三角猫の生態

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楽しい貧乏な家電:古いスマホの使い道を考える

スマホはOSのアップデートやらバッテリーのへたりやらでパソコンに比べてデバイスとしての寿命が短いので、1-2年ごとにスマホを買い換えていくと、古いスマホがたまっていく。中古スマホを売ろうにも次々に新製品が出てきて在庫がだぶついて安売りしてるくらいだから古いスマホにはたいして値段がつかないし、愛着があるスマホを安売りするくらいならを自分で使ったほうがましである。というわけで古いスマホの使い道を考えることにする。

●オフラインで何かの専用機にする。

Android2.3の古いスマホはCUPとRAMが低スペックだし、ROMが少なくて数個アプリをインストールしたらROMがいっぱいになるし、電池持ちもよくないし、3Gしか使えなかったりSIMフリーでなかったりして、使い道があまりない。しかしWiFiGPSを切って完全なオフラインにすると電池持ちがよくなって、何かの専用機にすればROMの少なさが気にならなくなって、それなりに使い道がでてくる。

・目覚まし時計/電卓/タイマー/カレンダー/懐中電灯/音声レコーダー/懐中電灯/メモ帳代わりにする。
スマホ本体にあらかじめインストールされていてオフラインで使えるアプリを使うだけでも家電として十分役に立つし、これらの機能はスマホのスペックに関係なく使えるので古いスマホにはうってつけである。時計や電卓を別々に用意するより場所をとらないし、時計や電卓用に単四電池だのボタン電池だのといろんな種類の電池を用意しなくてもUSB充電器だけあれば済むし、持ち歩かずに部屋においておけばなくす心配もない。懐中電灯としてはバッテリーの残量がわかるので電池式の普通の懐中電灯よりも使いやすくて、スマートフォンホルダーに固定してLEDライトを読書灯代わりにしたり、自撮り棒に取り付けて手の届かないところを照らして落し物を探したり、アイデア次第でいろいろな場所に取り付けてライトとして使うことができる。玄関に古いスマホを置いておいて、夜に地震が起きて停電したときにスマホで足元を照らしてすぐに靴を履いて避難できるようにしたり、スマホに来客の日時や要件をメモしておいたり、押し売りや詐欺や宗教の勧誘などの変な客が来てトラブルが起きた時にすぐに会話を録音して言質をとって言った言わないでもめるのを防いだりするような使い方もできる。

・オフラインゲーム専用機にする。
いくら低スペックのスマホとはいえゲームボーイよりは高性能なので、データ通信を必要としないトランプやパズルやボードゲームとかで遊ぶぶんには十分使える。百人一首の読み上げアプリとかでゲームの補助にも使える。子供や老人などのスマホ初心者に壊してもいい練習用としてゲームや知育アプリや脳トレアプリで遊ばせてもよい。IS03を母のスマホ練習用としてあげたら数独専用機になっていた。

・音楽プレーヤー専用機にする。
私が持っているMEDIAS IS11NはROM2GB、RAM512MBの低スペックで消せないプリインストールアプリがROMを圧迫してバッテリーも1300mAhしかなくてスマホとしてはほんど役に立たないものの、3.6インチの小型で防水仕様でいまどきの5.5インチの大きなスマホよりも持ち歩くのに便利なので、microSDカードに音楽を入れてLISNAというアプリを使ってオフラインの音楽プレーヤー専用機にしている。画面を消して音楽を聴くだけならたいしてバッテリーを消費しなくて1時間に電池が5%くらいしか減らないので、数時間旅行する時は充電器がなくても十分電池が持つ。散歩や買い物の間に英単語を繰り返し再生して英語を勉強するのにも役に立つ。

