三角猫の生態

楽しく貧乏に暮らすための工夫とか節約術とかを書いています。

楽しい貧乏な健康管理:貧乏に夏を乗り切る方法

夏と冬は電気代がかさんで貧乏人の生存が厳しくなる季節である。私は長年の貧乏暮らしでなるべくエアコンを使わないで夏をしのげるようになったので、貧乏初心者の人が夏をしのげるようにコツを書いておくことにする。

熱中症にならないことを最優先にする

私の部屋にはエアコンが着いているけれど、エアコンを使うと電気代が跳ね上がる。これは貧乏人にとっては痛い出費である。しかしいくらエアコンを使わないで電気代を節約しても、病気になってしまっては意味がない。この温度まではエアコンなしでも大丈夫だという自分の基準温度を決めておいて、その温度以上になったら我慢せずにエアコンを使うほうがよい。
私の場合は室温34度で湿度70%程度までならエアコンなしで扇風機だけで快適に過ごせる。室温31度で湿度が60%程度なら涼しく感じる。問題は温度より湿度で、湿度が80%以上のとときに気温が上がると汗が乾かなくて不快感があるし、こまめに水分補給をしないと熱中症になりかねない。頭がぼんやりして暑いことがストレスになって作業効率が著しく落ちるし、パソコンが壊れてしまってはエアコンの電気代より高くつくので、そういうときはしょうがなくエアコンを使う。
個人的には湿度が高くて体が暑さに慣れていない梅雨明けの7月が一番きつくて、8月や9月は暑さに慣れるので扇風機とサーキュレーターだけでなんとかなる。

●貧乏な暑さのしのぎ方

凍らせた保冷剤をタオルでくるんで首に当てる
保冷剤はいくら冷たくて気持ちいいといっても直接肌に当てると冷たすぎて感覚がなくなるので、タオルでくるむとちょうどいい冷たさになる。

ペットボトルに水を入れて凍らせる
缶やビンを凍らせると割れるので、水分の膨張に耐えられるペットボトルに水を少なめに入れて凍らせると、凍ったペットボトルをわきや首にあてて体を冷やしつつ、溶けた水をちびちび飲んで水分補給して熱中症を予防できる。豆乳の空きパックに水を入れて凍らせると簡易水枕代わりになる。
ちなみに私が16年使っている冷蔵庫はパッキンがゆるくなったせいか夏はまったく冷えなくなって、冷凍庫が冷蔵庫代わりになる有様なので、この方法が使えなくなってしまった。保冷剤なら凍らなくてもある程度冷えるので、私は保冷剤を使っている。

濡らしたタオルで体を拭く
水に濡らしたタオルで体を拭くと気化熱で体を冷やすことができる。汗をかいてべたべたになった肌がきれいになるだけでも、気分的にかなりすっきりする。

ゆったりした服を着る
体にぴったりの服より、体と服の間に風が入るようなだぶだぶの服のほうが涼しい。汗で服がべちょべちょになったら、我慢して着続けると肌に服が張り付いてしまって風通しが悪くなって暑くなるので、着替えたほうが涼しい。下着と部屋着は消耗品として割り切って、いちいち洗剤を使わなくても手で水洗いして干しておけば夏ならすぐに乾く。

日差しを遮る、なおかつ風通しをよくする
部屋の中が暑くなる一番の原因は直射日光で、日光が入らなければ日陰にいるようなものだからあまり暑くならない。しかしカーテンを閉め切ってしまうと風通しが悪くなってかえって暑くなってしまう。そこで活躍するのがすだれである。風通しを悪くしないで日差しを遮られるうえに、100円ショップで安く買えるというすぐれものである。ベランダで植物を育てられる人は、ゴーヤを育ててグリーンカーテンにすると涼しくなってゴーヤも食べられて一石二鳥である。

プチ避暑地を見つける
エアコンが効いていて無料で長居できる場所は日中に部屋の中が暑すぎるときの逃げ場になる。図書館、大学のカフェテリア、ショッピングモール、市役所とかは椅子やベンチがあって長居できる。公共施設はエアコンの設定温度が高いのですごく涼しいというわけではないけれど、少なくとも自分の部屋より暑くはない。夜中で近所の店が開いていないというときでも、公園に行ったりすると涼むことができる。
中国では扇風機売り場に一日中座り込んで暑さをしのいでいるそうだけれど、いくら貧乏とはいえ他の人の邪魔になるようなことはやるべきではない。

