三角猫の生態

楽しく貧乏に暮らすための工夫とか節約術とかを書いています。

楽しい貧乏な家電:ムスカフォンの作り方

ムスカというのはスタジオジブリの『天空の城ラピュタ』に出てくるムスカ大佐で、ラピュタの王家の血筋をひくやんごとなき人である。貧乏でも王族の気分を味わいたいという人は、スマートフォンをカスタマイズしてムスカフォンを作るとよい。

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ちなみに映画からセリフを録音しても、個人で使う分には私的複製なので著作権には違反しない。『天空の城ラピュタ』は定期的に金曜ロードショーで放送するので、録画機能つきのテレビやDVDレコーダーを持っている人はDVDを買わなくても音源を用意しやすい。

●背景画像をムスカの画像にする

これはムスカの画像を検索して、好きな画像を保存してスマートフォンの背景画像にすればよい。パソコンでDVDが再生できる人は、好きな場面でスクリーンショットを取って画像を保存してそれをスマホサイズに小さく加工すればよい。

●着信音をムスカのセリフにする

着信音は天空の城のラピュタのテーマソングにするのが無難だけれど、それではムスカ感が乏しい。
冒頭でムスカが飛行船でモールス信号を打っているタタタタータタタターという音は着信音にちょうどよい。他人に着信音を聞かれてもオタク感がせず、さりげなくムスカを主張できる。
もっとムスカを前面に出して攻めたい人は、ロボットが暴れて通信回路を切り替えたときの「私はムスカ大佐だ。ロボットにより通信回路が破壊された。緊急事態につき、私が臨時に指揮をとる」がよい。
コミュ障で電話に出たくない人は、ムスカラピュタの雷を落とす前の「さあ、何をためらうのです」を着信音にするとためらわずに電話に出られるようになるかもしれない。
女友達からの着信音には個別着信音を設定して、ラピュタでパズーがムスカの側近に銃撃されてムスカがシータを捕まえた時の「これはこれは、王女様ではないか」がちょうどよい。
上司や先輩の着信音はムスカラピュタの雷を落とす前の「言葉を慎みたまえ、君はラピュタ王の前にいるのだ」にすると、電話に出ても言葉を慎めるようになるかもしれない。

五味さんが知り合いにいる人は、「ゴミのようだ」の名台詞を着信音にしてほしい。

●アラーム音をムスカのセリフにする

アラーム音にはバルス直前の「時間だ」がぴったりで、幅広い用途に使える。
目覚ましのためにアラームを使う人には、ムスカがシータの部屋に行ったときの「よく眠れたかな」がちょうどよい。二度寝したい人にはバルス前の「三分間待ってやる」をスヌーズにするのもよい。
遅刻防止にアラームを使っている人には、ロボットが動いてシータが塔の上に行って飛行石が光をさした後の「まだか、早くしろ」がよい。

●通知音をムスカのセリフにする

通知音にはシータに巨神兵を見せに行く時の「ぜひ見てもらいたいものがある」や、巨神兵の胸の紋章を指さした時の「ここを見てくれ」や、王族しか入れない聖域に木の根がはっていた時の「なんだこれは」がおすすめである。あの高慢ちきなムスカ大佐が執事のようにかいがいしく通知を教えてくれるなんて贅沢である。

●充電通知をムスカのセリフにする

充電が完了したらLEDランプが光るタイプのスマホを使っている人はシータが呪文で飛行石を起動させたときの「古文書にあった通りだ。この光こそ聖なる光だ」や、ロボットが動いてシータが塔の上に行って飛行石が光をさしたときの「あの光が差す方向にラピュタがあるのだ」がちょうどよい。
ムスカラピュタで木の根に覆われた巨大飛行石を見つけた時の「これこそラピュタの力の根源なのだ」というのもよい。

●録音と音の設定方法

私はパソコンでAudacityというフリーソフトを使って録音したmp3ファイルをスマートフォンに転送して使っている。パソコンを持っていない人はスマホの録音アプリで録音するとよい。

