、暖かくてお腹にたまるので冬にはちょうどよい。私は粉末スープをお湯少な目で溶かして濃くして、生卵を入れて茹でたてアツアツの麺とからめて食べるのが好きである。トッピングに油揚げや刻み海苔を入れて和風にしても合う。粉末スープならではの貧乏な使い方があって、スープの味が濃いので粉末スープを半分だけ使って残りを取っておいてそうめんのつけ汁に使ってめんつゆを節約したり、粉末を調味料代わりにチャーハンにふりかけてカレー味にしたりできる。

おすすめ度:★★★★☆


日清 チキンラーメン

チキンラーメンはたまに食べたくなるときがあるけれど、いざ食べると何か物足りなくなる。麺はすぐにやわらかくピロピロになるので、具を入れると具の味や食感と麺が喧嘩してしまって合わない。麺に食べ応えがない割には377kcalでけっこうカロリーが高めで、食事というよりは手軽につくれるジャンクなおやつという感じ。味は他のインスタントラーメンには劣るものの、チキンラーメンならではのよさもあって、お湯を使わずにそのままガリガリかじることができるので、いざという時には非常食になる。ただしそのままかじると味が濃すぎて喉が渇くし、貧乏をかみしめている感じがするのが残念なところ。

おすすめ度:★★★☆☆

日清/チキンラーメン 5食入

日清/チキンラーメン 5食入


というわけでいろいろな味のインスタントラーメンのおすすめを紹介したけれど、トッピングや体調に合わせて味をローテーションさせると飽きずに食べられるので、インスタントラーメンを買うときは何種類かストックしておくとよいですよ。
ちなみにTHE MAKING (297)インスタントラーメンができるまでという動画をみると明星のチャルメラの製造の様子がわかる。

 

 

楽しくない貧乏な食事:夏は卵が腐りやすいので気を付けるんだ

こないだ焼きそばと一緒に目玉焼きをつくろうとして、焼きそばをフライパンのわきに寄せて真ん中に目玉焼き用の場所を用意して、いざ卵を投入しようとして殻を割ったら、どろっとした臭い黄味が流れ出た。やっちまったと気づいたときには時すでに遅し。卵が腐っていたのである。そのまま加熱して卵を固めてから腐った卵とお友達になっていない焼きそばを隔離して食べて、腐った卵とそのお友達は捨てたものの、下手をすれば焼きそばが全滅して貴重な食料を一食分無駄にするところだった。
チャーハンを作ろうとして腐った卵をご飯が入ったフライパンに投入してしまったこともあったけれど、これはかなり腐り具合がひどかったようで、腐った卵を加熱しても臭いを嗅いだだけで吐き気がして咳き込む生物兵器レベルの臭いがした。もちろん加熱しても食べられないので、もったいないと思わずに汚染された食材も捨てないといけない。捨てる時は台所に置いておくだけでも臭いでやられてしまうので、ゴミ出しの直前までビニール袋に密封して冷凍して臭いが出ないようにしてから捨てた。
貧乏人がエアコンの電気代も節約して夏バテしているところで食中毒にでもなろうものなら命にかかわりかねない。というわけで、このような恐ろしい悲劇を起こさないために夏の卵の取り扱いの注意喚起の記事を書くことにした。

●夏は卵が腐りやすい

なぜ夏の卵に気を付けたほうが良いのか、伊藤宏『食べ物としての動物たち』の92-94ページに鶏が卵殻を作る仕組みが書いてあるので引用する。

 卵殻の成分は炭酸カルシウムが約九五%を占め、カルサイトクリスタルという方解石の結晶である。ところが、血液中のカルシウムの大部分はタンパク質と結合しているので、これを放して炭酸カルシウムに作り直す必要がある。
 そのために、卵殻系政治の血中の二酸化炭素濃度を高くするという離れ業を、産卵鶏は演じている。だが、その現象が起こる理由は明らかにされていない。逆に、夏場に卵殻が薄くなりやすいのは、快適温度で一分あたり三〇~四〇回の呼吸数が高温時に高まって、二酸化炭素を多く吐き出してしまうことによるものと考えられている。

つまりは夏は卵の殻が薄くなるわけで、殻が薄い分ひびが入りやすいし、ひびがはいったところから細菌が入り込んだときに気温が高いと卵の中で繁殖して腐りやすいので、他の季節よりも卵の取扱いに細心の注意が必要になるのである。

