三角猫の生態

楽しく貧乏に暮らすための工夫とか節約術とかを書いています。

楽しい貧乏な買い物:ミニPC(CHUWI HiBOX Hero)を買った話

実家に帰省したときに使っていた2004年製のThinkPad X40の内臓電池が切れてしまい、調べたら簡単には電池交換できない機種らしい。WindowsXPなのでウイルス感染リスクもあるし、Linuxを入れればまだ使えなくもないけれど私はLinuxには詳しくなくてインストールはできてもコマンドは使いこなせないし、さすがに13年前のPCではそろそろ液晶のバックライトの寿命もきそうなので、めんどくさい作業をしてまでThinkPad X40を使い続けたいとは思わない。というわけで実家用のサブPCを買うことにした。

予算は3万円で、候補をいくつか選んで検討したところ、スティックPC系はトラブルが多いので除外して、EPSONのウルトラコンパクトPCは高すぎて除外した。JumperとかONDAとかの中華ノートPCや中華タブレット、あるいはミニPCとしてLIVA ZやDiginnos DG-CANPCも候補だったけれど、最終的にCHUWI HiBOXにした。初めて買うメーカーで、中国のメーカーなので不安もあったものの、それでもCHUWI HiBOXにした決め手は以下のとおり。

・バッテリーは経年劣化するので、バッテリーなしでACアダプタで給電するミニPCのほうがノートやタブレットより長年使えそう。貧乏なので10年くらい使いたい。
・あまり使わないサブPCなので邪魔にならない小型のほうが好ましいが、そもそも持ち歩かないで据え置きで使うのでバッテリーは必要ない。作業中にいちいち充電が残り何パーセントかとか確認するのがめんどくさい。
・視力が悪いので10インチタブレットは小さすぎて使いづらい。15-19インチくらいのモニターで使いたい。
・長年使うことを考えて、最低限のスペックとしてRAM4GB、ROM64GBはほしい。書類作成や写真や音楽データの管理がメインなのでCPUはATOMで足りるし何でもいい。というかThinkPad X40(RAM512MB、シングルコアのPenM1.5G)でさえ書類作成で特に不自由しなかった。
Amazonで16000円程度で、同等スペックの他の製品に比べて安い。同じ位の値段のDiginnos DG-CANPCはROMが32GBしかなく、25000円程度のECS LIVA ZもROMが32GBしかない。
・TFカード(SDカード)スロット、USBスロットx3で拡張性がある。タブレットだと給電用microUSBスロットがひとつしかないものが多くて、USBハブを使わないとマウスとキーボードとUSBメモリを接続できなかったりする。
WiFiに接続できる。
・DUAL OSでAndroid5.1とWindows10を切り替えられるので、Androidでいろいろ遊べそう。
AmazonやGearBestのユーザーレビューが高評価。

 

・購入 
というわけでAmazonでCHUWI HiBOXを16000円で買って、HDMI入力できるモニタを持ってなかったのでI・O DATAのEX-LD2071TBを11800円で買った。EX-LD2071TBを買った理由はスピーカーがついていて、入力がVGA、DVI、HDMIの三種類あって使い回しができそうなのがよさそうだったのだ。20.7型は私にはちょっと大きすぎるけれど、17インチくらいの安いモニターだとVGA入力しかなかったり、小さいからといってその分安くなるわけでもなかったりして、1万円程度でHDMI入力とスピーカーがあるモニターで他によさそうなものがあまりなかったのである。合計27800円で、予算の3万円以内に収まった。

 

・開封
そんでAmazonでChuWi直営店から購入してから3日後に届いたので開封したら、本体のほかに付属品としてACアダプター(USタイプで日本でも使えるやつ)、リモコン、VESAマウント用の部品とねじ、HDMIケーブルが入っていた。私の用途ではリモコンは必要ないけれど、テレビにつないでサーバー代わりにする人には便利かもしれない。 

本体のゴム足のひとつの接着が不十分だったのかぽろっと落ちて、作りは甘い感じ。

 

