三角猫の生態

楽しく貧乏に暮らすための工夫とか節約術とかを書いています。

楽しい貧乏な防災:詐欺に騙されないように気を付けるんだ

詐欺師は金持ちだけを狙うとは限らなくて、貧乏人でも詐欺の被害にあうことがある。特に進学や就職で都会に上京してきた人生経験が乏しい田舎者を狙う悪い詐欺師が都会にはうようよいる。学校で詐欺の対処の仕方を教えたほうがよいのに学校では教師自体が世間知らずで詐欺対策の啓蒙活動をやらないので、自分でなんとかしないといけない。私が知っている限りの詐欺のパターンと対策をまとめておいたので、貧乏な田舎者は大都会に上京する前に詐欺対策をするとよいですよ。

・当たり屋に気を付ける

当たり屋というのは自分から車に当たりに行って怪我をしただの物が壊れただのと損害賠償を迫る連中である。ドライブレコーダーがあれば自分から車に当たりに来る姿が映るので当たり屋を撃退しやすくなる。
車だけでなく歩行者に当たり屋をするパターンもあって、歩きスマホをして前をよく見ていない人をターゲットにして当たりに行ってスマホを落として壊れたといって最初から壊れたスマホを用意しておいて弁償を迫ってきたり、本屋とかの狭い店内ですれ違いざまにぶつかってきて肩が痛いと言い出して慰謝料を出させようとしたりする。
駅や空港のベンチなどに座ろうとする瞬間に隣に座っていた人がスッとスマホや眼鏡を尻の下に差し込んできて壊れたと言いがかりをつけてくるパターンもあって、電車や飛行機の出発が近づいているのでトラブルに巻き込まれて時間をとられたくない人がすぐに金を払うのを目当てにしている。
スマホを使うときは交通の邪魔にならないところで立ち止まって使ったり、知らない人が近寄ってきたら避けたり、ベンチでは隣の人とは距離を置いたりすることでこうした詐欺を避けることができる。相手が金をよこせと言ってきたら恐喝として警察に通報するとよい。プロの当たり屋は警察に通報されないようにするために金を寄こせと直接言わずに誠意を見せろという言い方で脅したりするけれど、脅しに屈して自分から補償を申し出てはいけない。

・落とし物の財布に気を付ける

財布が落ちているのを見つけて落とし主が困っているだろうと思って警察に届けると、落とし主が中身が〇万円減っている、お前が盗んだんだろう、弁償しろと言いがかりをつけてくる場合がある。あるいは落とした財布が誰かに拾われるところを見張っていて、その場で財布を盗んだ犯人扱いしてきて恐喝してくる可能性もある。
落とし物の財布を拾っても一割もらえるどころか事件に巻き込まれかねないし、警察で中身を確認したりするのに時間もとられるので、怪しいと思ったら変に親切心を出さずにスルーしたほうがよい。会社の業務などで落とし物の財布を触らないといけない場合は、盗んだと言いがかりをつけられたときに潔白を証明するために財布に指紋を付けないようにビニールで包んだりして中身を触らないで会社の担当部署に届けるまでの様子を第三者スマホで録画してもらうとよい。

街頭募金詐欺に気を付ける

〇〇を救う会だのと架空の団体を名乗って、詐欺師が堂々と募金を募っている場合がある。難病の手術費やら動物保護費用やらフィリピンの貧困支援やら同情に訴えかけて募金を募るものの、団体のホームページがなくて使途を公開していなかったり団体の責任者がいなくて連絡先が不明だったりする場合は街頭募金詐欺である。サクラが募金したふりをして凝った騙し方をする。
どんな団体がどんな目的でいくらを目標額にしていて使途がどうなっているかをちゃんと確認するつもりもないなら、そもそもその募金に興味を持っていないはずなので、本来は募金しなくてもよいはずである。目先の同情にほだされて良い人ぶろうとして募金してはいけない。

