三角猫の生態

楽しく貧乏に暮らすための工夫とか節約術とかを書いています。

楽しい貧乏な食事:麺類で生き延びるんだ

貧乏人が生活費を切り詰めようとして最初に直面するのは自炊の問題である。自炊すれば食費が安くなるとわかっていても、毎日米を炊いたり味噌汁を作ったりするのはしんどい。そこで安くておいしくて簡単に作れる麺類の出番である。麺類さえ自炊できるようになれば貧乏になっても生き延びれるのだ。

●麺類は安い

私の近所のスーパーの麺類の値段はだいたい以下のとおり。

うどん/ひやむぎ/そうめん(乾麺)500g:100円、1食100gあたり20円
パスタ1kg:250円、1食100gあたり25円
やきそば3食入り:80-100円、1食あたり27-33円
生うどん3食入り:90-100円、1食あたり30-33円
そば(乾麺)300g:100円、1食100gあたり33円
インスタントラーメン5食入り:200-300円、1食あたり40-50円
生ラーメン3食入り:150-180円、1食あたり50-60円
カップラーメン1個:80-100円

1ヶ月の食費の予算を1万円にすると1食あたり100円程度にする必要があるけれど、麺類なら肉と野菜を加えても100円で十分栄養がある食事ができる。たとえばやきそばの麺1袋27円、もやし100g10円、ピーマン1個15円、豚ひき肉30g20円、キャベツの葉っぱ2枚10円、卵1個10円で、具がたくさん入った焼きそばが材料費92円で食べられるのである。安くて調理が簡単な麺類こそ貧乏人が自炊して飢えをしのぐライフラインとなる。

●食材と味付けのルーティーンをすれば飽きない

いくら麺類が安いといっても同じものばかり食べたら飽きるじゃないか、と言う人は料理が下手な人である。自炊においては同じものなどない。食材の配合や調味料をちょっと変えるだけでまったく味が変わる。それが食材のルーティーンと、味付けのルーティーンである。食材のルーティーンとは何種類かの食材の種類をちょっとづつ変えることである。味付けのルーティーンとは調味料をちょっとづつ変えることである。
食材は安くて大量に買える野菜を基本にするのであまり変えられないものの、調味料に工夫の余地がある。たとえばやきそばを作るにしても付属の粉末ソースを使わないで塩コショウをベースにして、しょうゆと鰹節で和風にしたり、五香粉やウェイパーや豆板醤やラー油で中華風にしたり、オリーブオイルとにんにくと唐辛子とバジリコでイタリア風にしたりして、焼きそばだけで何パターンも味付けを変えて飽きずに食べることができる。インスタントラーメンはスープの味が決まってしまっているので工夫の余地が少なくなるけれど、酢やラー油やコショウを足したり、スープのお湯を少なくしてつけ麺風にしたりして若干味を変えることができる。
この味付けのルーティーンと食材のルーティーンを組み合わせてやきそばとラーメンとパスタの麺類メニューで毎日過ごすとすると、たとえばもやしとキャベツと豚こまのしょうゆラーメン、キャベツとたまねぎととり胸肉ののあんかけ塩焼きそば、たまねぎとピーマンとベーコンのナポリタン、ピーマンとナスととり胸肉の野菜炒め味噌ラーメン、ナスとゴーヤと豚こまのソース焼きそば、というように食材の配合や味付けをちょっとずつ変えて食材が偏らないようにバランスよく栄養をとって飽きずに毎日おいしく麺類を食べることができる。麺類のアルティメット・ルーティーンを完成させればもはや貧乏は恐るるに足らずである。

●私のお勧めの麺類

私のお勧めはやきそばである。もやし、きゃべつ、たまねぎ、にんじんといった安くて量が多くて一年中手に入る定番野菜に合うし、調味料をアレンジしやすいし、とり胸肉と豚挽き肉と豚こま肉のどれでも対応できるし、肉がない場合は目玉焼きを追加したり油揚げの薄切りを肉代わりにしたりしてたんぱく質を補給できるし、フライパンひとつで調理できるのでコンロがひとつしかない貧乏アパートでも料理しやすい。フライパンからそのまま食べれば皿洗いの手間も少なくなる。

次点はパスタである。私はパスタを作るときは焼きそばとは味を区別したいので、ケチャップで味付けしてナポリタンにしたり、辛味とにんにくをきかせてアーリオ・オーリオにしたり、バラ子があるときはバラ子スパにする。熱々のパスタに生卵をからめて似非カルボナーラもおいしい。ナスやピーマンやほうれんそうなどの夏野菜とは相性がいいので夏には大活躍するし、魚介系とも相性がいいし、炒めるだけでなくスープ系に使いまわしもできるので冬にも出番がある。料理が面倒なときはパスタをゆでてふりかけやお茶漬けをかけるだけでも食べられる程度の味になるので、インスタント食品代わりにもなる。おいしくて使い回しができる反面、パスタをゆでるのに時間がかかってちょっと面倒くさいので忙しい貧乏人には向かないし、根菜とはあまり合わない。巷に出回っているパスタはだいたい1.7mmくらいだけれど、私は湯で時間が長いのは嫌いなので1.2mmの細いパスタを使う。