Androidのバージョンによって着信音の設定方法が違っていて、Android7.1だと歯車アイコンの設定アプリで着信音、デフォルトの通知音、デフォルトのアラーム着信音が設定できる。しかし私は個別の電話着信音も分けて設定したいので、ヤマハの着信音設定アプリを使って個別の着信音やGmailの着信音を設定している。

電通知音はそのままだと設定できないようなので、私は充電通知アプリを使って充電通知音を変えている。

●他のテーマにも応用できるよ

スマートフォンをカスタマイズしたいけどムスカはあまり好きじゃないという人は、同じやり方でドラえもフォンとかアンパンマフォンとか好きなテーマでカスタマイズすると他の人とは違う面白フォンになるので、お金をかけなくても日常生活を楽しくすることができるよ。
子供にスマートフォンを持たせたいという親は、デフォルトの設定のまま子供に渡すよりも、子供が好きなテーマにカスタマイズしてあげると喜ばれるかもしれないのでやってみるとよいよ。

楽しい貧乏なDIY:ミシンで裁縫して節約するんだ

たいていの人は学校の家庭科の授業でミシンを使ったことがあるだろうけれど、普段からミシンを使っている人はあまりいないかもしれない。しかし自分で裁縫ができるようになると、けっこう節約になるのである。裁縫に必要なミシンは裏縫いができるシンプルで安いミシンで十分で、私はbrotherのELU52という電子ミシンを6000円で買って使っている。本格的な裁縫をしたい人はロックミシンを買うとよい。ロックミシンは生地を裁断しながら縫ったりできるすぐれものだけれど、高機能なぶん高いので私は使ったことがない。

・服やかばんやリュックを捨てる前に素材を回収するとリメイクやタンス整理がはかどる

フリマで100円でも売れそうにないような服やかばんは捨てるしかないのだけれど、捨てる前にボタンを回収したり、素材がよければ生地を切り取ったりしてから捨てている。特にポケットの部分は使い勝手がよくて、ポーチやシザーケーススマホ入れを作りやすくなる。かばんについているポケット止めのベルトやDカンも使いやすい素材である。パーカーのフードを絞るひもも回収するときんちゃく型の袋を作るときに再利用できる。
子供は成長が早いので子供服はすぐサイズが小さくなって着られなくなるけれど、子供の成長の思い出として子供服をリメイクの素材に使うとよいかもしれない。着ないけど捨てがたいような思い出の服は丸ごと取っておいてもかさばって邪魔になるので、ワッペンとかロゴとかのデザインの一部を再利用して他は捨てるようにするとタンス整理ができる。

・自分ですそ上げすると節約になる

私は足が短いので市販のズボンはすそ上げしないと履けない。すそ上げが無料の店もあるけれど、300-500円くらい手間賃をとる店もある。1回のすそ上げ料金としてはたいした金額ではないけれど、積もるとけっこうな額になる。よほど厚手のジーンズでない限りは15分程度で自分で裾上げできるし、生涯履くズボンの裾上げ十数回分を節約できるとなるとミシンの元はとれる。貧乏人のズボンの裾を注視するような人はあまりいないので、縫い目がちょっとゆがんでいたりしても気にならない。

・ハーフパンツを自分で作ると節約になる

ズボンはかかとのところが痛みやすいけれど、古くなったズボンを好きな長さで切って縫えば簡単にハーフパンツにリメイクできるので、夏にわざわざハーフパンツを買う必要がなくなる。これで数千円の節約になる。スウェットパンツはだぼっとしているのでかかとが擦れてやぶれやすいけれど、リメイクしてハーフパンツにすると汗を吸うので夏の部屋着にちょうどよい。太っていた人がやせたときには以前履いていただぼだぼのズボンをそのまま履くと不格好になるけれど、ゆったりしたバミューダパンツ風にリメイクすればサイズが合っていなくてもあまり不自然に見えないし、夏はだぼだぼしているほうが風通しがよくて快適である。

私は型からハーフパンツを作ってみることにも挑戦してみたものの、ペラペラの安い生地を使った上に生地の伸縮具合を考慮に入れていないのでぴちぴちになってしゃがんだときに尻が漫画みたいにバリバリと裂けた。さすがに素人が知識なしでいちから作るのは無謀だった。よくメイドインチャイナのファストファッションの服は縫製が悪いといわれるけれど、自分で作るのに比べたら尻が裂けないだけでも縫製はよいと思う。