●うっかり腐った卵を食べないようにする方法

・卵を買うときに卵のパックの裏まで見てして殻にひびがないか確認する。
・スーパーから家まで帰るまでの間に卵に衝撃を与えないようにする。
・冷蔵庫に入れる前に殻にひびがないか確認する。もしひびがあったら腐る前にすぐに消費してしまう。
・冷蔵庫のドアポケットの卵入れはドアの開閉の衝撃で殻にひびが入る可能性があるので使わずに、パックのまま保存する。
・卵の尖ったほうを下にして冷蔵庫に入れると黄味が空気に触れなくなって痛みにくくなる。
・卵は保管状態がよければ長期保存できるものの、殻にひびが入ったまま保管したら腐るので、保存した卵を使う前に殻にひびが入っていないか確認する。
・いきなりフライパンに卵を投入せずに、いったんおわんやボウルに卵を入れると、もし卵が腐っていても他の食材が汚染されずにすむ。腐っていない卵は殻が堅くて、何か硬いものに卵をコンコンとぶつけるとパキャっと殻が割れるけれど、腐った卵は黄味がとろけて中が空洞になっているのでベニャっという手ごたえがない感覚で殻が割れて、割った瞬間に腐った黄身が滴り落ちるので、殻を割るときも食材や台所が汚染されないように注意したほうがよい。
・複数の卵を割るときはおわんやボウルを二つ用意して、一個づつ割って中身を確かめてから安全な卵を合流させると、腐った卵が混ざって全滅するのを回避できる。
・ゆで卵の場合は食べる前に色や臭いを確認する。普通のゆで卵の硫黄臭さとは違う臭いがしたら食べないほうがよい。

●腐った卵を食べるとどうなるのか

私は朝食にゆで卵を作って、なんか変な味がするなと思ったものの急いでいたのでそのまま食べてしまったことがあった。すると二時間後には断続的な下痢が始まって、夕方にうんこを出し切って出るものがなくなってもお腹の痛みは止まらなくて、朝十時から次の日の朝までお腹がしくしく痛んで大変な目にあった。
症状は卵の腐り具合にもよるだろうけれど、私が食べたのはまだそんなに腐りきっていなかったようで、歩いてトイレにいけたし腹痛は薬なしで我慢できる程度で寝込むほどでもなかったので、痛みのレベルとしてはカンピロバクターの腹痛や親知らずの虫歯よりはましだった。もし腐った卵を食べたと気づいたときには、うんことして出すよりすぐにゲロとして出してしまったほうがよいと思う。

楽しい貧乏なDIY:すのこでベッドを作るんだ

ベッドというのは部屋に鎮座して存在感を放つ家具界のエースで、貧乏人のあこがれである。ベッドが高くて買えないという貧乏人でも市販のすのこをちょこっと加工すれば安くて簡単にベッドをDIYできるので、作り方を紹介します。

●準備するもの

・すのこ4-6枚

すのこは同じ大きさのものを体格や用途に合わせて4-6枚買う。すのこの板の隙間は狭いほうがベッドとして使いやすい。私は84cm×30cmの杉のすのこを4枚使っているけれど、一人で寝るぶんにはこれで足りる。

・隙間テープ

すのこの横ずれ防止と、フローリングや畳に傷がつかないようにするために隙間テープを使う。100円ショップの隙間テープで十分だけれど、耐久性があるものを選んだほうがよい。私はクッション部分がしっかりしたEVA樹脂になっている6メートルの隙間テープをキャンドゥで買った。
必要な隙間テープの長さは、すのこの横幅×すのこの足の数×すのこの枚数で計算できる。私は横幅30cm、足の数4本、すのこの枚数4枚で、30cm×4×4=480cmが必要で、6メートルの隙間テープひとつで足りた。

・紙やすり

100円ショップで売っている木材用の紙やすりでよい。目が細かい紙やすりほど仕上がりが滑らかになる。

・すのこの上に敷くもの

すのこの上に直接寝ると板の隙間の部分が背中に当たってごつごつするので、布団かマットのようなものを敷くほうがよい。厚みがある敷物ならすのこの隙間は気にならなくなる。