ラーメンはインスタントでもおいしいものの、たまねぎとかナスとかゆでるのに向いてない野菜がけっこう多くて、炒め系のやきそばやパスタにくらべると野菜のバリエーションが少なくなる。1食あたりの値段もやきそばやパスタよりも若干高いので、1食100円に抑えようとするとその分具が乏しくなるので貧乏人が栄養補給するのにはちょっと厳しい。カップラーメンは基本的に高いので、普段のルーティーンで食べるものではなくて食材が切れたときの非常食である。
私は和平フレイズの重ね鍋フライパンセットを持っているので、蒸し器を使ってまず野菜を蒸して、蒸したお湯を使って袋入りのインスタントラーメンをゆでて、野菜の栄養をあまり逃がさないように効率よくラーメンを作っている。直径16cmで一人分のインスタントラーメンを作るときにちょうどいいサイズでお湯もわかしやすく、少ないお湯で蒸すようにゆでるともちもちした麺になってうまいので、これから一人暮らしを始める人でインスタントラーメンが好きな人は和平フレイズの重ね鍋フライパンセットを買うと便利かもしれない。ちなみにこの鍋はパスタやうどんをゆでるのには向かない。

うどんやそうめんやそばはいくら安くても野菜と合わせにくくて食材のルーティーンを組みにくいし、出汁の味も和風以外だとあまりおいしくないので使いにくい。ねぎやほうれん草やきのこやわかめは合うものの、根菜はてんぷらにでもしないと合わない。うどんを焼きうどんに転用したりそうめんをビーフンに転用する方法もあるものの、ゆでる手間がかかるし焼きそばに比べたら麺がくっつきやすくて味がおちる。乾麺は長期保存ができるので、うどんやそうめんやそばは普段ルーティーンで食べるというよりも補欠としてスポット的に使うほうが便利で、たとえば野菜がないときに冷凍しておいた油揚げを煮込んできつねうどんにしたり、カレーがあまったときにカレーうどんにしたり、鍋があまったときに煮込みうどんにしたり、ラーメンの汁があまったときにそうめんを替え玉代わりにしたりする。

皆さんも貧乏になったときは麺類で生き延びるとよいですよ。

楽しい貧乏な食事:半額の総菜や弁当は罠だ

閉店間際の夜のスーパーは総菜に半額のシールが次々と貼られていって、貧乏人が群がるワクワク貧乏ランドへと変貌する。しかしこれが貧乏初心者を貶める恐ろしい罠なのである。どうして半額の惣菜や弁当が罠なのか解説する。

●半額だろうが結局自炊より高い。

1ヶ月1万円の食費で生活しようとすると、1食あたり100円程度で済ませる必要がある。しかし半額の弁当は安くても150-200円くらいするので、弁当ひとつですでに予算をオーバーする。1食抜いたりして無理やり予算内に収めようとするとストレスになったり健康を害したりするので、これもよくない。
一人暮らしの人が自炊するときに手間がかかる揚げ物を作ることはあまりないので、自分で作れないような半額の惣菜は魅力的に見えてしまう。しかしそれが罠なのである。半額惣菜を買うのを習慣化してしまうとその分自炊能力が衰えていくので、これは財布に穴をあけるようなものである。
仕事が忙しくて自炊する暇がないとか、食材が切れていて買出しに行かないといけないけど安い食材が買えなかったとか、長期旅行前に冷蔵庫を空にしておきたいとか、緊急時にだけ半額の惣菜や弁当を頼るとよい。

●夏の半額の刺身や寿司は傷んでいる。

魚は元の値段が高いので、半額になるとお得な感じがする。しかしこれが罠である。揚げ物なら再加熱すればまたパリッとしておいしくなるものの、古くなった刺身を新鮮な状態に戻すことはできないので、魚の傷み具合の目利きができない貧乏初心者がうかつに手を出すのはやめたほうがいい。マグロやカツオやサバなどの赤身系の青魚は温度管理が悪いと細菌がヒスタミンを合成するけれど、ヒスタミンは過熱しても分解しないので食中毒の原因になる。貝は自己消化して死んだ後に腐るのが早いので、半額の活きアサリなどを買って調理する際には死んだ貝を見分ける目利きが必要になる。スーパーにもよるけれど、刺身は冷蔵ケースに入っているのに対して巻き寿司やちらし寿司とかのパック寿司を他の弁当と一緒にあまり冷やさずに並べているところもあるので、パック寿司が何時にパック詰めされたのか時間を確認してから買うほうが良い。パック詰めされてからあまり冷やされていない状態で長時間経っている寿司は細菌が繁殖している可能性がある。たとえ半額だろうがお金を払ってまずくておなかを壊すようなものを食べるのではかえって損だし、普段から栄養状態が悪い貧乏人がおなかを壊すと重症化しかねない。
冬なら半額の魚でもあまり傷んでいないものの、夏に半額の魚を買う際には青魚を避けたうえで十分に加熱して食べて、夏の半額の刺身やパック寿司でドリップが出たり酸化して黒ずんだりしているものはなるべく避けたほうがよい。パックされているがゆえに臭いを確認できないので、そのぶん見た目をよく調べて、痛んでそうだと思ったらお得に思えても諦めるほうが安全である。私は半額のカツオを買って食べたときに味は問題なくても翌日軽い下痢になったので、もう半額でも買わなくなった。生えびの尻尾の部分も汚い水がたまって細菌が繁殖しているかもしれないので食べないほうが良い。