・キャッチセールスに気を付ける

キャッチセールスはフットインザドアというテクニックを使って、最初はちょっとお話いいですか、アンケートいいですかと歩行者を呼び止めて些細な話を聞いて、そこからしつこくセールスにつなげてようとする。
割引券いりますかと言ってあたかもタダでお得なクーポンを配るような話をしておきながら、割引券が一枚いくらだから払え、もうハンコを押して使い物にならないから買い取ってもらう必要があるといって支払いを迫るやり方もある。
若い女性が人通りが多い駅とかでもてなさそうな青年に声をかけてどこかのビルに連れ込んで何十万円もする絵画や宝石を買わせようと軟禁して脅迫したりするデート商法もある。
飲食店の客引きは暇な時間帯に店員がすぐ案内できますよーと店先で呼び込みをする程度ならまだましだけれど、客引き規制の条例違反をしてまで外部のキャッチを雇わないと客が入らないような店はろくな店ではないし、たいていぼったくりである。

・訪問販売に気を付ける

訪問販売は布団やシロアリ駆除やリフォームなど判断力が弱い高齢者を狙って高額の契約をさせようとする場合が多い。みすぼらしい老婆が花や果物が売れるまで帰れないと言って同情を誘って物を売ろうとするパターンもある。あるいは会社のオフィスに押し掛けてきて高級寿司と言って中身が見えないチープな弁当を売るすしすし詐欺というのもある。押し売りだけでなく、貴金属を無理やり安値で買い取ろうとして家に居座る押し買いもある。
訪問販売もキャッチセールスと同様にフットインザドアというテクニックを使って、世間話に返事をしたら脈ありと考えてどんどん話をして個人情報を引き出そうとするので、話さずに無視すればよい。
訪問販売だとたいてい玄関先まで呼び出そうとするけれど、そもそもインターホン越しに要件を話せないような連中に関わっているほど暇ではないので、私は玄関先まで来いというやつは今忙しいと言って断る。NHK拡張団はバカの一つ覚えみたいに時間帯を変えて何度もやってきたけれど、今忙しいを繰り返したら来なくなった。
新聞拡張団の態度が悪いのは良く知られているけれど、私がインターホンがないボロアパートに住んでいた時に遭遇したのは某球団の新聞の勧誘で、「おたく新聞も買えないほど貧乏なの?」と玄関前でうんこ座りして煽ってくる茶髪のチンピラや、「今ならビール券も付きます」と無理やりビール券を押し付けて手に握らせて、契約しないというとじゃあ券を返せと怒り出して券を取り返す変な奴もいた。後者のほうは近隣住民からクレームが殺到したのか、後日責任者が一言謝りに来て、それ以来一切新聞の勧誘が来なくなった。

・営業電話に気を付ける

営業電話は個人を対象にしたものと法人を対象にしたものの両方あるので、家にいる時も会社で電話に出る時も気を付けないといけない。
個人を対象にしたものだと、先物投資や金投資の勧誘、光回線の勧誘、マンションの勧誘、カニや果物や米や健康食品の販売なんかがある。近所の畳屋だけど畳いりますかと電話がかかってきたこともあって、フローリングだから要らないと言ったらガチャ切りされた。よほど切羽詰まった倒産寸前の畳屋だったのかもしれないけれど、名乗らない上に会社の評判を悪くするような言動をするのは営業として論外である。最低限のビジネスマナーも知らないような失礼な奴なんて相手にするだけ時間の無駄なので、相手にする必要はない。相手を人間だと思わずに、詐欺のマニュアルを読み上げる装置だと思ってさっさと電話を切ればよい。
法人を対象にしたものだと、相手はとりあえず代表の方に取り次いでくれと言ってくるので、名前と用件を聞くと取引先なのか無関係な営業電話なのかがわかる。横浜の山田だけど〇〇社長いる?とか、以前〇〇社長にお世話になった佐藤ですがとか、いかにも社長の知り合いのふりをして電話をかけてきて用件を言わないで事務員に取り次がせようとする奴もいる。元アナウンサーが社長を取材したいと丁寧な口調で言ってきて、誰も読まない社史を出版させようとするというビジネスもある。
こいういうのはたいてい電話する相手を知らないままリストを見て片っ端から電話をかけているので、いったん営業を断ったら当分は同じ業者からは電話はかかってこない。

