三角猫の生態

楽しく貧乏に暮らすための工夫とか節約術とかを書いています。

楽しい貧乏な食事:貧乏な弁当で空腹をしのぐべし

貧乏人は自炊することで食費を節約できる。会社勤めをしていたりして昼をまたいで外出する予定があれば、当然弁当も作らなければならない。そこで貧乏初心者でも作りやすい貧乏な弁当を紹介する。


●弁当に合う貧乏な主食
・白米:◎
白米は冷めてもおいしいし、たいていのおかずと合うし、体調に応じて食べる量を調整しやすいし、弁当に入れても腐りにくいし、余っても保存がきく。貧乏人の弁当といえば弁当箱いっぱいに敷き詰めた白米が基本である。

・炊き込みご飯:〇
米に野菜くずをぶちこんで炊けば食材を無駄なく利用できて栄養もとれるし、味がついているのでおかずがなくてもおいしく食べられる。何も具を入れずに味付けしただけの炊き込まないご飯でもうまい。しかし炊き込みご飯は水加減が難しくてべちゃっとなりやすいので、貧乏初心者には向かない。

・食パン:○
食パンはパンの中では安くて量が多い。自作サンドイッチは原価が安い割りに見栄えがよくてちゃんとした食事っぽく見えるので、貧乏を隠したいおしゃれ貧乏さんに向いている。しかしサンドイッチを作るのに手間がかかるし、手間をかけても栄養が増えるわけでもないので、効率重視で生きている忙しい貧乏人には向かない。

・パンの耳:△
パンの耳は袋にどっちゃり入って安く売っているし、白い部分より噛み応えがあるのでよく噛んで食べると満腹になる。しかしサンドイッチにはできないので料理のバリエーションが限られてしまうし、パンの耳をかじっていると貧乏丸出しでちょっと恥ずかしい。そのまま食べるにしても味が飽きやすく、おかずと合わせにくいので弁当には向かない。

・おから:△
おからは安くて量が多いので、粉ものに混ぜてかさましをしたり、ハンバーグもどきを作ったり、煮物にしておかずを一品増やしたりできて便利な食材である。しかし毎日食べれるかというと単調な味やボソボソした食感に飽きてしまって主食にするには厳しいし、おかずでも厳しい。私は安さにつられてときどきおからを買うものの、冷凍庫がおからだらけになってしまうし、毎日食べると飽きてしまって当分おからは食べなくていいやという感じになる。

・粉もの:△
小麦粉は貧乏人の生命線となる食材とはいえ、お好み焼きやホットケーキは冷めると硬くなっておいしくないし、弁当箱に詰めにくいので弁当には向かない。

・パスタ:×
市販の弁当には一口分のナポリタンが入っていたりするけれど、パスタは弁当向きかというとそうでもない。白米は弁当箱にすきまなくぎっしり詰められるのに比べて、パスタは弁当箱に詰めても隙間ができるので詰められる量が少なくなるし、パスタ自体の腹持ちが悪いので、弁当箱にパスタを詰めると相乗効果でかなり空腹になる。そのうえパスタが冷めると麺が固まって食べにくておいしくないし、弁当箱の油汚れを落とすのも手間がかかるので、パスタを作りすぎたというとき以外は選択肢からはずしたほうがよい。

●白米にあう貧乏なおかず
白米が貧乏人の主食としていちばんふさわしいので、白米にあう貧乏なおかずを紹介する。普通の人にとってはおかずが弁当のメインディッシュだけれど、貧乏人にとってはおかずは白米をうまく食べるための脇役にすぎない。貧乏なおかずをランクN-SSRで格付けしていく。

・塩:N
おかずがないときや弁当を作っている時間がないときはとりあえず白米に塩をふっておけばなんとかなる。塩と水だけで7日は生きれるらしいので、1食くらい塩めしを食べたところで栄養失調で死にはしない。塩に赤しそやゴマを混ぜれば自家製ふりかけになる。