●半額太りする。

アメリカの貧乏人がフードスタンプでカロリーが高いジャンクフードを食べてぶくぶく太っていることはよく知られているけれど、これは日本でも起きる。閉店間際の夜のスーパーで割引になっているものを買わないと損だ、他の人に買われるのはくやしい、捨てられるのはもったいないと思って必要以上に惣菜や弁当を買っても、もともと消費期限が間近だから割引されているわけで保存がきかないので、傷む前に夜か翌朝に全部食べることになる。食べ過ぎた分を他で調整しようとして食事を抜いたりすると食生活が乱れて、夜にいっそうおなかが空いてまた半額弁当に吸い寄せられて、脂っこい半額総菜をたらふく食べると胃酸が多く出てますますお腹が空くというループにはまってしまい、カロリーを取りすぎることになってぶくぶく太ってしまう。
貧乏初心者にとって目当ての半額惣菜をゲットするのは得をしたようで達成感があるけれど、この達成感こそが半額依存のループから抜けられなくなって半額太りにつながる罠なのである。貧乏人が達成するべき目標は半額惣菜ゲットではない。もっと大きな目標を達成して貧乏から抜け出すことを目指すべきである。私は貧乏になりたてのころは半額太りの罠にはまってしまったものの、さらに貧乏になった今では半額の惣菜や弁当はほとんど買わない(買えない)ので、ベルトの穴3つ分くらいやせて健康になった。

●うまいものの味がわからなくなる。

総菜は出来立てほやほやが一番おいしい。揚げ物は時間がたつとサクサク感がなくなって油がしみでてべちゃっとなるし、パンはしっとりふわふわ感がなくなって乾燥してパサパサぼそぼそになる。半額のまずくなった食べ物や味付けの濃い食べ物に慣れて味覚障害の貧乏舌になると、うまいものの繊細な味がわからなくなる。もし偉い人に回らない寿司屋に連れて行ってもらって醤油をどばどばつけようものなら、味がわからない貧乏人にいいものを食わせるのはもったいないと思われて二度とおごってもらえなくなる。何にでもマヨネーズやケチャップや七味唐辛子をかける人たちが一時期話題になったけれど、それはもはや食材を味わうというより調味料を味わっているようなものである。物を食べるという行為は死ぬまで続くので、うまいものの味がわからないのは人生の大部分を損していることになる。旬の素材ならほとんど味付けしなくてもおいしいので、うまいものの味がわかるようになると調味料代も節約できる。

●長期的に健康を損ねて医療費を損する。

弁当のおかずは揚げ物が多くて野菜が少ないし、冷めてもおいしく感じるように味付けが濃くなっているし、腐りにくいように添加物がいろいろ入っている。そういう高カロリー高コレステロールで塩分が多い食事を続けていると高血圧になって血糖値も高くなる。すぐに体に影響がでるわけではないものの、長期的には脳梗塞や糖尿病などの大病につながる。
貧乏人は体が資本である。病気になって仕事を休もうものなら収入減に直結するし、貧乏人はろくに保険に入っていないので入院や通院が必要になろうものなら毎月数万円に羽が生えて飛んでいくし、大病になって高額な治療費が払えなければそこで人生が詰む。食費をケチって半額弁当にお金を払って病気になってさらに医療費まで払うのでは割に合わないので、貧乏人だからこそ栄養があって健康になる食べ物にお金を使うべきである。節約すべきなのは食費でなく医療費で、病気を予防できる食べ物にお金を出すのは無駄遣いではなく、長期的に見て高額な医療費の節約になっているのである。

●私の提言

貧乏人の食欲は抑えがたいので、私が半額の惣菜や弁当が罠だといってもすでに半額トラップにはまっている人にはあまり効き目がないかもしれない。手が届くところにあるお得な半額惣菜への欲求を抑えるのは難しい。貧乏人は半額の罠にはまらないように自衛して半額に依存しないように賢く買い物をするべきだけれど、スーパーマーケット側でも揚げ物で弁当をかさましして貧乏人ホイホイするのでなく、サラダとか酢の物とか煮物とかの健康的な惣菜を積極的に割引にして貧乏人の健康に配慮してほしいのである。
スーパーマーケットといえば地域の台所であり、生活に必需の重要拠点であるからこそ、単に食材や惣菜を売るだけでなく、地域住民の食育や健康管理も担ってもよいではないか。貧乏人を健康にすることで医療費削減につながるし、社会全体の利益になる。コンビニのように出店と閉店を繰り返すような替えのきくような小売業と差別化して社会貢献度が高い企業になれば、ローカルな中小スーパーマーケットでも大手資本に対抗できる魅力がある店になるのではないかと私は思うのである。