・半袖を自分で作ると節約になる

これもハーフパンツと同じ要領で、袖を好きな長さで切って縫えばよい。半そでのジャケットとか五分丈のパーカーとかの変則的な服がほしいときは、市販のものを探すよりも自分でリメイクしてしまうほうが手っ取り早い。最近の気候は暑さと寒さが極端で、春物と秋物の薄手の長袖ジャケットの出番が乏しくなっているけれど、タンスの肥やしにしたり捨てたりするくらいなら半袖にリメイクすると使い道が出てくる。4月や5月はTシャツだと寒いけど長袖ジャケットだと日中は暑いという微妙な気候で、Tシャツの上に羽織るような半袖のジャケットがあると体温調節がしやすくて便利である。

切り落とした袖の部分も再利用できて、そのままアームカバーにしてペンキ塗りとかの汚れ仕事のときに袖が汚れないようにしたり、袋状に縫ってペットボトル入れにして冷たいペットボトルが汗をかいても鞄が濡れないようにしたり、大根に着せておしゃれに飾り付けたりできる。

・ベストを自分で作ると節約になる

ベストがあれば着回しのパターンが増えておしゃれさんになれるけれど、そんなに頻繁に使うものでもないのでわざわざ買うほどでもないという中途半端なアイテムである。というわけで古着をリメイクしてベストを作れば節約になる。外国製のセーターは日本人には袖の長さが合わないことが多いけれど、袖が短すぎてつんつるてんになって恥ずかしいような場合は、いっそのこと袖を切り落としてニットベストにリメイクすると使い道が増える。私はCOOGIのセーターをもらったものの袖が短くてそのままでは着れず、かといってもらったものをすぐ売り払うのもくれた人に失礼なので、ニットベストにリメイクした。COOGIのニットはもともとほつれたような独特なデザインなので、遠目からみたら雑なリメイクでもあまり目立たない。ロックミシンなしでニットをきれいに縫うのは難しいけれど、仕上がりが雑になったところでジャケットを羽織って縫い目を隠せばよいのである。

・枕カバーを自分で作ると節約になる

古くなったバスタオルとか、もらいもので余った使い道のないタオルとかは枕カバーにリメイクできる。タオルの端を縫って袋状にするだけなので簡単である。冬は暖かいし、夏はよく汗を吸うので使い勝手がよい。市販の枕カバーはせいぜい500円くらいだし長く使うものなので買ってもよいのだけれど、安い枕カバーに気に入る柄や素材がない場合は自作でよい。
タオルをリメイクした枕カバーも使い古したら、さらに小さく切れば雑巾として使えるのでエコである。

・クッションカバーを自分で作ると節約になる

クッションカバーにファスナーをつけるのは採寸をちゃんとやらないといけないのでけっこう手間がかかる。他人に見せるものでないから本格的なものでなくていいという場合は、入り口を長めに作って折り返すタイプにしたり、ひもで閉じるタイプにしたりすると採寸しないで適当に作ってもなんとかなるので簡単である。
冬に使っていた毛布を夏の間にずっと押し入れに入れておくと場所をとるので、折りたたんでクッションの中身として使う方法もある。その場合は毛布にダニやカツオブシムシがわかないようにときどき天日干しをしたりして手入れする必要がある。古くなったダウンジャケットやフリースも丸めてクッションカバーに入れればクッション代わりになる。

・かばんやポーチを自分で作ると節約になる

買い物袋にするトートバッグや小物入れのポーチ程度なら古着のリメイクで割と簡単に作れる。古着のポケットやファスナーをそのまま活かす形でリメイクして収納が多い魔改造かばんを作ったり、自作トートバッグの裏地にビニールのショップ袋を使って防水仕様にしたり、いろいろ工夫の余地があるので枕カバーとかの単純なものよりも作りがいがあって面白い。ただしかばんは外出の時に持ち歩くもので見栄えの良さと実用的な耐久性が必要なので、よほど器用でなければ自分でかばんを作るメリットはあまりない。わざわざ布地を買ってかばんを作るのでなく捨てるような古着をリメイクするようにすると多少は節約になるし、裁縫スキルも上達するのでお勧めである。

