三角猫の生態

楽しく貧乏に暮らすための工夫とか節約術とかを書いています。

楽しい貧乏な食事:さつまいもをおいしく食べる方法

さつまいもがおいしい季節である。
私の親戚はさつまいもを栽培していて、毎年秋になると出荷しないような小さくて細いさつまいもをおすそわけでどっちゃりもらう。しかしさつまいもは食材としてはちょっと使いにくい。甘みがあるせいでご飯のおかずにしにくいし、主食にするには飽きるし、おやつにするには甘さが足りない。どうにも食材として中途半端なので、さつまいもをおいしく食べる方法を考えることにした。
さつまいもには焼き芋用とか干し芋用とかいろいろ品種があるので、その品種向けの調理をしたほうがおいしく食べられる。私の親戚が作っているのはホクホク系で甘さ控えめのやつなので、ふかしたり天ぷらにしたりするのに向いている。ちなみに私はさつまいもをよく洗って砂を落として皮ごと食べている。じゃがいもと違って皮や芽に毒がないので皮をむかなくてもよい。あと端っこのほうから傷んでくるので、端っこがしなびていたら切り落として、そのとき切り口が黒や緑に変色するようなのはカビが回っているけれど、一部かびているだけならカビた部分を取れば食べられる。

・ふかす
そのままふかして食べるのが手軽でよい。あと塩じゃがというのがあるように、芋と塩は相性が良いので甘いさつまいもにあえて塩を振ることで、口の中にさわやかな塩味が広がって甘さをリフレッシュしながらふかしたさつまいもを飽きずに食べられるようになる。一番手間をかけずにすむ調理方法なので気に入っている。

・さつまいもご飯
小さく切ったさつまいもを米と一緒に炊くだけで作れるものの、さつまいもの種類や切る大きさや水加減によってはとけてべちゃべちゃになって失敗する。炭水化物+炭水化物のコンボというのもあまりよくないし、栗ご飯の廉価版という感じが否めない。

・ポテトサラダ
ジャガイモの代わりにさつまいもを使ってマヨネーズと混ぜてポテトサラダを作ると、ほんのり甘いポテトサラダになる。マヨネーズの酸味と合わさることで、さつまいも単品で食べるよりも飽きにくくてよい。

・オーブンで焼く
小さくて細いさつまいもはすぐに蒸しあがるけれど、ある程度太いさつまいもをふかすのは時間がかかって大変である。さつまいもをちょうどいい具合にふかすのには熟練のテクニックが必要で、ふかし足りないと硬くて食べられないし、ふかし過ぎると水気が多くてべちゃっとした感じになってさつまいもの魅力のほくほく感がなくなってしまう。そんなときにはさつまいもを1.5cm-2cmくらいの厚さにスライスしてオーブントースターで焼くとよい。スライスしてオーブンで焼くと均一に火が通って出来上がりが安定するので、さつまいも初心者にはおすすめである。はちみつを垂らしたりチョコを乗せたりバニラアイスを添えたりしてアレンジもしやすい。何分焼くかはオーブンの温度によって違うけれど、最初に焼くときに表面が焦げないように注意して見て、こげる前に取り出せばだいたい何分で中まで火が通るか把握できる。さつまいもを厚く切りすぎると表面だけ焦げて中に火が通らなくなるので、そのへんはオーブンの性能に合わせて調整するとよい。
トースターでなくて本格的な大きいオーブンがあるおうちならアルミホイルにつつんで丸ごと焼き芋にするとねっとりした蜜のような甘さが引き出せるようになる。焼き芋用の品種はすごく甘いので焼き芋単品でおやつになる。

・シチュー
さつまいもをかぼちゃやとうもろこしやたまねぎと一緒に煮ると、野菜の甘みを活かした甘いシチューになる。だいぶ甘いのでご飯には合わないものの、さつまいもを多く入れれば単品で主食にもなる。鶏ムネ肉は味が薄いので肉料理のメインディッシュとしては人気がないものの、甘いシチューだと肉の主張が弱いほうがかえってシチューの調和を乱さなくて食べやすいので、安い鶏ムネ肉でも活躍できて貧乏人向けである。私はさつまいもの味噌汁のような甘い味噌汁は嫌いだけれど、甘いシチューは好きである。さつまいもと枝豆のシチューを作ったら腸内細菌が活性化しすぎてエンドレスおならになったので、人前にでるときは食べすぎないほうがよいかもしれない。

・天ぷら
さつまいもがおかずとして堂々と胸をはれるのが天ぷらである。さくさくの衣とほくほくの芋の夢の競演である。銀座の「てんぷら 近藤」だと大きなさつまいもの天ぷらが有名なようだけれど、一般家庭ではそんなでっかい天ぷらは作れないので、火が通りやすいようにスライスして揚げるとよい。

・コロッケ
じゃがいもの代わりにさつまいもでコロッケを作るとあまいコロッケになる。しかし蒸してつぶしてから揚げるのがめんどくさいし、天ぷらのほうが簡単である。

・芋チップス
芋チップスは揚げたてはさくさくしておいしいものの、市販のポテチと違って時間がたつとべちゃっとする。薄さを均一にしないと揚げ具合がそろわないし、手間がかかる割りに市販のポテチよりものすごくうまいというわけでもないので、わざわざ芋チップスを作るより他の揚げ物を作るついでに作るくらいでよいかもしれない。

・いもけんぴ
フライドポテトみたいで食べやすくて、大学芋よりは作りやすい。私は好きだけれど、自作するくらいなら市販のいもけんぴを買うほうが手っ取り早い。

大学芋
大学芋はさつまいものおかしの定番で、甘いもの好きな人にはよい。しかし揚げるのに手間がかかるし、焦がさずにちょうどいい具合に蜜にからめるのがけっこう難しいので、よほど料理好きな人でないと自分のおやつにわざわざ大学芋をつくらないかもしれない。

・スイートポテト
さつまいもを蒸したりゆでたりした後、つぶして牛乳や卵黄や砂糖やバターなんかを混ぜて焼くとスイートポテトになる。手間がかかる割りに栄養が増えるわけでもないし、劇的においしくなるわけでもない。というかさつまいもの英語名がスイートポテトなのに、そのままお菓子の名前にして形まで芋に似せるというのが安直で、芋を芋の形に加工して何がしたいんだと思ってしまう。ケーキ屋の華々しいケースの隅っこにスイートポテトがあると大学デビューに失敗した田舎者を見ているようでいたたまれなくなる。田舎くさい地味な芋が洋菓子になれる晴れ舞台なんだから、モンブランみたいにもっとおしゃれな形にしてクリーム盛ったりチョコ飾ったりして洋菓子ライフを満喫すればいいじゃんよー。

干し芋
買ってきたさつまいもでわざわざ干し芋を作る人はいないかもしれないけれど、芋掘りのおすそわけなんかで食べきれないほどのさつまいもをもらったときは干し芋にして保存するとよい。冬にストーブであぶって食べると大人向けの渋いおやつになる。

 

というわけでさつまいも料理を検討してみたところ、シンプルにふかすか焼いて素材の味を生かしたおやつにするが手軽で、ポテトサラダやシチューだとおかずに組み込めてよい。揚げ物が得意な人は天ぷらだけでなくおやつ用のいもけんぴや大学芋に挑戦してみるとよいかもしれない。