楽しい貧乏な勉強:インターネットで貧乏人が教養を身に着ける方法

光回線は月にだいたい5千円かかり、年間で6万円くらいになるので貧乏人にとってはけっこう痛い出費である。しかしインターネットをうまく使えばもとをとれるどころか、6万円以上に価値がある情報を手に入れることができる。貧乏人というのはただ金を節約すればいいというわけではない。貧乏人が教養を身につけなければ、いつまでも貧乏人のままである。いいものを安く手に入れてこそ貧乏人なので、インターネットで手に入る教養はどんどん手に入れるに越したことはない。教養のない金持ちでさえ拝金主義の成金だと馬鹿にされるのだから、教養のない貧乏人は向上心のない怠け者としていっそう馬鹿にされる。
教養を身に着けても金を稼げるわけじゃないし飯は食えねえよという貧乏人もいるかもしれないけれど、それは違う。貧乏人はまずがさつな言葉遣いで教養のなさがばれて、まぢうぜぇきめぇとかパーリーピーポーウェーイとかのアホ丸出しな話し方をしているとまともな教養人からは避けられて、出世や玉の輿のチャンスもなくなる。貧乏から引っ張り上げてくれる人とつきあうためには上流階級の言葉遣いを覚えるというのは昔からの定番のやり方で、ユーモア溢れる語彙を駆使して上流階級の人に気に入られて、こいつを貧乏なままにしておくのはもったいないなと思われるようにならないと上流階級の人から引っ張り上げてもらえないのである。

著作権の期限が切れた芸術作品や無料で公開されている芸術作品を鑑賞する。

青空文庫
青空文庫は有名なので説明の必要はないかもしれないけれど、著者の死後に著作権が切れた作品を公開していて、主に明治時代や大正時代の日本の古典小説を読むことができる。無料の読書なら図書館でいいやんけという人もいるかもしれないけれど、青空文庫には手軽に読める短編が多いし、図書館まで出かけなくてもパソコンやスマホでいつでも古典が読めるというのは便利である。

パブリックドメインクラシック音楽
パブリックドメインというのは著作権者の死後に一定期間がすぎて著作権保護期間が切れたということである。著作権の保護期間は国によってまちまちだけれど、パブリックドメインとして公開されているものはダウンロードしても合法である。だいたいは第二次世界大戦前のコンサートが中心で、録音状態もあまりよくないものの、クラシックコンサートに出かけたりCDを買ったりする金のない貧乏人が教養を身に着けるのには役に立つ。私のお勧めはフルトヴェングラーが指揮をしているベートーヴェン交響曲である。欧米では著作権の保護期間を長くしようという動きがあるので、消される前に早めにダウンロードするほうがよい。

・バレエ
外国の舞台芸術の動画がしばしばYouTubeにアップロードされているけれど、演劇やオペラと違ってバレエは外国語がわからなくても鑑賞できる。お金を払ってでも見たいような動画が無料で見れるし、逆にお金を払って見るほどでもない前衛舞踏のようなわけのわからないものも無料で見れるので、感受性が豊かになる。バレエを鑑賞して日常生活でスタイリッシュなムーブを決められる優雅な貧乏人になると周囲の人に一目置かれるようになるかもしれない。

・ドキュメンタリー
ドキュメンタリーはテレビでは金にならないせいかあまり番組が多くないし、貧困母子家庭の密着取材だとか旧日本軍の話だとかで内容が左翼方面に偏っている。その一方でGYAOやアベマTVとかのインターネット動画サイトだと外国のドキュメンタリー番組が見れるので、自然や歴史や科学などの多方面のうんちくを知ることができる。

・落語
落語の動画もしばしばYouTubeにアップロードされている。教養とみなすか趣味の娯楽とみなすかは微妙だけれど、日本文化の教養として有名な演目はとりあえず一度は見ておきたい。

●無料のアーカイブを利用する。

国会図書館
国会図書館にはインターネットで閲覧可能な資料がたくさんある。ただし江戸時代以前の資料はくずし字の知識がないと読めないし、第二次世界大戦前の資料は旧かな旧漢字で書いてあって読みにくい。「錦絵」で検索すると浮世絵が見れて、浮世絵ならくずし字の知識がなくても絵でそれなりに状況を理解できるので、美術の教養を身に着けたい人にお勧めである。

Wikipedia
Wikipediaは百科事典としてはやや信憑性には欠けるものの、まとめサイトよりはましである。あるトピックから別のトピックへと関連のあるトピックを読んでいくだけでもいろいろな知識が身につく。

●インターネットで専門家の話を聞く。

・大学の公式YouTubeチャンネル
京都大学や慶応大学などの大学はYouTubeの公式チャンネルで市民講座や講義の一部を公開している。大学でどんな講義をしているのか知りたい貧乏高校生や、いったん就職してしまって大学に行くほどの金や時間がない貧乏社会人には便利である。