・設定
最初は電源ボタンを押しても電源が入らなくて初期不良かと思ったけれど、どうやら通電してからしばらくした後に電源ボタンを押すと起動するらしく、起動にコツがいるようでクセがあって使いづらい。いったん電源が入った後は電源ボタンがふつうに反応するようになるものの、コンセントを抜いたりした後の起動はまた電源ボタンの反応が怪しくなる。DUAL OSだけれど、電源を入れたら一瞬OSを選ぶ画面がでてすぐにキーボードの←→キーでOSを選ばないと勝手にWindows10で起動するようである。そんで問答無用でWindows10のセットアップが始まり、日本語に設定して、Wifiにつないで重要な更新(4GBくらい)をダウンロードして、再起動して更新プログラムを構成するのにやたら時間がかかって、電源を入れてから4時間くらいしてやっとアップデートが終わった。
ちなみに初期設定だとモニターの電源が10分で切れるようで、アップデートを待っているといきなり画面が消えてHDMI入力がないとモニターに表示されてびびった。パソコン初心者ならいきなり画面が消えてパソコンやモニターの初期不良じゃないかと疑うかもしれないので初期設定の間はモニターが消えないようにしたほうがいいのに、こういう点でマイクロソフトは気が利かないのを通り越して不親切で、OSを作った人たちはユーザーの立場で物事を考えたことがないんじゃないかと思う。
それから時刻設定を日本のタイムゾーンに設定してもなぜか時間が9時間ずれていてタイムゾーンが反映されていないようだったので、タイムゾーン設定をなんどかやり直したら直った。

 

トラブルシューティング 
使えるようになったと思ったら、Windowsのアップデートを適用後にネットワークアダプターの[Broadcom 802.11abgn Wireless SDIO Adopter]とシステムデバイスの[bcmfn Device]に問題が出たようで、WiFiを認識しなくなった。Broadcomのドライバーのバージョンは5.93.102.22で、トラブルシューティングをしてドライバーを更新してもこれが最新らしくて解決しない。HiBOXだけでなくCHUWI Hi8やASUS EeeBook X205でも同様の問題が起きているようだけれど、HiBoxについての情報がほとんどないので困った。初期化してみても直らない。最初の起動でバックアップもない段階で無理やりアップデートをさせられて、初期化してもロールバックは無理でドライバは壊れたままってなんの嫌がらせだ。
ASUSの場合はASUS公式からドライバーをダウンロードして破損したドライバと置き換えることで解決するようだけれど、CHUWIには公式サイトにドライバーのダウンロードページがないのでその方法が使えない。あきらめてUSB無線LANアダプターでも使おうかと思ったところ、他にも同じ症状になった人がNECからドライバーをダウンロードしてWiFiが使えるようになったという報告があって、Lavie TabのWindows10アップグレード用のBroadcom WLAN DriverをダウンロードしてWiFiが使えるようになった。ありがとうNEC

 

・空き容量 
Windows10のローカルディスクCは空き容量「28.9GB/43.3GB」になっていて、システムのストレージを見たら、「58.2GBのうち29.3GBを使用」となっていた。今後もWindowsのアップデートが控えていることを考えるとやはりRAM容量は32GBでは足りないので64GBのものを買って正解だった。
Androidの内部ストレージは合計容量9.72GBで、空き容量8.83GBになっていた。こっちはシステムアップデートをしてGoogle日本語入力のアプリをインストールした後で容量チェックしたので、初期の空き容量はもうちょっと多いと思う。
そんでSDカードでも128GBまでなら増設できるようなので、容量的に問題ないし、他のパソコンとのデータの移動もやりやすそう。

 

・処理能力
アイドル状態でメモリ1.3/3.9GB(33%)、CPU使用率1%、CPU速度0.60-0.80Ghz。
ブラウジングするとメモリ1.6GB(41%)、CPU使用率2%で、ネットサーフィンはきびきび動く。
YouTubeを見るとメモリ1.6GB(41%)、CPU使用率が20-40%で、スムーズに動画を再生する。
ブラウザゲームImperial Sagaをやると、メモリ1.8GB(46%)、CPU使用率60-70%、CPU速度が1.50-1.67Ghzの上限付近に達して、リソースモニターを見るとCPU0-4を同じ程度に使っていて余力がなく、メモリ的には余裕があるもののCPUの力不足のせいで動作がもっさりになった。世界の株価フラッシュチャートというサイトで株価を表示するだけでもCPU速度が1.67GhzになっていてじわじわCPU温度が上がっていて、どうやらブラウザゲームだけでなくFlashを使うページではCPUの能力が追いついていないようである。Chromeリモートデスクトップを使って別のパソコンでブラウザゲームをやったところ、メモリとCPUの使用率は同程度だったもののさくさく動いたので、処理が重い作業はリモートデスクトップでやれば問題なさそう。