・デジカメやビデオカメラとして遊ぶ。
カメラの機能がいいスマホなら写真加工アプリを入れたり、マイクロスコープや望遠レンズなどのガジェットを取り付けたりして、写真や動画専用機として使える。コードの長いエンドスコープ(内視鏡)を使えばタンスの裏の落とし物を探したり、床下や天井裏の害虫を調べたりできる。エンドスコープの専用カメラアプリが古いスマホに対応していないこともあるので、買うときは事前に対応androidバージョンを調べるほうがよい。古いスマホなら壊れても惜しくないので、釣りに行ったときに防水ケースに入れて海に沈めて水中を撮影して地形や魚群を把握したり、スケボーにスマホを取り付けて道路すれすれの動画を撮ったり、犬の首輪につけて犬目線の動画を撮ったりして、心置きなくアクロバティックな使い方ができる。メインスマホは持ち歩いて使うのでタイムラプス動画を取る暇がないけれど、古いスマホならどこかに長時間固定しておいてタイムラプス動画を取って遊ぶことができる。ガーデニングが趣味の人は花が咲く様子をタイムラプス動画にすると面白いかもしれない。

・楽器練習用にする。
メトロノームアプリやチューニングアプリをインストールしたり、自分の演奏を録音したりして、楽器を練習する際の補助的な装置にできる。楽器アプリを使って音が出るおもちゃとして遊ぶこともできる。タブレットならホルダーに固定してデジタル楽譜として使える。

・地図閲覧用にする。
MAPS.MEやYAMAPのようなオフラインで使える地図アプリをインストールしてあらかじめWiFiで地図データをダウンロードしておくと、オフラインのときでもGPSで地図上に現在地を表示できるので、散歩中のルート確認をしたり、古いスマホで地図を見て待ち合わせ場所を確認しながらメインのスマホで待ち合わせの相手と電話したりするような使い方ができる。古いスマホでCPUとかの性能は使い物にならないけどGPSの掴みはメインスマホより優れている機種の場合は、地図用にすると活躍の機会があるかもしれない。

・生活の補助用にする。
オフラインで使える健康管理アプリを入れて食事や体重を記録したり、家計簿アプリを入れて家計簿をつけたり、家族宛にメモを残したりして生活の補助専用にして、台所に古いスマホを置いて家族全員がいつでも使えるようにすれば、家族の健康管理や家計に対する意識が向上するかもしれない。画面をロックしておけば家に来た行儀が悪いママ友がこっそり家計簿を覗き見て生活水準をチェックすることを防止することもできる。

デジタルフォトフレーム代わりにする。
5インチくらいの大きなスマホや低スペックなタブレットはスライドショーアプリを使って写真をスライドショーで表示するとデジタルフォトフレーム代わりになる。個人だとデジタルフォトフレームの需要はあまりないかもしれないものの、企業なら使い道がある。人間は止まっているものより動くものに反応するので、看板やメニューのような動かないものよりも、スライドショーのほうが客の興味を引けるかもしれない。例えば個人経営の総菜店の店頭でおすすめの料理の食材や調理の様子をスマホで撮影してホルダーに固定してスライドショーで表示したり、観光地の店で芸能人やお客さんと記念撮影した写真をスライドショーで表示したりして、パンフレットを作るほどでもないような情報や写真をスライドショーにすることで客の待ち時間を有意義につぶしたり、売り子と客がコミュニケーションをとったりするような使い方ができるかもしれない。

・オフラインでは緊急通報はできないことに注意。
simが入ってなくてオフラインになっているスマホには「緊急通報のみ」とあたかも緊急通報が使えるかのように表示される。しかし実際は通話simが入っていないとandroidでもiphoneでも緊急通報はできないようなので、オフラインで使うつもりなら緊急通報用に古いスマホをとっておいても無駄である。ちなみにデータsimだとそのままでは緊急通報はできないけれど、IP電話アプリと緊急通報ナビというアプリをインストールするとIP電話で110に緊急通報できるようになるそうである。