●自作すのこベッドの作り方

1.すのこに紙やすりをかける

普通のすのこは押し入れ用として売られていて、ベッドとして使われることを想定していない。安いすのこだと使われている木が安物で加工も粗かったりするので、木がささくれだっていることがある。まずはベッドとして使って直接肌が当たってもケガをしないように、すのこの端や角の部分にやすりをかけてささくれを取って肌触りをよくしておく。

2.すのこの裏側に隙間テープを張る。

すのこを裏返したら、足の部分に隙間テープを張る。隙間テープがあるのとないのとでは自作すのこベッドの安定度合いがまったく違うので、隙間テープは必ず使うほうがよい。隙間テープこそ普通のすのこをすのこベッドにクラスチェンジさせるキーアイテムである。

3.すのこを並べる。

縦に並べるか横に並べるかは好みの問題なので好きにすればよい。私は縦に2×2で並べている。

4.すのこの上にマットや布団を敷く。

これは布団でなくても自分の好きなものを敷けばよい。キャンピング用の折り畳みマットでもよいし、一畳用のい草マットやカーペットでもよい。私は空き地で「ご自由にお持ちください」と置いてあった座布団を拾ってきてすのこベッドに敷いて使っている。

 

●自作すのこベッドのメリット

・安い

ベッドは家具の中でも一番高い部類で、かさばるし処分も大変なので、気軽に変えるものではない。しかしすのこベッドなら数千円で足りる。例えばニトリの「多目的ひのきスノコ5枚板」を4枚使ってすのこベッドを作っても、1290円×4枚で5160円しかかからない。ホームセンターで売っている1枚500円くらいの杉のすのこなら4枚で2000円である。市販のすのこベッドを買うよりも安上がりである。

・模様替えや引っ越しが簡単にできる

女性でも一人で持ち運びできるので、ロフトにも簡単に設置できる。普通のベッドではまねできない機動性の高さである。
あるいは急に友達が泊まることになって寝る場所がないときに、すのこベッドを廊下や台所に設置して寝る場所を増やしたりもできる。床にじかに布団をしくのは嫌だという人でもすのこベッドがあれば安心である。

・拡張できる

市販のすのこベッドはたいてい折り畳み式でサイズが決まっていて、そのせいでかえって使い勝手が悪かったりする。しかし自作すのこベッドなら、すのこを好きな数だけ縦に並べたり横に並べたりして自由に広さを拡張できる。L字型すのこベッドみたいな変則的なものも簡単に作れる。

・湿気がたまらない

冬はフローリングにじかに座布団を置いて長時間座っていると、座布団に湿気がたまって湿ったり、カビがはえたりする。私は在宅で仕事をしているので、これが結構悩みどころだったけれど、すのこベッドでこの問題が解決したのである。
私は冬にこたつの下にすのこベッドを置いてこたつで仕事をして、眠くなったらそのままこたつで寝ていて、長いときは一日のうち23時間くらい同じ場所に座っているけれど、すのこベッドのおかげで座布団や床に湿気がたまらなくなった。寝る人だけでなく、長時間座り仕事をする人にもおすすめである。

・掃除が簡単

普通のベッドの下の部分を掃除するのはなかなか大変で、ベッドの奥に掃除機が届かなかったりする。しかしすのこベッドはすのこをひっくり返して簡単に掃除できる。

・ベッドから落ちてけがをする心配がない

すのこは高さが数センチしかないので、寝相がわるくてもベッドから落ちてけがをしないですむ。

・疑似小あがりになる

和室の片隅にフローリングの小あがりが欲しいときはすのこを並べて木目調マットを敷けば洋風の小あがりっぽくなるし、洋室の片隅に畳の小あがりが欲しいときはすのこを並べてい草マットを敷けば和風の小あがりっぽくなる。工事費用をかけずに内装を変えることでちょっとした気分転換になる。

・外でも使える

例えば大地震が起きて家の中で寝るのは危ないというときに、すのこを庭に持ち出せばすぐにすのこベッドを設営できる。でこぼこした地面で寝るよりストレスがかからないし、すのこの足が数センチ高くなっているぶん雨が降っても浸水しないので安心である。
私はキャンピングカーを持っていないのですのこベッドが車中泊やキャンプに使えるかどうかはわからないものの、キャンピングカーやテントで寝泊まりしている人で寝ているときの背中の通気が気になる人はすのこベッドを試してみるとよいかもしれない。