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私はゴミ捨て場でぼろぼろのルイヴィトンのバッグを拾って、汚れていない部分をつぎはぎして手縫いでリメイクしてみたけれど、針が2回折れるくらい生地が堅くて大変だった。近くで見ると手縫いの跡がジグザグでひどいけれど、散歩のときに小銭入れとスマホを入れておく程度ならこんなもんでも役に立つ。取っ手の付け根の金具にストラップをつけて肩からつるすこともできるすぐれものである。

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レザークラフトはあまり節約にならないかもしれない

革は普通の家庭用ミシンでは縫えないので、レザークラフト用の専用の道具や、革縫い用の工業ミシンが必要になる。柔らかい革を家庭用ミシンで縫おうとすると、布送りのギザギザの部分が革とかみ合わなくて革をうまく送り出せなくて縫い目が詰まってしまう。プロは革の下に薄い紙を敷いて滑り止めにして縫うらしいけれど、面倒くさそうである。厚くて固い革を家庭用ミシンで縫おうとすると針が折れるので試すまでもない。レザークラフトの手縫いセットが一番安いのだけれど、それでも設備投資や材料費に1万円くらいかかるし、サイフやカバンを縫うにしてもよほどうまく作らない限り市販のものを買うほうがコスパがよいのであまり節約にならない。でもカシメとかリベットとかのレザークラフトの装飾テクニックは普通の裁縫にも使えるので、ワンランク上のリメイクをしたい人はレザークラフトをたしなんでも損はない。器用な人は革に絵を描いたオリジナルスマホケースを作って販売しているけれど、スマホケースはデザインが豊富なレッドオーシャンなので素人が商売にするのはなかなか厳しい。

私はリーマンショックの時にこれからは荒くれ者が増えるからとげ付きパッド職人になろうと思って、レザークラフトの練習として浅草橋のAnd Leatherで100円のハギレを買って革の胸当てを作ってみた。胸はチャックで開閉出来て着脱がらくちんで、肩のエポレットにとげ付き肩パッドを取り付けたり取り外したりできる実用的なデザインで、防御力も+5くらいあって凶暴な野良猫に蹴られてもへっちゃらである。手縫いで10時間くらいかけて胸当てを作ったので原価と作業賃で50ゴールドくらいはもらわないと割りに合わないけれど、平和な時代なので買ってくれる冒険者がいなくて赤字である。そういえば世紀末はまだだいぶ先で、時代を先取りしすぎた。もし異世界防具屋のおやじに転生したらとげ付き肩パッドを売りさばいて大儲けしてみたいもんである。

楽しい貧乏な食事:貧乏なりに贅沢な食事をするんだ

頑張った自分へのご褒美とかで、貧乏でもたまには贅沢なものを食べたい時がある。そんなときには1食100円で1日300円の食費のところを、朝食70円、昼食70円、夕食160円というふうに予算を振り分けることで贅沢費を捻出できるのである。朝食70円、昼食70円、おやつ60円、夕食100円というふうにしておやつ代を捻出したりもできる。というわけで貧乏な贅沢ができる料理や食材を紹介する。

・ビンチョウマグロ

クロマグロは高いものの、ビンチョウマグロはコモディイイダの月曜日の百円均一セールで100g100円で売っていて、貧乏人でも買えるくらい超安いマグロなのでいわば貧超マグロである。1g1円を食材のコストの基準にすると、ビンチョウマグロは贅沢の境界上にあるので、貧乏人の食卓に出てくる最大級の贅沢食材なのである。安いけれどもやわらかくてくせがなくておいしいので私は好きである。ビンチョウマグロを好きな厚さに切ってご飯の上に乗せてゴマやネギをかけたり、100g100円のバラコを添えたりすると贅沢な海鮮丼になる。これは貧乏な贅沢と呼ぶにふさわしい至高の一品である。

・天かす(揚げ玉)