・ソース:N
白米に味付けしたいけれど、しょうゆだと弁当箱から漏れるのが心配だというときに、粘度が高いソースは漏れる心配がなくて量が多い日も安心である。

かつおぶし:N
弁当箱に白米を敷き詰めて、その上にかつおぶしをまぶしてしょうゆでちょっと味付けすれば武士めしの完成である。武士にふさわしい質素なめしである。地域によってはねこまんまともいう。

・つけもの:R
白米ばかり食べていると飽きてくるけれど、つけものを一口つまめばコリコリした食感で変化を出すことができる。

・ふりかけ:R
料理が下手な人でもふりかけさえあれば安心である。しかし市販のふりかけは割高なので、自作ふりかけを使うほうが安上がりである。私は実家で大量に作っているゆかりをもらっているのでふりかけには困らないけれど、ふりかけを自作できない人はうまい棒とかの味の濃い安い駄菓子を砕いて白米にまぶすと即席ふりかけになる。

・カレー粉:R
普通のカレーは液状なので汁漏れの危険があるし、痛みやすいし、匂いもきついので弁当には向かない。しかしカレー粉ならばカレーの弱点を華麗にカバーしつつカレー味を楽しめる。

・佃煮:R
佃煮は長期保存できて腐りにくいものの、何の佃煮でも似たような味で飽きやすいのが欠点である。飽きないように他のおかずとローテーションしていきたい。

・ゆで卵:R
とりあえず栄養があるものの、茹でたり殻をむいたりするのに時間がかかるので、忙しい人には向かない。煮卵にすればいっそうおいしいし、夜のうちにゆで卵作って殻をむいてしょうゆとかに漬け込んでおけば朝にちゃちゃっと弁当に詰められるので、計画的に作る必要がある。

・スルメ:R
弁当箱に白米を敷き詰めて、その上にあぶったスルメをぶちこめばスルめしの完成である。やわらかい白米と硬いスルメのミスマッチさえ気にしなければ、口の中でスルメが長持ちするので良く噛んで満腹になる。

・ウインナー:SR
弁当箱に白米を敷き詰めて、その上にウインナーを1-2本ぶちこめばウインナーめしの完成である。うまさ、手軽さ共に文句なしである。

・魚肉ソーセージ:SR
弁当箱に白米を敷き詰めて、その上に魚肉ソーセージをまるごと1本ぶちこめばギョニソめしの完成である。加熱する必要がないので、朝に弁当を作る暇がないほど忙しい貧乏人にはぴったりである。
あるいは弁当箱には白米だけ入れて魚肉ソーセージは袋に入れたまま別々にしておくと、弁当箱の白米の量を若干増やすことができる。ウインナーでは真似できない高等テクニックである。

・ししゃも:SR
弁当箱に白米を敷き詰めて、その上に焼いたししゃもを1-2本ぶちこめばししゃもめしの完成である。やや苦みのある頭と内臓、ぷちぷちした卵、噛み応えがあるしっぽ、食べる部位によって違う味を楽しめるすぐれものである。卵があるぶんめざしよりもお得感がある。

・バラ子:SR
弁当箱に白米を敷き詰めて、その上にバラ子を適量まぶせばバラめしの完成である。たらこは高いもののたらこをほぐしたバラ子は100g100円程度で安く買えるし、適量だけスプーンですくって使いやすいので弁当向きである。食パンにチーズとバラ子を乗せてバラ子トーストにしてもおいしいし、守備範囲が広くて見た目もおいしそうで貧乏っぽくないので、バラ子を使いこなすとおしゃれなバラ族になれる。ウホッ、いい弁当……食べないか。

・そぼろ:SSR
弁当箱に白米を敷き詰めて、その上にそぼろを適量まぶせばそぼろめしの完成である。電子レンジがある人は豚肉や鶏肉のひき肉をそぼろにして大量に作って冷凍保存しておいて、冷凍した白米にのせてまとめて暖めれば簡単にそぼろめしが作れる。米つぶとそぼろの大きさも似ていて食感がよくてわしわし白米を食べられる白米ハンターのおかずである。こいつはごちそうだぞ!