・すのこベッドがいらなくなったら普通のすのことして使える

すのこベッドを作ってみたけどやっぱり合わないや、という場合でも普通のすのことして押し入れやベランダで使えるので無駄にならない。引っ越すことが確定している学生や転勤族の人は、ベッドで寝たいけどかさばるのは嫌だという場合にまずは自作すのこベッドを試してみるとよい。

・すのことしていらなくなったらDIYの材料に使える

すのこは板のサイズがそろっているのでDIYの素材として使い勝手がよい。すのこの形のまま加工して棚やベンチにしてもよいし、板をばらして他のものを作ってもよい。

・処分が簡単

自治体によるけれど、普通のベッドを捨てる時は粗大ごみとして処分費用がかかる。しかしすのこならのこぎりで小さく切れば燃えるゴミとして捨てられる。あるいはキャンプで薪として使ってもよいかもしれない。


●自作すのこベッドのデメリット

・貧乏くさい

他人に見られたらちゃんとしたベッドも買えないほど貧乏なのかとドン引きされるかもしれない。しかし貧乏人の家をわざわざ訪ねる人はいないので、これはたいしたデメリットではない。

・一人用

一人で静かに寝るぶんには問題ないものの、体重が重い人だとギシギシ音がするかもしれないし、男女がすのこベッドの上にのってギシギシ運動するような用途には向いていない。しかし貧乏人の家をわざわざ訪ねる人はいないので、これはたいしたデメリットではない。

・こまめに掃除が必要

すのこの板の隙間から抜け毛が落ちたり、すのこの下の部分に部屋の埃が吹き寄せられて堆積したりして、けっこうごみがたまる。すのこベッドは掃除しやすいので、メリットとデメリットが相殺しあう感じ。

・使っていくうちにすのこがずれる

ただすのこを並べただけだと、使っていくうちにすのこがずれていく。神経質な人はこのずれが気になるかもしれない。ずれるのが気になる場合はDIY用の金具で固定したり紐で縛ったりするとよいけれど、全部固定してしまうと掃除しにくくなるので、私はすのこを固定しないで、掃除のついでにずれを直している。

 

●まとめ

市販のすのこをちょこっと加工した自作すのこベッドは一万円以下で、作業時間は30分程度で一人で簡単に作れるし、模様替えも簡単にできる。メリットが多い割にデメリットは少ないので、貧乏でもベッドがほしい人は作ってみるとよいですよ。

楽しい貧乏な趣味:貧乏でも旅行がしたいんだ

旅行というのはお金がかかる。交通費、食費、宿泊費がかかるし、仕事も休まないといけない。旅行の思い出を記録しようと思ったらいいカメラが必要だし、お土産をたくさん買おうと思ったら大きなキャリーバッグも必要になる。それゆえに旅行というのは中産階級以上の小金もちに許された趣味なのである。世界的な旅行ブームはしばしばおきていて、第一次世界大戦後はアメリカが繁栄してパリがアメリカ人旅行者であふれたし、最近は中国が経済成長して世界中の観光地に中国人旅行者があふれるようになった。円安で外国人旅行者が日本にわんさか来る一方で、可処分所得が下がっている日本人は旅行離れしているそうな。

貧乏な人は交通費を節約するために無駄に家と職場を往復するだけになりがちで、視野が狭くなりがちである。しかし貧乏人にもできる旅行がある。徒歩と自転車での日帰り旅行である。

●貧乏人におすすめの日帰り徒歩・自転車旅行

・装備

スマホ、サイフ、水筒、タオル、ティッシュ、折り畳み傘、おやつまたは弁当。ボディバッグやトートバッグのような片方の肩にかけるタイプのバッグだと肩がこるので、両肩に均等に負荷がかかるリュックのほうが便利。
徒歩で長距離歩くのが心配な人は履きなれた靴を使って、まめ用に絆創膏も持っていくとよい。自転車の場合は小さい空気入れを持っていくと途中で空気が抜けているのに気づいてもなんとかなる。途中で捻挫したり自転車が壊れたりすることもあるので、電車やバスやタクシーで帰れる程度の現金は持っていったほうがよい。