つまりはQuad CoreとはいえAtomだからこんなもんだろうなという程度の処理能力で、ブラウジング、動画再生、書類作成などの作業はさくさくこなすものの、flashを使うブラウザゲームのような重い作業には向かないという予想通りの処理能力である。

 

・発熱 
ファンレスなので夏場は発熱が気になるところ。タブレット程度の性能だからタブレット程度の発熱かと思っていたらそうでもなく、HWMonitorで温度を調べるとアイドル状態でCPU温度が60度程度、CPUに負担がかかる処理をしていると70度になっていて、床において使っていたら上面よりも通気の悪い底面がホッカイロ程度に熱くなっていて床がほかほかになったので、スチールラックの上において底面の通気をよくするとか縦置きにするとかして熱を下げる工夫したほうがよい。ただでさえAtomで処理能力が低いのに熱でCPU性能が落ちたのか、Androidを使っていたらただホーム画面を表示しているだけなのにフリーズすることがあって、長時間起動するのは不安がある。ゴム足が短すぎてそのまま床に置くと通気が悪くなって使えないというのはデザイン面で失敗していて、ゴム足は床に置くためについているというより単なるネジ隠しと思ったほうがよい。

 

・アプリ
Windows10に余計なアプリは何もインストールされていなかった。オフィスはMobile Officeが入っているけれど、読み取り専用になっていて無料のままでは文章作成には使えない。これは貧乏人にとっては マイナスポイント。

 

Android側設定とアプリ
Windows10でSwitch Nowというアプリを起動すると再起動してAndroidに切り替えられる。逆にAndroidからWindows10に直接切り替えるときは、画面上部のステータスバーを下に引き下げるとこちらにもSwitch Nowというアプリが入っているので再起動して切り替えられる。
Android側も余計なソフトは入ってなくて、ワイヤレスアップデートをチェックしたら新しいシステムアップデートがあったのでとりあえずアップデートした。タイムゾーンがUSになっていたので日本標準時刻に変えて、設定で言語を英語から日本語にして、キーボードが英語(US)になっているのでPlayストアからGoogle日本語入力をダウンロードして日本語キーボードに設定すると、あとは普通にマウスとキーボードでパソコンのように使えるようになる。
ちなみにWindows10でWiFiドライバに問題が出てもAndroidWiFiは機能した。片側のOSで問題があっても別のOSは使えるのがDUAL OSのメリットともいえるかもしれない。今後のWindows10のアップデートでもいろいろ問題は出るかもしれないものの、それでもAndroidだけでもちゃんと使えるならそのぶん製品としての寿命は長いかもしれない。
モニタにつないで大画面でAndroidアプリが使えるのもHiBOXならではメリットだけれど、スマホならではの二点タッチのピンチイン/ピンチアウトがマウスだと使えなくて操作性が悪くなるアプリもあるので、Androidを使えるからといってスマホの完全な代替にはならない点は注意する必要がある。ちなみにスワイプは左クリック長押ししながら移動、一つ前の画面に戻るのは右クリックでできる。

 

・評価:★★★☆☆
他のミニPCと比べてそこそこスペックがいい割にはそこそこ安くてコスパがよい。DUAL OSの中華タブレットはたくさんあるけれど、DUAL OSのミニPCは他に見当たらないので、CPUの処理能力を把握していて使い道がわかっている人にはお買い得である。しかし一般人より多少はパソコンに詳しい私でもトラブルシューティングで半日つぶれた。他にも電源ボタンを押しても反応がないときがあったり、電源を入れるたびにWindows10で時刻がずれていたり、ファンレスで本体がかなり熱くなるので、壊れないだろうかとひやひやしながら使っている。今後も悪名高いWindows10のアップデートで何かしら問題が起きる可能性があるうえにメーカーのサポートが期待できないので、パソコン初心者にはお勧めしない。

というわけでCHUWI HiBOXを購入して使用したレビューを書いたけれど、購入を検討している人の参考になれば幸いです。