スーパーで売っている天かすは貧乏人の食卓を豊かにする万能調味料である。普段はてんぷらなんて高くて買えないけれど、天かすをほんのちょっとまぶすだけであらゆる料理がリッチになる。素うどんに天かすをまぶせばコクがある天ぷらうどんになる。焼きそばに天かすをまぶせばソースまみれになってしんなりした麺や野菜たちに天かすが反逆して食感のバトルが起きて風味が豊かになる。チャーハンに天かすをまぶせば米のパラパラと天かすのサクサクとの夢のコラボである。ご飯に天かすをまぶすだけでふりかけ代わりになるうえにかさましできるし、卵かけごはんもグレードアップできる。わずか数円分の天かすを料理にちょろっとまぶすだけでまんべんなく贅沢できるという、プチ贅沢ならぬカス贅沢である。
しかも天かすは冷凍保存ができて長期間サクサク感を維持できて便利である。スーパーで1パック50-100円くらいで、半額に遭遇する機会があれば積極的に買いだめしたい食材である。

・牛脂

牛脂は牛肉を変えない貧乏人でも料理を牛味にグレードアップできるチート食材である。煮物に牛脂を入れるだけで肉を使わなくてもコクがでて贅沢な牛味になる。小さく切ってチャーハンとかの炒め物に混ぜて隠し牛にしてもよい。牛脂が無料の店とか、肉を買った人だけ牛脂が無料になるローカルルールがある店とか、牛脂を1個10円で売っている店とかがあって値段が曖昧で買いづらいけれど、近所のスーパーで扱っていれば活用したい。

・豚の首つる

首つるは脂肪がかなり多くて肉も硬いので普通のスーパーでは売っていないけれど、ハナマサとかの業務用スーパーでは500gくらいの大きな塊を安く売っている。
首つるを調理するときは肉の部分と脂肪の部分にわけると使いやすい。肉の部分は硬くて包丁で切りにくいので、2センチくらいのサイコロステーキにして食べると肉肉しい食感を活かせておいしく食べられる。味はまあ普通の豚肉の味なのだけれど、ぶ厚くて硬い肉を力いっぱい噛みしめる感覚が貧乏人にとっては贅沢である。脂肪の部分は1センチくらいに小さく切って炒めると油かすとラードができる。油かすはそのまま食べると脂っこいけれど、炒め物や煮物に入れるとおいしく食べられる。ラードを贅沢に使って本格的なコロッケを揚げてもいいし、ラードをタッパーとかに入れて冷凍保存してちょっとずつ炒め物に使ってもいい。野菜炒めや焼きそばにラードを混ぜると肉のうまみを足すことができて少し贅沢になる。

・ホタテの貝ひも

ホタテは春が旬で、貝ひもも100g90円くらいで売られている。ホタテはタウリンとかの栄養があるものの、高くて貧乏人には買えない。しかし貝ひもなら安く栄養をとることができるのである。
貝ひもはあごが疲れるくらい噛み応えがあるので、そのままやきそばとかに入れて料理すると他の具と喧嘩してしまって使いどころがちょっと難しい。単品で煮込んでつまみにしたり、小さく切って炊き込みご飯に混ぜたりすると食べやすくなる。

バゲットプリン

スーパーのパン売り場では売れ残ったバゲットが半額になったりするけれど、時間がたったバゲットはバット代わりに野球ができるくらい硬くなってしまってそのままでは食べにくいものの、バゲットプリンにすればやわらかくなって食べやすくなる。作るのも簡単で、卵と牛乳と砂糖を入れた液に5センチくらいに切ったバゲットを浸してから両面をフライパンで焼けばバゲットプリンの完成である。ふつうのプリンは噛まずに飲み込んでしまうのであまり食べた感覚がなくて満足感が乏しいものの、バゲットプリンはバゲットを噛むぶん食べている実感があって贅沢である。半額のバゲットが100円、卵と牛乳と砂糖を加えても130円くらいのコストで市販のプリン数個分のバゲットプリンを作れるので、安くて量が多い貧乏で贅沢なデザートになる。腹持ちがいいので朝食にしてもよい。

