三角猫の生態

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楽しい貧乏なDIY:ダイソーの300円のアルティメットコンテナで格安アルティメットPCケースを自作するんだ

Windows10用のパソコンを新調した時に、今までメインPCとして使っていたPCケースに新しいパーツを入れたので、古いパーツが余ってしまったのである。OSがWindows7の32ビットで、マザーボードGIGABYTE H55M-USB3で、CPUがcore-i3 540で、メモリが1GB×4で、2011年頃から使っていたポンコツなので売っても値段がつかないけれど、まだ動くので捨てるのはもったいない。しかし市販のPCケースは安くても3000円以上するし、このポンコツのためにわざわざPCケースを買いたくない。そんなときに下の記事を見つけた。

netank.net

どうやらダイソーで300円で売っているアルティメットコンテナのLサイズのやつがmATXのマザーボードと電源を置くのにちょうどよいサイズなので、アルティメットコンテナをPCケースに改造してアルティメットPCケースを作ってみることにした。

●必要なもの

・アルティメットコンテナのLサイズ

横置きケースとしてそのまま使うなら1個でも十分だけれど、上部にふたが欲しい場合は2個買うとよい。

・電源スイッチ

市販のPCケースはおしゃれなLEDの電源オンオフのスイッチがついているけれど、PCケースをDIYする場合は自分で電源のスイッチを用意しないといけない。

・スペーサーとねじ

自作をしている人ならマザーボードを取り付けるためのスペーサーやねじが余っているかもしれないけれど、持っていないなら買わないといけない。

●あったら便利なもの

・隙間テープ

マザーボードをねじで固定すると、ねじの頭が底面から突き出すような形になってそのまま床や机に置くと傷がつくので、隙間テープを張ると傷がつかなくなる。私はキャンドゥのEVAタイプの隙間テープを使った。

・USBハブ

USBを抜き差ししにくい構造なので、USBハブを使ってUSBメモリとかを抜き差しすると使いやすくなる。

・USB無線LAN

LANケーブルも抜き差ししにくいので、USB無線LANをUSBハブに刺しっぱなしにしておくと便利になる。GearBestだとUSB Wi-Fi adapterが500円くらいで売っている。

・USBサウンドカード

音声出力ケーブルも抜き差ししにくいので、USBサウンドカードをUSBハブにつなげると便利になる。GearBestだと100円くらいで売っている。

●作業のポイント

私はパソコンがいらなくなったときはアルティメットコンテナはそのまま小物入れとして使いたかったので、なるべく原型を壊さないようにPCケースに改造することにした。

マザーボードにスペーサーをつけてねじで固定する

私はスペーサーを普通とは逆向きに取り付けて、下側にねじ穴が来るようにした。とりあえず二か所だけ固定すれば十分だろうと思って、底面のねじ穴が合うところを見つけてねじをしめてマザーボードとケースを固定した。もっとちゃんと固定したい人はスペーサーの位置に合わせてねじ穴をあけてやって数か所固定するとよいかもしれない。ねじ頭で机や床に傷をつけたくない人は、次の作業に進む前に底面に隙間テープを張るとよい。私は机に傷がついたのに気づいてから慌てて隙間テープ張った。

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SSDは横に固定する

SSDは軽いのでねじでプラスチック部分を挟むようにして二か所固定したら十分である。もっとちゃんと固定したい人は、薄いプラスチック板や厚紙にねじ穴をあけてコンテナとねじの間に挟んで四か所ねじをしめるとよい。

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・電源は置くだけ

ATX電源は大きくてもサイズが150x160x86mmで、アルティメットコンテナの高さ16センチにぴったり収まる。私の配置だと電源を持ち上げないとLANケーブルの抜き差しができないので、電源はあえて固定しないで、横ずれ防止に底にねじを一本入れる程度にしておいた。電源ケーブルを結束バンドで横面にしばってあって電源がマザーボードにぶつかるということはないので、私の使い方なら電源を固定しなくても十分である。

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・ケーブル類を通す穴を開ける

これはニッパーで横をちょっと切ればよいので簡単である。私がアルティメットコンテナの原型を破壊したのはこの部分だけだった。

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●アルティメットPCケースのメリット

・安い

とにかく安く古いパーツを活用できるのが一番のメリットである。私はスペーサーや電源スイッチは手持ちのやつを使ったので、かかった費用はアルティメットコンテナ1個分の300円だけだった。そもそも安さにメリットを見出せないならアルティメットコンテナでPCケースをDIYをする意味がない。最安値のPCケースといってもよいくらいアルティメットな値段である。

・持ち手がついている

持ち手がついているので持ち運ぶのに便利である。この点は市販のPCケースよりも優れている。

・改造しやすい

プラスチックがけっこうやわいうえに隙間だらけなので、加工しやすいし、結束バンドも結びやすい。アルティメットコンテナは安いので失敗を気にせずに思う存分改造できる。DIYに正解はないし、思いついた自分のアイデアをすぐに試せるのは面白い。

・ケースのサイズをそろえられる

市販のPCケースはすぐ廃版になったりしてケースのサイズが不揃いになることがあるけれど、アルティメットコンテナならケースのサイズをそろえて重ねることができるので、押し入れにしまうときも整理しやすい。

●アルティメットPCケースのデメリット

・常時使うのには向いていない

見てわかるようにケースが隙間だらけでファンの音がだだ洩れだし埃が入りまくりなので、部屋に置きっぱなしにして普段使いするのには向いていない。ソフトウェアの検証用とか、メインPC故障時のバックアップ用とか、普段は押し入れにしまっておいてたまに使うサブPC向けである。

マザーボードのサイズや配置によっては使えなくなる入力端子がある

私はなるべくケースに穴をあけたくなくて電源側に入力端子が来るようにマザーボードを配置したので、USB3.0ポートと電源との間が狭くて使えなくなったし、グラボも使えない。ケースに穴をあけてもいいという人は、マザーボードの向きを変えて横面に穴をあけてケーブルを抜き差しできる配置にするとよい。

・パーツがしっかり固定されていない

マザーボードがしっかり固定されていないので、ケースに入れたままパーツ構成をいじるのには向いていない。最初にパーツ構成を決めてからマザーボードをケースにとりつけるとよい。


というわけで、mATX用の格安PCケースが欲しいという貧乏な人はダイソーのアルティメットコンテナのLサイズでアルティメットPCケースを作ってみるとよいですよ。