・知らない人から差し出されるもの気を付ける

日本だと街頭でティッシュを配っていたり、試供品を配っていたりするけれど、受け取らないほうがよいものもある。ティッシュは広告が入っているうえに単価が安いから無料で配れるけれど、広告なしで無料で価値があるものを配るビジネスは基本的に成立しないので、無料のものを押し売りしようとしてくる連中には裏があると思って避けるほうがよい。
ヨーロッパだと駅でジプシーが観光客に花を差し出してきて、受け取った人を危機感のないカモ認定してたかりや窃盗のターゲットにする。
日用品をタダであげると言って商店街の空き店舗に高齢者や主婦を集めて、配ったもの以上に高いものを売る催眠商法もある。物をもらったらそのお返しをしようとする返報性の原理を利用して判断力が弱い相手を騙している。
渋谷や原宿だとナイジェリア人が通行人に手を差し出してきて、握手するとそのままがっちり手を握って服屋に連れて行って何か買うまで店から出そうとしない強引なキャッチをする。店に売っているものも偽ブランド品や割高な中国製の無名ブランドだったりする。
物だけでなくサービスを差し出す場合もあって、手相の勉強をしているから無料で手相を見させてくれと言ってくるのが宗教の勧誘だったり、マッサージの無料体験と言って個室に連れ込んで帰りづらくしてカウンセリングと称して個人情報を聞き出したりしつこく化粧品を売りつけてきたりする。

・代引きに気を付ける

頼んでいない商品を代引きで勝手に送り付けてきて、家族の誰かが注文したのだろうと思って金を払わせる代引き詐欺というのがある。一人暮らしなら身に覚えのない代引きは受け取りを拒否すればよい。複数人で暮らしている場合は、同居人に受け取りを依頼されているとき以外は勝手に金を払わないようして、本人に再配達依頼させれば詐欺を防げる。

・元同級生に気を付ける

新卒が証券会社とか保険会社とかのブラック企業に就職して営業をさせられると、たいてい売り上げが上がらなくて追い込まれて、卒業名簿を使って〇〇君の同級生なのですが同窓会のために連絡先を教えてもらえませんかと実家の固定電話に電話をかけてきたりする。このとき電話に出た親が子供の交友関係を把握していなくてうっかり子供の個人情報を漏らしてしまうと、営業のターゲットになったり振り込め詐欺のターゲットになったりする。自称同級生を語る相手には連絡先だけ聞いておいて、子供に確認して本人に折り返し連絡させるようにすると詐欺を防げる。

・匿名の相手に気を付ける

「メールアドレス変えました。返信してください」と名乗らずにメールを送り付けて個人情報を収集するパターンや、フェイスブックで会ったこともない美女が友達申請をしてくるパターンがある。流出した個人情報はどこでどう使われるのかわからないので、匿名の相手から連絡が来ても無視するほうがよい。
例えばフェイスブックで旅行中に写真をアップロードしたらその間に自宅に泥棒が入ったり、フェイスブックの交友関係を把握して詐欺の下調べをしたり、住所やメールアドレスを使って勝手に変なサービスに登録したりするかもしれない。

・偽Googleの詐欺に気を付ける

ネットサーフィンをしていると、「おめでとうございます!Googleをお使いのあなた!本日の無料iPhone XiPad Air 2、Samsung Galaxy S6のいずれかの当選者に選ばれました」というページが急に表示されることがあるけれど、これはアポイントメント商法が形を変えたもので、お得感を煽ってクレジットカード番号を盗もうとする詐欺である。
「あなたのシステムは4つのウイルスによってひどく損なわれています」等のGoogleを騙ったページが表示されることがあるけれど、これは実際はウイルスではないので無視してブラウザを閉じるだけでよい。変なアプリをダウンロードするとかえってランサムウェアの詐欺にあいかねないので、Googly Play以外のサイトからはアプリをダウンロードしないほうがよい。

