三角猫の生態

楽しく貧乏に暮らすための工夫とか節約術とかを書いています。

楽しい貧乏な買い物:夏冬用の寝具類は在庫処分を狙うべし

スーパーやホームセンターの寝具売り場には季節を先取りするようにいっせいに新製品が並ぶけれど、夏冬に備えるために急いで買うのはちょっとまってほしい。季節はずれになるまで待っていると高確率で値下がりするのである。

●季節用の寝具はシーズンオフ間際に値下がりする

私の近所のスーパーの日用品売り場だと、9月に夏物の在庫処分でラグやい草製品や夏用敷きパッドが半額になっていたり、スニーカーソックスや半袖の肌着が割引になったりする。2月に冬物の在庫処分で毛布や敷きパッドが半額になっていたり、長袖の肌着が割引になったりする。3月になったら通常1000円の冬物の裏起毛長袖Tシャツが100円の捨て値で売られていたので即ゲットした。
これらの商品が定価から大幅に割引されるのは理由があって、暑さ・寒さのピークを過ぎると需要が落ちるうえに、季節ごとに売り場の商品を入れ替えて売れ筋の新商品を置かないといけないため、季節の終わりまで売りそびれた在庫を一気に値下げしてさばこうとするわけである。
寝具類の2000-4000円のものが半額になると数千円節約できるので、貧乏人は季節はずれの売れ残りを狙うとかなり得をする。近所のスーパーに気に入る商品が売れ残っているとは限らないので、そこは機動力を発揮して何件か店をはしごして掘り出し物を探すとよい。

●一人暮らしをする予定の人は早めに準備したほうがお得になる

大学進学で一人暮らしをすることが決定している高校生は、高校2年と3年のときから物色していると在庫処分品を安く手に入れるチャンスがある。しかし生活必需品を買い揃えてから新居に引っ越すのは荷物がかさばるので、進学先の部屋を決めてから現地で調達したいという人もいるかもしれない。
3-4月も新大学生や新社会人向けの新生活応援セールをやっていて家具や家電や寝具がいっせいに売り出されるものの、このセールは在庫処分に比べると確実に需要があるものを売っているぶん割高になるし、急いで生活必需品一式をそろえないといけないという切迫感があって値段を吟味しにくくなるし、引っ越した先の安売り店を知らないせいで手近な割高な店で買い物を済ませてしまいがちになる。このへんは在庫処分品で節約できる分と引越し費用を天秤にかけて、どちらのやり方がお得なのかを検討したほうがよい。
引越しシーズンにはジモティーというサイトの「売ります・あげます」カテゴリーをチェックすると、まだ使える家具や家電をお金をかけて処分するくらいならただで誰かにあげたいという人がけっこういるので、なるべく安く一人暮らしを始めたい人はただでもらうという選択肢もあることを覚えておきたい。しかし皆が引っ越す時期になってからチェックしてもよいものはすぐに引き取り手が現れてなくなってしまうので、一人暮らしをする予定の人は引越しの数ヶ月前からチェックしておくとよい。

●私のおすすめの貧乏寝具

・ござ
ござは私の一押しの貧乏アイテムである。フローリングの部屋でも寝転がれるし、手入れしやすいし、カーペットよりも軽いし、引っ越すときも丸めて持ち運べるし、処分もしやすいし、ビジュアル的にすごく貧乏人に似合う。
9月になると売れ残った1畳用のござがスーパーの日用品売り場やドンキホーテで1000円程度で買えるので、一人暮らしにはこれで十分である。最初から1000円の定価で売るつもりのござはい草の編み方が雑で縁の部分がちゃちいけれど、在庫処分で定価から割引されて1000円になったござはしっかりしていて数シーズンもつ。
私は冬にカーペットを使ってござを押入れに入れておいたらカビが生えたので、今は一年中ござを使っている。冬でもござを敷いていると床からの冷気をある程度防げるので、だいぶ暖かくなる。夏にはござの上で寝ているので、夏用の敷きパッドはそもそも買う必要がない。ござは万能敷物である。

マイクロファイバー毛布
私は以前は安い綿のタオルケットを使っていたものの、綿は古くなって繊維がほつれてくると埃がものすごく出る。15年くらい使って擦り切れたタオルケットを洗濯して干したら、公害レベルでエンドレスに埃が出てこれはもう普段使うのは無理だと思って捨てた。それに比べてマイクロファイバー毛布はポリエステル製なので埃が出にくくて安くて軽くて肌触りがよくて暖かい。オフシーズンには畳んでクッションカバーに入れるとクッション代わりにもなって使い回しができる。普通の定価も2000円程度で十分安いけれど、在庫処分品は1000円程度でさらに安く買えたりする。
私は毎年冬になると急性副鼻腔炎になることが多いのでハウスダストを減らすために綿の寝具を減らすことにしたのだけれど、綿のタオルケットをマイクロファイバー毛布に変えて、綿のカーペットをござに変えたらだいぶ症状が軽くなった。
それに私は洗濯機を持っていないので寝具も手洗いしているけれど、タオルケットは水を吸って重くなるし水を絞りにくいし乾きにくいのに比べて、マイクロファイバー毛布は軽くて水を絞りやすくて乾きやすいので、冬の冷たい水で手洗いをする貧乏人には扱いやすくてよい。

・羽毛布団
貧乏人に羽毛布団は贅沢だと思うかもしれないけれど、冬は羽毛布団にくるまっていると暖房の節約ができるし、寒い夜でもぬくぬく眠れるすぐれものである。
私の実家は雪国で、冬は綿や羊毛がぎっしり詰まった重い布団を無理やり使わされていたものの、布団が重くて疲れるし、寝返りを打てば布団が重みでベッドからずり落ちて寒くて、拷問のような重い布団のせいで冬が嫌いだったものの、一人暮らしをはじめて軽くて暖かい羽毛布団を買ってからは冬に寝るのが楽しくなった。
私は9千円で買った羽毛布団を10年以上使っているけれど、年間900円として考えてもだいぶお得である。安い綿や羊毛の布団だと数年で詰め物が偏ってぺちゃんこでスカスカになって保温性能が半減したりするけれど、ちゃんとした羽毛布団はフカフカ感が長持ちするので、うわべの値段だけでなくて耐用年数と使い心地を比べると羽毛布団のほうがよい。貧乏人だからといってなんでもかんでも最安値のものを買うのではなく、いいものを安く買って長く使ってトータルコストを抑えるのが貧乏人の生活の向上につながる。

●まとめ

寝具は毎日使うものだし、長く使うものなので、なるべく良いものを買いたいけれど、貧乏人としては安く買いたい。良いものを安く買える在庫処分のタイミングを逃さないようにすると、貧乏でも良い寝具をそろえることができるのである。