WiFi無線LANに接続して使う。

 自宅や職場にインターネット回線と無線LANがあれば、WiFi接続で古いスマホの使い道が増える。3Gしか使えないような古いスマホでも、WiFi接続なら通信速度が速くてそれなりに活用できるようになる。

・風呂やトイレで音楽を聞いたり動画を見たりする。
メインスマホが風呂の湯気で壊れたり、トイレに落として壊れたりするのは困るものの、古いスマホなら壊れても惜しくない。SpotifyやabemaTVで音楽を聞いたりして風呂やトイレでリラックスできる。あるいはスマホに入りきらないほど大量の音楽ファイルを持っていてその中から好きな音楽を聴きたいという人は、プリンストンの「デジ蔵 ShAirDisk PTW-WMS1」を使うとパソコンとスマホの両方で使えるサーバーになるので、スマホ本体に直接音楽ファイルを入れなくてもWiFiでサーバーにアクセスして音楽を聴くことができる。

・監視カメラにする。
ちゃんとした監視カメラをホームシステムとして導入するとなると電気工事だの設置だので数万円のお金がかかる。本格的な監視カメラはいらないのでちょっとだけ監視カメラ代わりに使えればいいというときは監視カメラアプリを使えば、スマホで撮影した映像データをWiFiでとばして離れた場所のパソコンや別のスマホから見れるので、パソコンで仕事をする合間に別の部屋のペットの様子を確認したり、旅行中に自宅の様子を確認したりできる。常時充電しながら監視カメラとして使っているとバッテリーがへたるものの、古いスマホなら使い潰してももったいなくない。

・屋内の連絡手段にする。
母屋と車庫で連絡をとったり、二世帯住宅の一階と二階で連絡をとったりするとき、要件を伝えるためにいちいち歩いていくのは面倒くさいし、大声で呼んだりすると近所迷惑になる。かといって電話機の子機を買い足すのもお金がかかる、というときは古いスマホの出番である。WiFiを使ってチャットアプリで連絡をとればインターホンやトランシーバー代わりになる。ソーラー充電モバイルバッテリーで充電すればコンセントがないところでも使えるので、WiFiが届く範囲なら電気工事をせずにどこにでも設置できるというメリットがある。上記の「デジ蔵 ShAirDisk PTW-WMS1」を使うとWiFiの中継器としてWiFiが届く範囲を若干広げられるので、家や庭が広すぎて車庫や地下室や畑の納屋までWiFiが届かないという人は中継器を使ってみるとよいかもしれない。

・テレビの補助用途にする。
ネットに接続できない古いテレビを使っている場合は、スマホの画面をテレビに映すことでYouTubeとかAbemaTVとかの動画が大画面で見られるようになる。2015年以前に発売された古いスマホはMHL対応機種ならMHLケーブルでスマホをテレビにつないで映せる。それより新しいAndroid4.2以降のスマホはChromecastや類似製品を使えばワイヤレスでスマホをテレビに映せる。だいたい2000-3000円の出費で古いテレビにスマホの画面を映す機能を付け足せると思えばよい。大画面でYouTubeを見るためにテレビを買い替えるよりも安上がりである。

 ・防災用端末にする。
防災アプリを入れていつでも地震や気象警報の通知が来るようにしておいたり、応急処置アプリを入れておいてけがをしたときに応急処置の方法がわかるようにしたり、google mapに避難場所や断水時の給水場所をお気に入り登録しておいたり、FMラジオを聴けるアプリを入れたり、緊急時の連絡先を登録したりしておくと災害の時に役に立つかもしれない。いらない古いスマホを家族全員がいつでも使える防災用端末にして防水ケースやモバイルバッテリーとかとセットで家に常備しておくと、地震や洪水でメインスマホが壊れたときでも、防災用端末がSIMフリースマホならSIMを差し替えれば予備としてすぐに使えるし、SIMフリースマホでなくても公共施設の無料WiFiスポットを使ったり、他の人にテザリングさせてもらったりして情報収集ができる。gooの防災アプリは安否登録をする機能や、避難したときに家族に集合場所を簡単にメールする機能があるので、スマホを使い慣れていない子供や高齢者はgooの防災アプリがおすすめである。