・ハネジューメロン

ハネジューメロンというのは食べ放題の店のデザートの果物に採用されている確率が高い大味なメロンである。名前は知らなくても食べたことがある人は多いと思う。メロン特有のいがいがした感じがなくて甘すぎなくて食べやすいので私は好きである。スイカとパイナップルの間くらいの大きさで、安いのは1玉200円くらいで買えてコスパ最強の果物である。
私は種をとってから食べる分だけ輪切りにして皮をむいて食べている。輪切りにすると皮をむきやすいし、残りの部分にはラップをかけておけばいいので保存もらくちんである。果物が高くてあまり買えない貧乏人にとって安くて大きな果物をたくさん食べられるのは贅沢である。

・ゼリー

牛乳やコーヒーを加熱して砂糖とゼラチン(または寒天)をとかしてから冷やすと固まって、安くて簡単に大量のゼリーが作れる。鍋サイズのゼリーをたらふく食べることができるので、これは貧乏で贅沢なおやつである。熟れすぎてぶよぶよになった柿やじゅくじゅくになったメロンは見切り品として安く売っているけれど、これをゼリーにすると果汁の甘さを活かしておいしく食べられる。果汁が数パーセントしか入っていないような市販の果物ゼリーを買うくらいなら、自分で果物ゼリーを作るほうが果汁が多くて贅沢である。
私は寒天よりもゼラチンのほうが味にクセがなくて好きである。私の実家で血糖値があがらない甘さ控えめのおやつとしてトマトジュースのゼリーをよく作っていて、私はゼライスという製品を実家から分けてもらって使っている。下のはブドウと牛乳にゼライスをいれたおやつ。

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楽しい貧乏な買い物:JINSのAirframeをカスタマイズするんだ

JINSは貧乏人御用達の安い眼鏡屋で、眼鏡業界の搾取にあえいでいた貧乏な眼鏡っ子の救世主である。私は眼鏡屋に行くと自分のぶさいくな顔を鏡で見て精神的ダメージを受けてその日は何もやる気がなくなるので、もっぱらJINSオンラインを使っている。JINSオンラインに他の店で作った眼鏡を送ると同じ度数の眼鏡を作ってくれるので、眼鏡屋に行きたくないけど眼鏡が必要なコミュ障にはありがたい。
JINSのAirframeはセルフレームよりも軽くてテンプルが柔らかくて、うっかり眼鏡をつけたまま寝ても耳が痛くなりにくいしうっかり踏んでも壊れにくいので、うっかりさんの私は気に入って愛用している。しかし鼻パッドがなくてちょっと不便なので、パーツを取り付けてカスタマイズすることにした。

・シリコンの滑り止めイヤーフックで眼鏡がずり落ちるのを防ぐんだ

私が使っているAirframeは鼻パッドが付いていないタイプのやつで、室内で使う分には問題ないものの、外出時に使うと歩く振動や汗で徐々にずり落ちてきて使いにくい。特に自転車に乗るときは眼鏡のずれを直すために片手をハンドルから離さないといけないので危ない。
イヤーフックか鼻パッドで解決できそうだけれど、鼻パッドは長持ちしないというレビューがあるし、イヤーフックのほうが若干安いのでイヤーフックを買った。

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GearBestだと大きいサイズと小さいサイズを売っていたけれど、安いほうの小さいサイズを買ったら穴も小さくて、テンプルの先っぽの一番太い部分を通すのが難しかった。爪で1ミリずつ押し込むようにして10分かけてなんとか取り付けると、眼鏡がずり落ちなくなって使いやすくなった。しかしギチギチでちょっとちぎれかけたので、長持ちしないかもしれない。もっとテンプルが太いタイプの眼鏡だとイヤーフックの穴にはまらないかもしれないので、買う人は穴のサイズに注意したほうがよい。

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・クリップオン偏光グラスでまぶしさを軽減するんだ

自転車に乗っているときに夕日がまぶしいときがあったり、釣りをするときがあったりして、サングラスもほしい。しかし度付きのサングラスは高いのである。JINSのレンズを色付きにしようとすると+5000円かかる。色付きレンズはそう頻繁につかうものでもないので、あまり使わないものに5000円もかけるのは貧乏人には出費が大きい。というわけでオーバーグラスかクリップオン偏光グラスを買おうと検討して、GearBestで一番安かった380円のクリップオン偏光グラスを買った。