ワンクリック詐欺に気を付ける

アダルトサイトとかだといきなり「登録完了しました。登録料〇万円を払ってください」という画面が表示されることがある。これは法的になんの効力もないので払う義務はないし、律儀に相手に連絡して解約しようとするとカモ認定される。自分から個人情報を漏らさない限り相手から自分の住所や電話番号を突き止める手段はないので、無視すればよい。
アダルトサイトは外国にドメインがあってウイルスも仕込まれやすいので、リンクをたどってあちこち巡回せずに有名なアダルトサイトだけに絞ったほうがよい。

振り込め詐欺に気を付ける

これはたいてい高齢者がターゲットになる。用意周到なパターンだとターゲットの家族構成や個人情報を調べて、最初に携帯電話の番号が変わったと連絡して子供に成りすまして信用させてから、会社の仕事でしくじったとか痴漢で捕まったとか事故を起こしたとか妊娠させたとかの演劇を始めて、相手が驚いて判断力が鈍った隙をついてすぐに大金が必要だと言って金を振り込ませる詐欺である。
振り込め詐欺の対策がされて高齢者が高額の振り込みをするときには銀行や郵便局の窓口で確認するようになったので、銀行振り込みをさせずにどこかに呼び出して受け渡したり、現金を宅急便で送らせたり、プリペイドカードを買わせて番号を連絡させたりするパターンもある。
相手はグループで行動しているプロ詐欺師なので、個人で対応しようとせずに警察に相談するとよい。

架空請求に気を付ける

架空請求は裁判所を装ったハガキを送って連絡がなければ差し押さえるだのなんだのと脅し文句をならべて相手に連絡してくるように仕向ける詐欺である。債権回収代行業者と名乗ってアダルトサイトの料金が未納だから払えとメールを送るパターンもある。何かの間違いじゃないかと思って連絡してしまうと相手の思うつぼで、ブラックリストから削除するのに手数料が何万円かかるとかと言い出して延々と金を引き出そうとするので、無視するとよい。
基本的に知らない相手からハガキやメールが来たときは、差出人の名前、住所、電話番号、メールアドレスなどを調べるくせをつけておくとよい。Googleマップで住所を調べてストリートビューを見てどんな建物かまで調べると、実体のない会社の場合はシェアオフィスを使っていたり、無関係な民家だったりする。

取り込み詐欺に気を付ける

取り込み詐欺というのは最初は少額の取引をして信用を作ってから、大口の取引をもちかけて商品代金を払わないで商品を持ち逃げする詐欺である。儲かっていない個人事業主が売上を上げたかったり早く在庫を処分したかったりして欲を出して与信管理をおろそかにすると取り込み詐欺にあってしまう。
派遣会社とか工事現場とかの人の入れ替わりが多い職場だと、同僚に借金を申し込んで最初は数千円を借りたり返したりを繰り返して信用を作ってから、20万貸してといきなり桁を上げて金を借りたままとんずらするパターンもある。

・寸借詐欺に気を付ける

寸借詐欺は道を尋ねたり電車賃を貸してほしい等と言って、困っていることを強調して同情心を誘って、少額だから断りにくくするという詐欺である。駅の券売機付近で寸借詐欺をする乞食もいる。
私は大学から家に帰る途中で寸借詐欺のおっさんに話しかけられたことがあったのだけれど、おっさんは車に財布と携帯電話を入れたまま置いていかれたので電車賃を貸してくれないかと言って、怪しい者じゃないよと免許証をちらっと見せてきた。財布がないのに免許証はちゃんと持っているというのがなんとも怪しいし、駅から遠くてオフィスもないような住宅街で車に置いていかれたという説明も謎だし、交番で電話借りて車の運転手や家族に連絡すればいいだけじゃんとツッコミどころ満載だったけれど、私は置いていかれた経緯は質問しないでおっさんに交番の場所を教えてさっさと家に帰った。交番に言及したのはあんたの顔を覚えたし何かあったら警察に連絡するよというほのめかしでもある。同情を誘うためにあえて貧相なおっさんやみすぼらしい老人を話しかける役にさせて、近くの車にいかつい仲間が大勢控えていてぞろぞろ出てくる場合もあるので、相手が弱そうなおっさん一人だからといって侮ってはいけない。