・講演会や対談の動画
ジュンク堂YouTubeチャンネルのjunktvでは作家の対談の動画を公開しているし、「人生に、文学を。」プロジェクトでは作家の公演の動画を公開しているし、グロービス経営大学院YouTubeチャンネルでは経営者たちの講演会の動画を公開している。TOKYO MXYouTubeチャンネルでは西部邁ゼミナールが見れるけれど、西部邁は元東京大学教養学部の教授だし、対談相手のゲストも西部邁と知的な会話ができる偉い人たちなので、教養ある話が聞ける。こういう講演会や対談の録画は音声だけで理解できるので「ながら視聴」ができるのがメリットで、家事とか他の作業をしながら教養を身に着けることができる。

・TED
TEDは人生のコツやアイデアの出し方などについて、一人のプレゼンターが20分くらいプレゼンテーションをする番組で、ユーモアを交えつつ話しているので堅苦しくなりすぎない内容になっている。たいていは英語の動画だけれど、視聴回数が多い動画には日本語字幕がついているし、少数だけれど日本人のプレゼンターもいる。

・批評家の公式YouTubeチャンネル
東浩紀とか岡田斗司夫とかの批評家は自分のチャンネルに動画をアップロードしてつらつら意見を述べている。しかしメディアに出たがる批評家はクセがあるし、教養といえるかどうかは微妙。

インターネットラジオを活用する。

トーク番組
ラジオはテレビよりも低予算だけれど、テレビよりも情報量が多い分内容が充実している。テレビでひな壇タレントが大勢集まってぐだぐだ内輪話をしているのに比べて、ラジオは司会のパーソナリティとゲストというシンプルな構成なので、パーソナリティかゲストのどちらかが気に入れば外れはない。テレビだとトーク番組はせいぜい30分くらいしかないけれど、ラジオは1時間くらいあるので、テレビ番組よりもじっくりとゲストの話を掘り下げていてよい。

・音楽専門番組
外国のインターネットラジオ局だと、パーソナリティがいなくて音楽だけを延々と流している番組がある。クラシック音楽の作曲家も演奏家もよく知らないし、パブリックドメインクラシック音楽でどれを選べばいいかよくわからない人は、まずはクラシック音楽専門チャンネルでいろいろ聞いてみて気に入った曲を見つけるとよい。

・経済番組
ラジオ日経では株価や為替の値動きや日銀の会合やFOMCやら個別銘柄の決算発表を解説しているので、株や為替についての情報を得ることができる。貧乏で投資なんてする余裕なんかないから経済や株について知っても無駄だという人はいつまでも貧乏から抜け出せない。中国人が親戚から金を借金しまくって投資して貧乏から抜け出しているように、本業で稼げない貧乏人こそ投資で稼げるように経済や株の教養を身につけたほうがよい。

ライブ配信で動物を観察する。

貧乏人は動物園や水族館に行く金がない。動物の餌を買うくらいなら自分の食べ物を買いたいし、交通費や入場料で一週間分の食費がかかるとなると動物園や水族館に行く気がなくなってしまう。しかしインターネットだと動物のライブ配信をしているチャンネルがたくさんあって、家に居ながらにして動物の生態をじっくりゆっくり観察することができる。犬や猫といった身近な動物だけでなく、外国の野鳥とかゴキブリとか多種多様な生物が見れるので、子供の知育にもよい。

●インターネットで楽器の弾き方を覚える。

中古の楽器自体はフリマサイトとかで安く買えるものの、音楽教室に定期的に通って先生に教えてもらうのは1万円くらいの月謝がかかって貧乏人には痛い出費なので、楽器を演奏することをあきらめている貧乏人もいるかもしれない。しかしちょっと待ってほしい。音楽教室に行かなくても楽器を弾けるようになるのである。
YouTubeにはプロのミュージシャンが演奏テクニックを解説する動画がたくさんある。マイナーな楽器の解説動画はあまりないかもしれないものの、ギターやピアノのようなメジャーな楽器なら一通りの基礎テクニックをYouTubeの動画だけで覚えることができるし、楽譜もネットに落ちているのを拾って練習できる。
楽器を演奏するのは楽しいし、あまりお金をかけずに一生続けられる趣味になるし、楽器を演奏できる人は貧乏でも尊敬されたりするので、時間に余裕がある貧乏人は楽器を弾けるようになると人生が豊かになる。

●インターネットで英語を覚える。

ITのおかげで英語学習は昔よりも便利になっていて、高い電子辞書を買ったり英会話教室に通ったりしなくてもインターネットさえあれば英語の勉強ができるようになった。
YouTubeには英語講師が英会話のフレーズについて解説するチャンネルがたくさんあるし、language exchangeでネット掲示板で知り合った外国人と音声チャットや文章チャットでお互いに言葉を教えあいながら英語を覚えることもできる。FirefoxのアドオンのRikaichanを使うと、ブラウジングをしているときにこの日本語は英語でなんて言うんだろうと気になったときにすぐに単語を翻訳できる。
英語ができれば仕事のキャリアアップにもつながるし、もし日本が不景気のときでも外国に出稼ぎに行けるようになるので、貧乏人が生き残るためにも英語は覚えておきたい。