リムとブリッジの幅はAirframeとぴったりで、高さはちょっと大きい。クリップの部分をつまむと取り付けと取り外しがワンタッチでできて便利で、リムからはみ出ないような薄型レンズなら取り付けには問題ないようである。跳ね上げると眉毛が太くなって飛び出たみたいでかなりださいし、両手で丁寧に跳ね上げないとクリップのゴムが抜けるので、跳ね上げ機能はあまり使わなさそう。値段相応にちゃちだけれど、レンズが暗すぎるということもなく、釣りをしたり自転車で買い物に行ったりする程度ならこんなもんで十分である。安いので色違いも買ってもよかったかもしれない。

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ちなみにオーバーグラスはGearBestで売っていなかった。グラスが跳ね上げできるタイプのオーバーグラスは車を運転する人には便利そうだけれど、私は車に乗らないし、自転車用にするにはごつい気がするので今回は見送った。

楽しい貧乏な健康管理:100円ショップの化粧品用スポイトで簡単に鼻うがいできるんだ

花粉が飛び交う季節になると、鼻がむずむずして鼻うがいをしたい人がいるかもしれない。鼻うがいというのはいろいろと流派があるようだけれど、どれも初心者には難しい。コップを片方の鼻穴にあててもう片方の鼻穴を塞いで思いっきり吸い込むというやり方はそもそも鼻が詰まっていて鼻息を吸いにくいし、洗面器に顔をつけるやり方だと拷問を受けているみたいだし排出された汚水が洗面器に流れ込むので生理的に嫌である。

というわけでほかにやり方はないかと考えて化粧品用のスポイトを使うやり方を開発したところ、簡単に鼻うがいができたのである。化粧品用スポイトというのは注射器みたいな形をしているやつで、近所のダイソーで売っていた。近所のキャンドゥでは売ってなかった。

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●化粧品用スポイトを使った鼻うがいの手順

1.生理食塩水を作る。

まず水道水を沸騰させてカルキを抜いてから塩を適量溶かして、塩分0.9パーセントの生理食塩水を作る。200mlあれば20mlの化粧品用スポイトで10プッシュできて鼻うがいには十分な量なので、私は200mlの容器に計量スプーンの「少々」2杯の塩を入れて生理食塩水を作っている。濃度が濃かったら薄めればよいし、薄くても鼻がちょっとひりひりする程度なので、鼻の違和感をあまり気にしない強い子なら塩分濃度は適当でよい。
それから生理食塩水が冷めるのをまつ。鼻の粘膜は敏感なので、指で触ってまだ熱いようなのを鼻に入れると大変なことになるのでちゃんと冷ましたほうがよい。熱いのを鼻に入れるのは強い子でもきつい。

2.化粧品用スポイトに生理食塩水を入れる。

これはスポイトの先を生理食塩水につけて引っ張るだけでよくて、一回分の鼻うがいにちょうどいい量がスポイトに入る。

3.化粧品用スポイトの針の部分を外してから、鼻に当ててプッシュする。

化粧品用スポイトの針を外してから片鼻穴にあててプッシュすると生理食塩水が鼻腔に注入されて、反対側の鼻穴から汚水がだばだばと排出される。これを左右の鼻穴で洗浄を繰り返すと簡単に鼻うがいができる。プッシュの強度で水流の強さを調節できて、ちょぼちょぼからぶっしゃーまで好みの洗浄ができるし、口に汚水が流れ込まないので呼吸も楽である。

私は花粉症ではないけれど毎年冬になると急性副鼻腔炎になるので、初期症状が出たら鼻うがいをして鼻づまりが軽いうちに鼻の奥の鼻水を取り除いて副鼻腔炎が悪化するのを防いでいる。スポイト鼻うがいメソッドを開発してからは簡単に鼻うがいができるようになってだいぶ楽になった。これはただの生理食塩水じゃ……と言って怪しげなスポイトを鼻にプッシュすると鼻の調子が悪いときに気分爽快になるので、鼻うがい初心者の人は試してみるとよいですよ。