・偽ショッピングサイトの詐欺に気を付ける

海外ドメイン(.comなど)のショッピングサイトは偽ショッピングサイトの可能性がある。支払い方法がクレジットカードか銀行振り込みの二種類しかなくて発送がEMSで海外発送になっているのが特徴で、クレジットカード番号を盗んで悪用したり、金を振り込ませてから偽の発送番号を通知して商品を送らなかったり、粗悪品を送ったりする。楽天とかのショッピングサイトのサイトデザインや店舗情報を丸パクリしている場合もあるものの、URLを見れば偽店舗だとすぐわかる。ブランド品が不自然に安かったり、他では売り切れになっている限定品を売っていたりするもの、結局はまともに商品を発送するつもりがないので怪しいショッピングサイトで買い物をしてはいけない。

・フリマやオークションの詐欺に気を付ける

誰でも商品を売買できるアプリだと、出品と購入の両方で詐欺にあう可能性がある。
出品する場合、購入者が商品が壊れていたと難癖をつけてきて代金の返還を要求するものの商品を送り返そうとしなかったり、あるいはパソコンのパーツを抜いたり性能が劣るパーツに入れ替えたりして返品する場合がある。出品する際には商品状態を証明できる写真や動画などの証拠をちゃんと残しておくのが大事である。
購入する場合、出品者が商品説明と違う商品を送ってきて返金に応じなかったり、福袋を未開封といっておきながら中身を一部抜き取って出品したりする場合がある。

・先払いに気を付ける

黒い金を紙幣に戻す薬品の金を貸してくれたら10倍にして返すというブラックマネー詐欺は後で儲かるというお得感を餌にして先払いさせるパターンで、騙しやすい少人数のカモから搾り取れるだけ金を引き出すやり方の詐欺である。手数料を払ったら還付金をもらえるという還付金詐欺や、振込手数料を払ったら金持の遺産が何億円もらえるという詐欺もこのパターンである。
有料アプリをダウンロードしたらお得な特典がもらえると宣伝して、特典で釣って先に金を払わせておいて特典は実際には送らないという詐欺もあって、これは大勢から少額づつ引き出すやり方の詐欺で、被害が少額だから被害者が泣き寝入りするのを狙っている。
商品券やポイントや年会費も一種の先払いで、特定の会社でしか使えない商品券やポイントはその会社が倒産したら価値がゼロになるし、年会費を払っていてもサービスを受けられなくなったりする。例えば一万円で二万円分の商品券を買えるというのは一見してお得に見えるけれど、倒産寸前の企業が資金繰りをするために計画的に詐欺する場合もあるので、ポイントや商品券は貯めないでさっさと使うほうがよい。てるみくらぶは先払いした客に航空券が発行されないまま倒産したけれど、大金を先払いする場合は会社の業績や信用度をちゃんと調べるのが大事である。
クラウドファンディングも先払いで、特典をつけることで出資者を募っているけれど、この特典を送らない場合がある。西野亮廣クラウドファンディングのやり方が批判されているけれど、クリエイター系やスポーツ系は会社勤めをしたことがなくて一般常識がなくて金の管理がずさんな人や法律に疎い人がけっこういるので気を付けたほうがよい。

