三角猫の生態

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楽しい貧乏な健康管理:自宅で自分で急性副鼻腔炎の痛みをやわらげる方法

私はときどき急性副鼻腔炎になるのだけれど、これはやっかいな病気で、寝ている時に副鼻腔に鼻水が詰まってガツーンと鼻の奥に激痛がきて眼が充血して涙も出て、とてもじゃないが痛くて寝ていられなくなるし、痛みで集中力がなくなって寝不足で頭がぼんやりして仕事もできなくなる。耳鼻科に行って医者に抗生物質をもらって細菌を退治したり薬で炎症を抑えたり膿を吸ったりするのが確実な手段なのだけれど、夜中や早朝にやっている耳鼻科なんてないし、耐えがたい痛みなのですぐにでも和らげたいのである。それに私は貧乏なのでできれば病院に行かずに金をかけずに治したい。そこで私がなんとか痛みを和らげようとして苦労して編み出した手法を紹介します。あくまで私にとって効果があったやり方で、万人に効果があると確かめたわけではないのでその点はご了承ください。

●急性副鼻腔炎はどのくらい痛いのか

急性副鼻腔炎というのは副鼻腔という顔にあるナゾの空間に炎症が起きる病気で、炎症自体によって起きるじんじんとした疼痛と、炎症したところが腫れて鼻が詰まって本来排出されるべき鼻水や膿が排出されなくなることで起きる痛みがある。急性副鼻腔炎の痛みを100とすると、炎症した部分のじんじんとした疼痛自体は10-30くらいで我慢できる程度だけれど、鼻づまりで起きる痛みが70-90くらいで拷問かというくらい痛い。例えるなら『エイリアン』に出てくるフェイスハガーが顔にへばりついて鼻の奥まで触手をぐりぐり差し込んでいて引きはがせないような痛みである。というわけで、とりあえず鼻詰まりを何とかすれば大部分の痛みはなくなる。しかし一回鼻詰まりを治したらそれで終わりでなくて、副鼻腔炎の原因である炎症が治るまでは膿が断続的に出てくるので、その膿が排出されずに詰まったらまた激痛に襲われる。つまりは起きているときも寝ているときも四六時中フェイスハガーがいきなり襲い掛かってきてその都度激痛に悶えながら対処しないといけないようなやっかいな病気なのである。

●急性副鼻腔炎の鼻づまりの痛みをやわらげる方法

・コップにお湯を入れて熱い湯気を鼻から吸う

このやり方は即効性があって、コップにお湯を入れてコップのふちを手で覆って鼻から湯気を吸っていると数分ですぐ効果が出て痛みがやわらぐ。痛みがやわらぐ原理はよくわからないけれど、たぶん湯気で副鼻腔全体が湿って、鼻を詰まらせている原因の粘度が高いネチャネチャした鼻水や膿が水分をたくさん含んでトロトロになって排出されやすくなって、鼻の通りがよくなって痛みが和らぐのだろうと思う。私の場合は初期の急性副鼻腔炎はたいていこれで我慢できる程度まで痛みを抑えることができる。もしかしたら加湿器の蒸気でもよいのかもしれないけれど、私は加湿器を持っていないので試したことはない。これで痛みを抑えたら、次は鼻うがいをしたり鼻をかんだりしてさらに鼻づまりを解消する方法を試してみる。

・鼻うがいをする

別の記事で化粧品用スポイト(シリマー)で鼻うがいをする方法を紹介したけれど、これで生理食塩水を鼻穴に噴射して詰まっている部分の鼻水や膿を洗い流すことができればほとんど痛みがなくなるし、鼻の奥がきれいになって急性副鼻腔炎が悪化しにくくなる。鼻うがいをした後の洗面台を見ると鼻に詰まっていた膿が排出されているのが確認できる。旅行中とかで化粧品用スポイトや生理食塩水をすぐには用意できない場合は、ちょっと高いけれどドラッグストアで1000-2000円くらいの鼻洗浄器を買って鼻うがいをするとよい。

・鼻をかむ

家に鼻うがい用の道具がなかったり、近所に深夜や早朝に営業しているドラッグストアがなくてすぐに鼻洗浄器を買えないときは、コップにお湯を入れて湯気を吸う方法で鼻腔を湿らせて鼻水をトロトロにしてから鼻をかむと、詰まっている部分の鼻水が出やすくなる。これで鼻詰まりが解消されるとだいぶ痛みがやわらぐ。私は毎回同じ場所が炎症を起こして左目が充血して目が開かなくなって涙がでてくるけれど、詰まっているところの鼻水を出すと目の充血と涙が収まって日常生活の作業程度なら普通にできるようになる。鼻をかむときに強く鼻をかんで耳に細菌が行ってしまうと中耳炎になるので、なかなか鼻のつまりがとれないからといって強く鼻をかまないほうがよい。

・頭の向きや角度を変える

これはどうにもならないときの苦し紛れの手段で、角度調整がうまくいくと副鼻腔に詰まっている鼻水がじわじわと流れて痛みがやわらぐことがある。私はたいてい仰向きに寝ているときに鼻が詰まって頭痛が起きるので、逆にうつぶせに寝て一時間くらいすると少しずつ痛みがやわらいでいく。しかし副鼻腔の形は複雑で、たくさんある副鼻腔のうちのどの部分が詰まって痛みの原因になっているのか自分ではよくわからないし、どの角度ならうまく鼻水が流れるかもよくわからないので、この角度ならいけるというコツを自分でつかむ必要がある。
私はいったん痛みを緩和しても仰向けで寝るとまた鼻が詰まって激痛で悶絶することになるので、炎症が完治するまでは寝るときの姿勢に気を付けるようにしている。

●急性副鼻腔炎の炎症の疼痛をやわらげる方法

・市販薬を飲む

家にあったパブロンゴールドが頭痛と鼻水に効くようなので、これを食後に飲んでみたら痛みがやわらいだ。安静にするにしても痛みがあるままだと横になっても眠れなくて休めないので、薬で痛みをやわらげるとだいぶ休みやすくなる。

・水分補給をして安静にする

私の個人的な経験だと水分不足で鼻の粘膜が乾燥気味になると細菌やウイルスに感染しやすくなって急性副鼻腔炎になるようである。そこで水分補給をして体液を分泌しやすくして鼻の粘膜を保護すると炎症が起きにくくなるし、炎症になっても悪化しにくくなる。急性副鼻腔炎の痛みさえ抑えられれば、あとは安静にしていれば徐々に炎症でできた膿が排出されていって自然治癒力で炎症が治る。一時的に痛みが治まっても炎症が完治する前に仕事をしたりするとストレスで免疫力が落ちて炎症がぶり返して悪化したりするので、完治するまではおとなしくしているほうがよい。私は病気になったときは安いスポーツドリンクで水分とミネラルを補給している。コーヒーとかの利尿作用がある飲みものは飲んでもその分尿として出て水分不足になるので、水分を取りたい時はあまり飲まないほうがよい。

というわけで、急性副鼻腔炎になって痛みで悶絶して我慢できないようなら上記の方法を試してみるとよいですよ。あと病院に行くお金がある人は自然治癒を待つよりもさっさと病院に行くほうがよいですよ。