・PCとスマホでタスクを分けてニュースなどの表示の専用にする。
吸盤がついている車載用スマホホルダーとかを使って机にスマホを固定してパソコンから給電すれば、パソコンとスマホでタスクを分けてスマホをサブモニタ代わりに使うことができて、パソコン用のモニタを増設するよりも場所をとらない。24時間配信の天気ニュースや株価チャートや強震モニタやSNSの新着コメントなど、パソコンの画面に常時表示すると邪魔だけれど気になったときはすぐに確認したいようなものをスマホに常時表示させておくと、例えば小売店のような天気と売り上げが関連する仕事の人や、企業のSNS担当の人には役に立つかもしれない。

・リモート操作やミラーリングでジャンクスマホの再利用や本の自炊などに活用する
リモート操作というのはスマホ同士やスマホとパソコン間で遠隔操作することで、VysorというChrome拡張機能や、ApowerMirrorというアプリをインストールすることでリモート操作ができるようになる。室内でWiFiで使うぶんには遠隔操作をやるメリットや使い道は限られるけれど、例えばガラスが割れて通常の操作がしにくくなったスマホをわざわざ修理しなくても、リモート操作やミラーリングで活用できるようになる。パソコンでアンドロイドのアプリを操作したい場合はエミュレーターを使う方法もあるけれど、エミュレーターを使うよりも実機をミラーリングするほうが対応するアプリが多かったりアプリの動作が安定したりするというメリットがある。ただしマウスで操作するとスマホのようなマルチタップはできないので、マルチタップが必要なゲームは遊べなくなる。他にもスマホを使って本の自炊をしたいときや紙の資料を電子化したいときにパソコンからスマホをリモート操作をすれば、スマホをホルダーに固定しておいてパソコンからスマホのカメラ画面を確認しつつシャッターを押す使い方ができるので、いちいちスマホを構えてシャッターを押さずにすんで作業を効率化できる。データを入れていない古いスマホをリモート操作用に使えば、リモート操作アプリを使うことによる個人情報流出のリスクも少なくできる。

・無料WiFiスポット用にする。
大手コンビニや一部の喫茶店チェーンや役所や駅などの公共施設には会員登録すれば誰でも無料でWiFiが使えるサービスがある。無料WiFiはセキュリティ上の問題があるので個人情報が入っているメインスマホで使うのは推奨されていないし、数人が同じ回線を使うのでWiFiの割には通信速度が遅くて使い道が限られるけれど、古いスマホを無料WiFiスポット専用にして個人情報を削除して使えば個人情報や各種パスワードが流出するリスクは低くなるし、通信速度が遅くても買い物にいったときに天気予報や特売チラシや地図を確認したり、これから家に帰るよーとメールで連絡したりする程度なら十分役に立つ。あまりスマホは使わないので最新の高スペックなスマホはいらないしデータSIMを契約するまでもないけどたまにはスマホを使いたいという人なら、古いスマホで無料WiFiスポットを使えばデータSIM代が節約になる。

・あやしいサイト専用機にする。
あやしいサイトというのは、肌色が多い変な広告が表示されたり、18歳以上がどうのこうのという変な警告がでたりするサイトのことである。メインスマホメインアカウントであやしいサイトにアクセスするとウイルス感染やワンクリック詐欺個人情報流出の危険があるけれど、壊れても惜しくないような古いスマホなら個人情報を削除して捨てアカウントを使ってあやしいサイトを冒険できる。  

●格安データSIMを入れてメインスマホの補助的用途に使う。

 型落ちだけれどスペック的にまだ使えるスマホならメインスマホの予備機になる。電話はいらないけれどスマホの機能を一通り使いたいというときは、月500-1000円の格安のデータSIMを使うことでSIMフリースマホを安く運用できる。