●まとめ
若いころに十分に勉強できなかった人や貧乏で大学にいけなかった人でも、インターネットを活用してあまりお金をかけずに芸術や語学の教養を身につけることができる。光回線を契約したとしても、月5千円で英会話も音楽のレッスンも習い放題で専門家の話も音楽も聞き放題で古典文学も読み放題で、教養を身に着け放題の定額ブッフェコースなのだと考えるとコスパはよい。ゲームのような教養にならない娯楽にふけるよりも、教養を身につけることで貧乏を脱出したり精神的に豊かな人生を過ごせるようになるので、インターネットを活用するほうがよい。

楽しい貧乏な食事:貧乏な弁当で空腹をしのぐべし

貧乏人は自炊することで食費を節約できる。会社勤めをしていたりして昼をまたいで外出する予定があれば、当然弁当も作らなければならない。そこで貧乏初心者でも作りやすい貧乏な弁当を紹介する。


●弁当に合う貧乏な主食
・白米:◎
白米は冷めてもおいしいし、たいていのおかずと合うし、体調に応じて食べる量を調整しやすいし、弁当に入れても腐りにくいし、余っても保存がきく。貧乏人の弁当といえば弁当箱いっぱいに敷き詰めた白米が基本である。

・炊き込みご飯:〇
米に野菜くずをぶちこんで炊けば食材を無駄なく利用できて栄養もとれるし、味がついているのでおかずがなくてもおいしく食べられる。何も具を入れずに味付けしただけの炊き込まないご飯でもうまい。しかし炊き込みご飯は水加減が難しくてべちゃっとなりやすいので、貧乏初心者には向かない。

・食パン:○
食パンはパンの中では安くて量が多い。自作サンドイッチは原価が安い割りに見栄えがよくてちゃんとした食事っぽく見えるので、貧乏を隠したいおしゃれ貧乏さんに向いている。しかしサンドイッチを作るのに手間がかかるし、手間をかけても栄養が増えるわけでもないので、効率重視で生きている忙しい貧乏人には向かない。

・パンの耳:△
パンの耳は袋にどっちゃり入って安く売っているし、白い部分より噛み応えがあるのでよく噛んで食べると満腹になる。しかしサンドイッチにはできないので料理のバリエーションが限られてしまうし、パンの耳をかじっていると貧乏丸出しでちょっと恥ずかしい。そのまま食べるにしても味が飽きやすく、おかずと合わせにくいので弁当には向かない。

・おから:△
おからは安くて量が多いので、粉ものに混ぜてかさましをしたり、ハンバーグもどきを作ったり、煮物にしておかずを一品増やしたりできて便利な食材である。しかし毎日食べれるかというと単調な味やボソボソした食感に飽きてしまって主食にするには厳しいし、おかずでも厳しい。私は安さにつられてときどきおからを買うものの、冷凍庫がおからだらけになってしまうし、毎日食べると飽きてしまって当分おからは食べなくていいやという感じになる。

・粉もの:△
小麦粉は貧乏人の生命線となる食材とはいえ、お好み焼きやホットケーキは冷めると硬くなっておいしくないし、弁当箱に詰めにくいので弁当には向かない。

・パスタ:×
市販の弁当には一口分のナポリタンが入っていたりするけれど、パスタは弁当向きかというとそうでもない。白米は弁当箱にすきまなくぎっしり詰められるのに比べて、パスタは弁当箱に詰めても隙間ができるので詰められる量が少なくなるし、パスタ自体の腹持ちが悪いので、弁当箱にパスタを詰めると相乗効果でかなり空腹になる。そのうえパスタが冷めると麺が固まって食べにくておいしくないし、弁当箱の油汚れを落とすのも手間がかかるので、パスタを作りすぎたというとき以外は選択肢からはずしたほうがよい。

●白米にあう貧乏なおかず
白米が貧乏人の主食としていちばんふさわしいので、白米にあう貧乏なおかずを紹介する。普通の人にとってはおかずが弁当のメインディッシュだけれど、貧乏人にとってはおかずは白米をうまく食べるための脇役にすぎない。貧乏なおかずをランクN-SSRで格付けしていく。

・塩:N
おかずがないときや弁当を作っている時間がないときはとりあえず白米に塩をふっておけばなんとかなる。塩と水だけで7日は生きれるらしいので、1食くらい塩めしを食べたところで栄養失調で死にはしない。塩に赤しそやゴマを混ぜれば自家製ふりかけになる。

・ソース:N
白米に味付けしたいけれど、しょうゆだと弁当箱から漏れるのが心配だというときに、粘度が高いソースは漏れる心配がなくて量が多い日も安心である。

かつおぶし:N
弁当箱に白米を敷き詰めて、その上にかつおぶしをまぶしてしょうゆでちょっと味付けすれば武士めしの完成である。武士にふさわしい質素なめしである。地域によってはねこまんまともいう。