サーキュレーターを活用する
サーキュレーターはエアコンと併用するものとして世間では扱われているけれど、サーキュレーター単体で扇風機代わりに使ってもよいのである。サーキュレーターは扇風機よりも風が強いうえに安くて2000円程度で買えるというまさに貧乏人の味方なのだ。
直接体に当てて使ってもいいし、風を体に当てずに部屋の空気を循環させてもいいし、風通しが悪い部屋では窓際にサーキュレーターをおいて強制換気することもできる。外は涼しいのに部屋の中は暑いというときは、自分に風を当てるよりも換気したほうが部屋全体が涼しくなる。私のアパートは玄関側に窓がなくて空気がこもるので、窓側にサーキュレーターを置いて外の空気を入れると湿度も若干下がって快適になる。

暑さを感じる前に寝る
夏は暑すぎて寝つけない、あるいは眠りが浅いというのは貧乏人にとって大問題である。
シャワーを浴びた後にサーキュレーターの風を浴びると全身が冷えてすっきりした状態になるので、このままさっさと寝てしまうのがよい。このときに寝そびれたまま横になっていると、自分の体温で寝具が暑くなって、汗をかいて不快になり、ますます寝れなくなるという悪循環に陥ってしまう。
私はサーキュレーターもつけっぱなしにしている。風でおなかが冷えて下痢をすることよりも、起きたときに汗だくになって脳梗塞で死ぬほうが心配なのだ。それにエアコンを使わない貧乏人の家は夜でも30度以上あるので、下痢をするほど体がひえることはあまりない。

ござを使う
私は床が固くても寝れるので、夏は布団を使わないでフローリングにござを敷いて寝ているけれど、通気性がよいので涼しく感じる。ござは1畳1000円くらいで買えて、結構頑丈で何年も持つし、カーペットよりも掃除しやすい。カーペットを使っていたときはカツオブシムシの幼虫がついたりしていたけれど、ござにしたらカツオブシムシの幼虫がいなくなった。見た目的にも貧乏人に似合うので、貧乏人はござを使うべきである。

にがりを飲む
にがりというのは豆腐を固めるのに使うやつで、マグネシウムやナトリウムやカリウムとかのミネラルがたくさん入っている。エアコンを我慢している貧乏人はたくさん汗をかいて体内のミネラルがなくなるので、私はコーヒーににがりを一滴入れて、カリウムマグネシウムを補給しつつ水分補給している。汗をかいてだるかったりぼんやりしたりするときににがりを飲むとだいぶしゃっきりする。
ちなみに水で薄めていない純粋なにがりは賞味期限がなくて常温で保存できるので、調味料の一種として常備しておくと長く使えて便利である。

●水風呂はやめたほうがいい

私が貧乏学生だったころ、西日が当たるくそ暑い木造のボロアパートに住んでいたのだけれど、当然エアコンもなく、扇風機も持っていなかった。うちわで扇いで暑さをしのいでいたのだけれど手が疲れるし、ついに我慢できなくなって水風呂に入ることにしたのである。しかし水風呂というのは最初は冷たくて気持ちよくても、長く入っているのはつらい。30分くらいして体が冷えたので水風呂を出て、30分くらいして暑さに耐えかねて水風呂に入って、というのを繰り返していたら、自律神経失調症になってしまった。
人間の体はいったん温度変化に慣れると数時間は温度変化に対応できなくなるので、急激な温度変化を繰り返すのは体によくない。今はエアコンで外気と室温の差は5度がいいというのが常識になったけれど、当時の私は医学の知識がなかったので温度差が激しい水風呂に漬かって自律神経失調症から回復するのに何ヶ月もかかってだいぶ苦労した。というわけで水風呂に頻繁に浸かるのはやめたほうがいい。

以上が私が夏を貧乏に乗り切る方法でした。みなさんの楽しい貧乏ライフの役に立てば幸いです。