 ・緊急通報用にする。
データSIMやIP電話だとそのままでは緊急通報はできないけれど、IP電話アプリと「緊急通報ナビ」というアプリをインストールするとIP電話で110に緊急通報できるようになるそうである。緊急通報の電話は頻繁にかけるものではないけれど、緊急通報できる手段は複数用意しておくほうが万が一の時に役に立つ。たとえばメインスマホを入れた鞄がひったくりにあって、家に固定電話がなくて警察に通報できないし最寄りの交番の場所もわからないという場合でも、家にサブスマホがあればすぐに緊急通報できる。

・サブスマホとしてメインスマホの負担を軽減する。
どんなに高性能でバッテリー容量が多いスマホでも、アプリをわんさかいれてガジェットを表示しまくると動作が重くなって発熱して電池の減りも早くなる。そこでメインスマホのうちの一部のアプリをサブスマホに移せばメインスマホの負担を軽減できる。
特にゲームのアプリはデータ量も多くてアップデートも頻繁にあるので、いくつもインストールするとROMを圧迫する。ゲームはつい夢中になって長時間やりがちだし、ポケモンGOのように電池を大量に消費するゲームもあるので、メインスマホで遊ぶとすぐに電池がなくなってしまう。そうするとバッテリーがへたったり、外出前に充電が間に合わなかったりしてスマホ本来の電話やチャットの機能に支障をきたしかねないので、サブスマホをゲーム専用機にして分けて使うことでメインスマホの寿命を延ばすことができる。OTG機能に対応しているスマホは別のスマホに給電することもできるので、緊急時のモバイルバッテリー代わりにもなる。

スマホ二台でデュアルモニタ代わりにする。
スマホはパソコンと違って画面上にひとつのウェブページしか表示できないという弱点があるので、いろいろな情報を比較したいときやいろいろな作業を平行してやりたいときには作業効率が落ちる。そういう時にサブスマホを使えば、パソコンでデュアルモニタで作業するように二つの画面で二つの作業が同時にできて作業効率があがる。たとえばサブスマホで株価情報を表示しつつメインスマホで株取引すれば、いちいち画面を切り替えなくても複数銘柄の値動きを参照しつつ株取引できる。動画を配信している人ならカメラの性能がいいメインスマホで動画をライブ配信しつつ、サブスマホで自分の動画のコメントを確認したりできる。マルチデバイス対応で切り替え機能がついているbluetoothキーボードを使えば、サブスマホで資料を表示したり検索したりしつつメインスマホで書類作成をするということもできる。

テザリング専用機にする。
たとえ低スペックの古いスマホでもテザリング専用機としてならスペックを気にせずに使える。あるいは画面が割れたジャンクスマホで通常の操作ができないような場合でも、テザリングができればまだ役に立つ。
新しいスマホテザリング専用機にするのはもったいないものの、古いスマホなら電池がへたるのを気にしないでがしがし使い潰せる。バッテリーの容量しか売りがないようなpriori4とかRAIJINとかのハズレ機種でもテザリング専用機として活躍のチャンスが残っている。auだとテザリング有料オプションだそうだけれど、そんなものに金を払うならSIMフリー機種に格安データSIMを入れてテザリングしたほうがましである。

・乗り物用にする。
自動車やバイクや自転車にスマホを取り付けて地図アプリを表示してカーナビ代わりにしたり、録画してドライブレコーダー代わりにしたり、もし乗り物が盗まれたときにスマホGPSの現在地探知機能を使えば盗まれた車の現在地を知ることもできる。乗り物にスマホを取り付けると温度変化や振動で壊れやすいものの、古いスマホなら壊れてもしょうがないと割り切れる。