・つけもの:R
白米ばかり食べていると飽きてくるけれど、つけものを一口つまめばコリコリした食感で変化を出すことができる。

・ふりかけ:R
料理が下手な人でもふりかけさえあれば安心である。しかし市販のふりかけは割高なので、自作ふりかけを使うほうが安上がりである。私は実家で大量に作っているゆかりをもらっているのでふりかけには困らないけれど、ふりかけを自作できない人はうまい棒とかの味の濃い安い駄菓子を砕いて白米にまぶすと即席ふりかけになる。

・カレー粉:R
普通のカレーは液状なので汁漏れの危険があるし、痛みやすいし、匂いもきついので弁当には向かない。しかしカレー粉ならばカレーの弱点を華麗にカバーしつつカレー味を楽しめる。

・佃煮:R
佃煮は長期保存できて腐りにくいものの、何の佃煮でも似たような味で飽きやすいのが欠点である。飽きないように他のおかずとローテーションしていきたい。

・ゆで卵:R
とりあえず栄養があるものの、茹でたり殻をむいたりするのに時間がかかるので、忙しい人には向かない。煮卵にすればいっそうおいしいし、夜のうちにゆで卵作って殻をむいてしょうゆとかに漬け込んでおけば朝にちゃちゃっと弁当に詰められるので、計画的に作る必要がある。

・スルメ:R
弁当箱に白米を敷き詰めて、その上にあぶったスルメをぶちこめばスルめしの完成である。やわらかい白米と硬いスルメのミスマッチさえ気にしなければ、口の中でスルメが長持ちするので良く噛んで満腹になる。

・ウインナー:SR
弁当箱に白米を敷き詰めて、その上にウインナーを1-2本ぶちこめばウインナーめしの完成である。うまさ、手軽さ共に文句なしである。

・魚肉ソーセージ:SR
弁当箱に白米を敷き詰めて、その上に魚肉ソーセージをまるごと1本ぶちこめばギョニソめしの完成である。加熱する必要がないので、朝に弁当を作る暇がないほど忙しい貧乏人にはぴったりである。
あるいは弁当箱には白米だけ入れて魚肉ソーセージは袋に入れたまま別々にしておくと、弁当箱の白米の量を若干増やすことができる。ウインナーでは真似できない高等テクニックである。

・ししゃも:SR
弁当箱に白米を敷き詰めて、その上に焼いたししゃもを1-2本ぶちこめばししゃもめしの完成である。やや苦みのある頭と内臓、ぷちぷちした卵、噛み応えがあるしっぽ、食べる部位によって違う味を楽しめるすぐれものである。卵があるぶんめざしよりもお得感がある。

・バラ子:SR
弁当箱に白米を敷き詰めて、その上にバラ子を適量まぶせばバラめしの完成である。たらこは高いもののたらこをほぐしたバラ子は100g100円程度で安く買えるし、適量だけスプーンですくって使いやすいので弁当向きである。食パンにチーズとバラ子を乗せてバラ子トーストにしてもおいしいし、守備範囲が広くて見た目もおいしそうで貧乏っぽくないので、バラ子を使いこなすとおしゃれなバラ族になれる。ウホッ、いい弁当……食べないか。

・そぼろ:SSR
弁当箱に白米を敷き詰めて、その上にそぼろを適量まぶせばそぼろめしの完成である。電子レンジがある人は豚肉や鶏肉のひき肉をそぼろにして大量に作って冷凍保存しておいて、冷凍した白米にのせてまとめて暖めれば簡単にそぼろめしが作れる。米つぶとそぼろの大きさも似ていて食感がよくてわしわし白米を食べられる白米ハンターのおかずである。こいつはごちそうだぞ!

楽しい貧乏な買い物:夏冬用の寝具類は在庫処分を狙うべし

スーパーやホームセンターの寝具売り場には季節を先取りするようにいっせいに新製品が並ぶけれど、夏冬に備えるために急いで買うのはちょっとまってほしい。季節はずれになるまで待っていると高確率で値下がりするのである。

●季節用の寝具はシーズンオフ間際に値下がりする

私の近所のスーパーの日用品売り場だと、9月に夏物の在庫処分でラグやい草製品や夏用敷きパッドが半額になっていたり、スニーカーソックスや半袖の肌着が割引になったりする。2月に冬物の在庫処分で毛布や敷きパッドが半額になっていたり、長袖の肌着が割引になったりする。3月になったら通常1000円の冬物の裏起毛長袖Tシャツが100円の捨て値で売られていたので即ゲットした。
これらの商品が定価から大幅に割引されるのは理由があって、暑さ・寒さのピークを過ぎると需要が落ちるうえに、季節ごとに売り場の商品を入れ替えて売れ筋の新商品を置かないといけないため、季節の終わりまで売りそびれた在庫を一気に値下げしてさばこうとするわけである。
寝具類の2000-4000円のものが半額になると数千円節約できるので、貧乏人は季節はずれの売れ残りを狙うとかなり得をする。近所のスーパーに気に入る商品が売れ残っているとは限らないので、そこは機動力を発揮して何件か店をはしごして掘り出し物を探すとよい。