・高配当の投資に気を付ける

高配当の和牛のオーナーを募った安愚楽牧場や、家賃保証をしてオーナーにゴミ物件を買わせるかぼちゃの馬車や、高配当を謳って投資を募るみんなのクレジットなど、低リスク高配当を売りにして金を集めようとする投資はたいてい事業が行き詰って配当が払えなくなって失敗する。
あるいは投資の達人ぶって儲かったことを吹聴して近所の人から出資を募る詐欺師もたまにいるけれど、これは出資法違反だし、たいていは集めた金を自分の贅沢のために使って出資金を返さなくてトラブルになる。
基本的に高配当は高リスクである。発展途上国の債権の利回りが高かったりするけれど、利回りを高くしないと誰も買わないほど信用がないということである。儲かる話は個人投資家にはまわってこないと思っておいたほうがよい。そんなに儲かるなら個人でなく企業が投資するし、企業や銀行から融資を受けられずに個人の投資をあてにする企業なんてろくなものではない。

・セコケチやDQNに気を付ける

連休やお盆などの新幹線の自由席が混雑するときには指定席に勝手に座って席を強奪しようとしたり、子供に席をゆずれと言いがかりをつけたりするセコケチが出没する。座席にチケットホルダーがついているタイプの新幹線もあるものの、セコケチにチケットを盗まれると領収書がない場合は自分のチケットだと証明できなくなるので、チケットホルダーはなるべく使わないほうがよいし、チケットを買うときはちゃんと領収書をもらうほうがよい。旅行の時は現金を多めに持っている場合があるので新幹線や飛行機でサイフを盗むプロ泥棒も出没するので、トイレに行くときは手荷物を座席に置いていってはいけない。
レストランだとセコケチは店員に子供が欲しがってるからもらってやってもいいと言って食べ物を強奪しようとしたり、無関係な人に清算を押し付けて食い逃げしようとしたりする。回転寿司で酔っぱらった客がトイレに立った隙にこっそり皿を押し付けるセコケチもいる。
四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件のように泥棒をしようとして失敗すると被害者を犯人だと訴えて自分が被害者ぶろうとしたり、止まっている車に追突事故を起こしたら相手がバックしてきたと相手に罪を擦り付けようとしたりするのがセコケチの行動パターンである。特に女性のセコケチの場合は、女性が被害を訴えると無条件で女性の味方をする間抜けなフェミニストがいるし、経験値が足りない警察官は中立に判断しようとせずに先に被害を訴えたほうに味方するので、とりあえず被害者ぶる行動が有利だと学習してこういう行動パターンになるようである。スーパーのサッカー台で他人の清算済みの商品を強奪しようとして失敗すると自分のものだと言い出すセコケチもいるけれど、これはレシートで確認できるしレジ係も数分前の客の事は覚えているのですぐに撃退できる。
セコケチはどこにでも出没して普通の詐欺と違う予想外の行動をしてくるので対処が難しいものの、行動が場当たり的でその場しのぎの嘘をつくので、監視カメラやドライブレコーダーやレシートなどを意識しながら潔白を証明すると撃退できる。第三者の正義マンがしゃしゃり出てきてセコケチの味方をしたり、間抜けな警察官がセコケチの嘘を鵜呑みにして被害者の話を聞こうとしない場合もあるので、多勢に無勢で犯人扱いされた場合は感情的にならずに会話をスマホで録画しておいてセコケチの言い分の矛盾点を見つけて論破するとよい。セコケチは仲間を呼んで復讐しに来るので、撃退しても気を抜いてはいけない。

●まとめ

詐欺というのはたいてい人間の心理の隙をついて判断を狂わせるようにできている。慌てているところを狙ったり、罪悪感を狙ったり、同情を狙ったり、人助けを狙ったり、お得感を狙ったり、若者や高齢者や頭が弱い人を狙ったり、集団で威圧して気が弱い人を狙ったりする。
なんの努力もせずに誰でも儲かるうまい儲け話なんかないと認識していれば投資絡みの詐欺は見抜けるし、金銭に関わる出来事には録画やレシートなどの第三者が検証できる証拠を残しておけば詐欺師を撃退しやすくなるし、知らない人から話しかけられても相手をしないようにしたり身分証を確認したりすれば詐欺のターゲットになりにくくなるし、詐欺師と自分で話をつけようとせずに第三者や警察に相談すれば詐欺被害を防げる。貧乏だからこそ自分の財産はちゃんと自分で守るように気を付けないといけない。