・散歩用にする。
私は「おさんぽまっぷ」というアプリを使って散歩のときにどのルートで何キロ歩いたのかを記録しているけれど、遠出して知らない場所を散歩するときも地図があるので道に迷う心配がないし、近所で事件が起きて職質されたとしても散歩ルートを記録していればアリバイが証明できる。電子書籍版の図鑑をダウンロードすれば散歩中に珍しい花や野鳥を見つけたときにすぐ調べられて散歩が面白くなるし、散歩中に天気予報を見て雨が降りそうならすぐに帰ったりできるし、釣りをしながらラジオを再生して暇つぶししたりできる。釣りをしているとスマホを落として回収不能になったり波をかぶったり雨が降ったりしてスマホが濡れて壊れる危険があるものの、サブスマホなら落としたり壊れたりしてもあきらめがつく。データ専用SIMで電話番号がなくてもチャットアプリで他の人と連絡がとれるので、散歩中に事件や事故に遭遇してもすぐに連絡がとれて安心である。

リスクヘッジ用にする。
評判のいいMVNO業者でも通信速度が遅い時間帯があるし、あるいは通信障害がおきる可能性もある。株やFXのような取引をやっていると値動きに瞬時に対応して売買しないといけないときがあるけれど、万が一メインの通信回線に問題が起きてもサブの通信回線があればすぐに対応できる。
スマホのデータ使用量が多い人はメインの通信回線のデータ容量を追加購入するよりもMVNOの安いデータSIMを何種類か契約するほうが長期的にお得になる。そのリスクヘッジ用のデータSIMはサブスマホに入れて、株価表示アプリのような常時バックグラウンドで通信してデータを取得しているようなアプリはサブスマホで使えば、メインスマホの高速通信のデータ量を無駄に使わずに済む。私はLINEモバイルのデータSIMを2つ契約して親に使わせていて、実家に帰ったときに予備回線として使っているけれど、月に500円で1Gの高速通信と低速無制限通信ができるのでコスパはかなりよい。

●古いスマホの危険性

・個人情報が残っていたり、削除した個人情報が復元できたりする。
父にスマホをあげたら操作を間違って写真をフォルダごと全部消してしまったようで、ためしにスマホをパソコンにつないでデータ復元ソフトを使ったら写真が復元できた。パソコンの知識がある人ならデータが復元されないようにする完全削除の方法を知っているだろうけど、子供の頃からスマホだけで育ってパソコンは使えないという世代はデータを削除しても復元できることを知らないかもしれない。
古いスマホをフリマで売って新しいスマホの購入費用にあてるのはよくあることだけれど、個人情報の削除をしっかりやらないとデータを復元されて悪用される可能性がある。

・電池が劣化する。
電子機器は使っても使わなくても徐々に経年劣化する。劣化して壊れるだけならましだけれど、スマホのバッテリーは発火する危険があるので、スマホの蓋が閉まらないほど電池が膨らむようなら製品の寿命とみなして処分するほうが安全である。

・アプリがアップデートされずにセキュリティ対策が不十分になる。
古いスマホを完全にオフラインで使うならウイルス感染はあまり気にしなくてよいものの、オンラインで使う場合には古いOSでアプリがアップデートされないままで使うのはよくない。たとえば金銭のやり取りが発生するサイトでクレジットカード番号が漏れて悪用される可能性があるので注意しないといけない。

・壊れるかもしれない。
古いスマホは内部の電子部品が経年劣化して、突然起動しなくなったり、動作が不安定になったりする可能性がある。なくなったら困るようなデータは内部のROMに保存せずに、壊れてもデータを取り出せるようにSDカードに保存するほうがよい。機種変更するときにデータの引継ぎが必要なゲームはスマホが起動しなくなったら引き継ぎができなくなる可能性があるので、動作が不安定な古いスマホでそういうゲームを遊ばないほうがよい。

 ●まとめ

古いスマホでも、オフライン、WiFI接続、格安データSIMの運用方法で用途に応じて有効活用できる。古いスマホを売ってもたいしてお金にならないなら、役に立つ使い道を考えて使いつぶすほうがお得である。