●一人暮らしをする予定の人は早めに準備したほうがお得になる

大学進学で一人暮らしをすることが決定している高校生は、高校2年と3年のときから物色していると在庫処分品を安く手に入れるチャンスがある。しかし生活必需品を買い揃えてから新居に引っ越すのは荷物がかさばるので、進学先の部屋を決めてから現地で調達したいという人もいるかもしれない。
3-4月も新大学生や新社会人向けの新生活応援セールをやっていて家具や家電や寝具がいっせいに売り出されるものの、このセールは在庫処分に比べると確実に需要があるものを売っているぶん割高になるし、急いで生活必需品一式をそろえないといけないという切迫感があって値段を吟味しにくくなるし、引っ越した先の安売り店を知らないせいで手近な割高な店で買い物を済ませてしまいがちになる。このへんは在庫処分品で節約できる分と引越し費用を天秤にかけて、どちらのやり方がお得なのかを検討したほうがよい。
引越しシーズンにはジモティーというサイトの「売ります・あげます」カテゴリーをチェックすると、まだ使える家具や家電をお金をかけて処分するくらいならただで誰かにあげたいという人がけっこういるので、なるべく安く一人暮らしを始めたい人はただでもらうという選択肢もあることを覚えておきたい。しかし皆が引っ越す時期になってからチェックしてもよいものはすぐに引き取り手が現れてなくなってしまうので、一人暮らしをする予定の人は引越しの数ヶ月前からチェックしておくとよい。

●私のおすすめの貧乏寝具

・ござ
ござは私の一押しの貧乏アイテムである。フローリングの部屋でも寝転がれるし、手入れしやすいし、カーペットよりも軽いし、引っ越すときも丸めて持ち運べるし、処分もしやすいし、ビジュアル的にすごく貧乏人に似合う。
9月になると売れ残った1畳用のござがスーパーの日用品売り場やドンキホーテで1000円程度で買えるので、一人暮らしにはこれで十分である。最初から1000円の定価で売るつもりのござはい草の編み方が雑で縁の部分がちゃちいけれど、在庫処分で定価から割引されて1000円になったござはしっかりしていて数シーズンもつ。
私は冬にカーペットを使ってござを押入れに入れておいたらカビが生えたので、今は一年中ござを使っている。冬でもござを敷いていると床からの冷気をある程度防げるので、だいぶ暖かくなる。夏にはござの上で寝ているので、夏用の敷きパッドはそもそも買う必要がない。ござは万能敷物である。

マイクロファイバー毛布
私は以前は安い綿のタオルケットを使っていたものの、綿は古くなって繊維がほつれてくると埃がものすごく出る。15年くらい使って擦り切れたタオルケットを洗濯して干したら、公害レベルでエンドレスに埃が出てこれはもう普段使うのは無理だと思って捨てた。それに比べてマイクロファイバー毛布はポリエステル製なので埃が出にくくて安くて軽くて肌触りがよくて暖かい。オフシーズンには畳んでクッションカバーに入れるとクッション代わりにもなって使い回しができる。普通の定価も2000円程度で十分安いけれど、在庫処分品は1000円程度でさらに安く買えたりする。
私は毎年冬になると急性副鼻腔炎になることが多いのでハウスダストを減らすために綿の寝具を減らすことにしたのだけれど、綿のタオルケットをマイクロファイバー毛布に変えて、綿のカーペットをござに変えたらだいぶ症状が軽くなった。
それに私は洗濯機を持っていないので寝具も手洗いしているけれど、タオルケットは水を吸って重くなるし水を絞りにくいし乾きにくいのに比べて、マイクロファイバー毛布は軽くて水を絞りやすくて乾きやすいので、冬の冷たい水で手洗いをする貧乏人には扱いやすくてよい。

・羽毛布団
貧乏人に羽毛布団は贅沢だと思うかもしれないけれど、冬は羽毛布団にくるまっていると暖房の節約ができるし、寒い夜でもぬくぬく眠れるすぐれものである。
私の実家は雪国で、冬は綿や羊毛がぎっしり詰まった重い布団を無理やり使わされていたものの、布団が重くて疲れるし、寝返りを打てば布団が重みでベッドからずり落ちて寒くて、拷問のような重い布団のせいで冬が嫌いだったものの、一人暮らしをはじめて軽くて暖かい羽毛布団を買ってからは冬に寝るのが楽しくなった。
私は9千円で買った羽毛布団を10年以上使っているけれど、年間900円として考えてもだいぶお得である。安い綿や羊毛の布団だと数年で詰め物が偏ってぺちゃんこでスカスカになって保温性能が半減したりするけれど、ちゃんとした羽毛布団はフカフカ感が長持ちするので、うわべの値段だけでなくて耐用年数と使い心地を比べると羽毛布団のほうがよい。貧乏人だからといってなんでもかんでも最安値のものを買うのではなく、いいものを安く買って長く使ってトータルコストを抑えるのが貧乏人の生活の向上につながる。

●まとめ

寝具は毎日使うものだし、長く使うものなので、なるべく良いものを買いたいけれど、貧乏人としては安く買いたい。良いものを安く買える在庫処分のタイミングを逃さないようにすると、貧乏でも良い寝具をそろえることができるのである。