・目的地の決め方

帰りは疲れているし道に迷うこともあるので行きの1.5-2倍の時間がかかると計算すると、片道2時間程度の距離なら朝9時に家を出ても夕方には帰ってこれる。徒歩なら時速3-4km/hと考えて6-8km程度、自転車なら時速10-15km/hと考えて20-30km程度の距離が日帰り貧乏旅行の目的地になる。出発地点は自宅でもよいし、どこかの駅やバス停でもよい。最初は目的地までの距離を短めに設定して、往復3時間程度で体力に余力を残して帰ってこれるようにして、慣れてきたら目的地までの距離を長めにするとよい。目的地に行くことにこだわらずに、疲れたら引き返すのが大事である。

・楽しみ方

目的地を決めたら地図を見ずに行くのである。太陽の方角や看板や電信柱にかかれた番地を頼りにして、目的地につかなくてもいいやというくらいの適当な感覚で進んでいくと、視覚や聴覚が研ぎ澄まされて非日常を楽しめる。あえて目的地へのルートを設定しないことで、裏道で偶然おしゃれな店を見つけたり、面白い看板を見つけたり、変な動植物を見つけたりして、旅行ならではのセレンディピティ的な体験ができる。適当に歩いていると二度と同じ道を辿ることはないので、近所を散策するにしても毎回新しい冒険に出かける気分を味わえる。適当に歩いて本当に道に迷ってしまって帰れなくなると困るので、最終手段として地図アプリを使えばよい。私は「おさんぽまっぷ」というアプリが気に入っていて、地図上に通ったルートが表示されるので、行きは適当でも帰りは違う道を通ってちゃんと帰ることができる。

東京のような都市部なら隣の区に行くだけでも十分面白い。路線価が違うと町並みも違っていて、戦前からあるような町では道路が狭くて小さい家が並んでいて狭い駐車場ぎりぎりに車を停めていたり、通勤に使われるような路線沿いは巨大な団地が並んでいたり、郊外には豪邸があったりする。ペンシルハウスやら二世帯住宅やら狭小住宅やらデザインが様々で車の種類も豊富なので、家や車を眺めるだけでも面白い。
自宅から数キロ圏内には何もないという田舎なら、雑木林を探索して動植物の写真を撮ったり、釣りポイントを開拓したりして、アウトドアごっこをすればよい。

・寄り道ポイント

貧乏徒歩旅行のおこづかいの予算が500-1000円だと、初めて行く商店街のパン屋でパンを買ったり、肉屋でコロッケを買ったりして、ふだん買い物している近所の店とは違う味を発見できる。スーパーを開拓して品揃えをチェックするのもよいけれど、荷物になるものは買い物しないほうがよい。住宅街には一定間隔で公園があるので休憩するのにちょうどよいし、水筒に水を補充できる。神社は駅のそばや町の中心部にあって記憶に残りやすくて次に訪ねるときの目印になるので、セーブポイントとして寄り道するとよい。都民の日には都内の一部の施設や庭園が無料になるし、動物園や水族館は開園記念日に無料になったりするし、芸術系の大学だと卒業制作の発表とかで無料の展示があったりするし、小さいギャラリーで無料の個展とかもあるので、こういう無料で入れる施設に寄るのもよい。帰りに銭湯に寄って疲れをとるのもよい。行った場所でグーグルマップに口コミや写真を残しておくと次に行くときの目安になる。

・観察をするべし

気になった動植物をすぐ観察できるのは徒歩旅行ならではのメリットである。野鳥の撮影とか昆虫採集とか野草の名前を調べるとか雲の写真を撮るとかの自然観察でもよいし、駐車場にどの車のメーカーが多いのかとかすれ違う人は何色の服を着ているかとかを調査するのもよい。徒歩だと景色の変化がゆっくりなので畑とか団地とか工場地帯とかで同じ景色が続いたりして飽きやすいけれど、単に移動する以外の目的をつくることで飽きにくくなるし観察眼が磨かれる。

私は外出したときに見かけた野良猫の数をカウントしている。日中は猫はあまり活動していないけれど、夜明け前はよく猫がなわばりを巡回している。私は朝の1時間の散歩で野良猫を12匹みつけたことがあるし、運がいいと猫の集会に参加できる。子猫は臆病なのですぐ逃げるか好奇心旺盛でじゃれついてくるか両極端だけれど、親猫は人馴れしていて撫でると喜ぶようである。飲み屋街だと酔っ払いのげろを野良猫が食べていて、野良猫の食べ残しはスズメがついばんでいた。都会の生態系は奇妙なものである。